株式会社ファイブスターズ アカデミー
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今、書籍で売れている「くじけないで」という詩集は柴田トヨさんという御歳、98歳の女性によるものです。3月発行以来、すでに18万部という驚異的な部数で不況の出版業界では異例のヒット作品となっていると、先日のMJ紙で取り上げられていました。「柴田さんは『りん』とした姿がステキな女性で、同姓としてあこがれる」と、女性編集者の弁です。私からすれば、「98歳にしてなお、同姓からあこがれを抱かれる生き方をしているなんて、すごすぎる!」と感じます。98歳、柴田さん自身の「人生いつだって、これから」という言葉に今まで過ごしてきた人生の底力を感じますし、なにより、「日本人女性の平均寿命83歳」、なんて数字をはる…
前回は、顔細胞のお話をしました。 今回は笑顔細胞です。なぜ笑顔にだけ反応する細胞があるのでしょう?実はよくわかっていませんが、これについてある仮説をご披露したいと思います。その前に、サルからヒトに進化したお話からはじめましょう。ヒトの起源については諸説ありますが、450万年~500万年前か、だいたいそのあたりではないかと言われています。今から450万年前に、安全な森を捨てて、危険なサバンナに出かけていった最初のサルが、人類の祖先と言われているのです。でも、彼はなぜ、そんな危険を冒したのでしょう?現在の動物行動学の答えは、拍子抜けするほど簡単なものです。それは「好奇心」だというのです。なんと、好…
今朝のテレビで「今、人気のおもちゃ」を紹介していました。一見、普通の電車のおもちゃなのですが、ロックを外して裏返すと、なんと国電が新幹線に早変わり!電車に限らず、車もありで、黒のワンボックスカーがあっという間に救急車に・・・という具合。一つで二度美味しいおもちゃは、特に男の子に人気とのことでした。また、さらに進化して「予測ができない動きをする本物のようなおもちゃ」も。小動物のハムスターの体内にマイクロチップが埋め込まれ、様々な動きがセットされているとのこと。あとずさり、方向転換などその場で自由に動き回り、壁にぶつかると「キュウーキュウー」と小さな可愛らしい声まで出すのです。おもちゃもだんだん人…
私たちの脳の中に、人間の「顔」にだけ反応する細胞があることが分かっています。この細胞は、不思議なことに人の顔を認識すると、激しく興奮するのです。子どもの頃、カゼをひいて布団で寝ていたら、天井板の木目が人の顔に見えてきた。なんて経験ありませんか?これこそ顔細胞の働きなのです。この細胞のおかげで、私たちは車を正面からみても、ヘッドライトが目、ラジエーターが口と無意識のうちに人の顔に見立ててしまうのです。テレビで心霊写真のことをよく取り上げていますが、人の顔に見えるはずですよ。なんてったって、顔細胞がガンガン興奮しちゃうんだから・・・さて、これからが本題。実は、顔細胞とは別に、笑顔にだけ反応する「笑…
日曜日の午後、夏を思わせる暑さでしたが、散歩がてら駅まで歩いて出かけました。途中、行きつけの雑貨屋さんへ入ったのですが・・・・このお店、いつもは愛想の良いご主人が店の奥に座ってあいさつをしてくれるのですが、その日はアルバイトのお店番の女性が座っていました。誰がお店に入ってきても、自分の手元の本を読んでいるだけで、顔を上げようとはしません。お客さまから何かを聞かれても「オーナーに聞かないと・・・」という返事。店の中があまりに暑いので、私がセンスを取り出して扇いでもまったく気づかずに、手元の本を熱読。私が4点ほど気に入ったものを見つけて、カウンターに出すと黙って計算して「9800円です」とすまし顔…
あるミニコミ誌を発行している方のお話です。この人は某大手工業新聞の部長だったのですが、「マスコミが景気を悪くしている」と主張して退職しました。というのは、景気見通しについて明るい記事を書くと、なぜか新聞の売れ行きが悪いとのことで暗い記事を書くようにプレッシャーをかけられるのだそうです。日本は本当に絶望大好きなのですね。今、この人は大阪で「日本一明るい経済新聞」というミニコミ誌を発行し、関西で頑張っている社長を取材して掲載しています。あるとき、いつも元気で、異常なまでに明るい社長がいたのでなぜそんなに明るいのか、と質問したそうです。すると社長はこう言いました。実は数年前、不渡りを出しそうになり、…
ちょっと前まで「生キャラメル」といえば、売り切れ続出という状態でしたが、最近ではネット通販もありで、ひところのブームは一段落といったところです。私も、ブームに乗って買いに走った経験があります。その生キャラメルの容器に使われている「経木(きょうぎ:自然の木を薄く削り、容器にしたもの)」はそのブームのかげりで、需要が落ち込んでいるとか。そこで経木製作の木材店では、更なる需要をということで、経木に特殊コーティングして防水性を高め、食器にも使おうとあれこれ思索していると、テレビでやっていました。しかし私が驚いたのは、ある製作会社ではこの経木をさらに薄くむいて、ランプシェイドにしていたのです。和風の床置…
見かけによらず?若い頃、ご多分に漏れず花嫁修業として、裏千家茶道のお稽古に通ったことがあります。どちらかというとケーキより和菓子が好きなので、お稽古で出てくるおいしい和菓子が食べたくて・・・といったほうが正解かもしれません。ところがその和菓子、特に「京和菓子」には特別な味わい方があるのだと先日テレビで取り上げていました。それによると①目で味わう: 京の自然が織り成す春夏秋冬の情景を表現しているため、 食べる前にお菓子の彩りや形から自然をイメージして楽しむ。②耳で味わう: 京菓子には必ず「銘」が付いているため、その銘の響きを楽しむ。 多くは古今和歌集のような昔の和歌集から取っているため、…
現在、愛煙家を対象に「卒煙塾」なるものが流行っていると先日のニュースで取り上げていました。ここに来ていよいよ「卒煙」という単語を使い始めたのだ!と、私としてはちょっと驚きました。振り返れば・・・愛煙→禁煙→嫌煙→節煙→分煙→受動喫煙→卒煙と、たばこに関する単語は増えています。禁煙となると無理やり、たばこを止めさせられているという脅迫的なイメージがありますし、その他の単語も何処となく愛煙家を問い詰めるような、そんなニュアンスすら感じられます。しかし、この卒煙という単語はすごく自然な感じがあり、すんなり受け入れやすい雰囲気があります。というよりは、愛煙家が「そろそろ潮時だ」と自らの気持ちを精算した…
「なぜ笑うかというと、それは笑っていないと泣いてしまうからだ」ある小説家のエッセイです。文学的な表現としては味わい深いものがありますが、実はこれ、科学的にも根拠があるかもしれないのです。ジェームズ=ランゲ説では、表情が感情をコントロールするのでしたね。私たちはつくり笑顔をすることで、悲しい感情を和らげているのではないかと思うのです。私がいつも不思議に思うのは、電車に乗り損ねた人です。一生懸命走って駆け込み乗車しようとしたそのときに、非情にも目の前で扉が閉じました。普通に考えると、がっくりと肩を落として、落ち込みそうですが、ほとんどの人はテレ笑いでごまかそうとしますよね。なぜ笑うのでしょう?私見…
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