株式会社ファイブスターズ アカデミー

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5☆s 講師ブログ

三位一体説(2)

前回は、爬虫類の脳(ワニの脳)についてお話しました。今回は、旧哺乳類の脳(ウマの脳)についてです。具体的には、大脳辺縁系を指します。爬虫類の脳には感情はありませんでしたが、旧哺乳類の脳になって初めて感情が生まれます。大脳辺縁系という部分は、感情をつかさどっているのです。ワニの赤ちゃんは、生まれるとすぐ、母親に食べられないために走って逃げるのでしたね。でも、ネズミの赤ちゃんは逃げ出しません。なぜなら、ネズミの母親はわが子に愛情という感情を持つので、子供を食べたりしないからです。良かったですね。でも、これはこの愛情はわが子に対してだけです。集団でネズミを飼うと、母ネズミはわが子は食べませんが、他人…

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ホスピタリティ

私の住む町の駅近くに、革製品修理専門のお店ができました。「『かばんから靴』まで、何でも修理します」のうたい文句で結構このお店、はやっているのです。そこで、昨日の日曜日、とても気に入っている爬虫類革のバッグの修理をしてもらおうと、早速修理を頼みました。私 :すみません、このお気に入りのバッグの口のところの革が   破けて中の金具が・・・ と、私が途中まで言いかけたところで・・・・店員:あ、この手の「がま口タイプ」のものは、接着剤で貼り合わせる    だけなんです。私 :そうすると、皮が縮んでいるので貼合わせたとしても、下の金具は   見えるのですね。店員:そういうことです。それしかできません。私…

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三位一体説(1)

マクリーンという学者は、人間の脳は3つの脳から成り立っているという説を唱えました。これは三位一体説というものです。①爬虫類の脳(ワニの脳)②旧哺乳類の脳(ウマの脳)③新哺乳類の脳(ヒトの脳)今回は①について説明しましょう。具体的には、大脳基底核や脳幹を指します。別名「ワニの脳」とも言われ、もっとも原始的な脳です。動物は、自分の縄張りに侵入した敵に対して、威嚇するか戦うか逃げるかの選択をします。以前、「3つのF」として説明しましたよね。たとえばこんな場面を想像してみてください。あなたが、夏の暑い日に必死で外回りをして帰ってきたら、あなたのデスクには同僚が座っていてゲラゲラ笑いながら誰かと電話して…

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指差し点呼

最近、立て続けに研修や講演が続いていますので普段履きのペタンコの靴で移動し、登壇用のハイヒールは手に持って移動することが多いのです。先日はそのお気に入りのハイヒールのかかとを修理し出来上がりを手に持って帰宅しました。何事もなく順調に家に着き、食事、就寝したのち、翌日の早朝、そういえば修理した靴の具合は?と思いたち、その靴を探したのですがどこにもありません。さて、電車で忘れたのか?いやいや、降りる際に座席を確認したけれど靴はなかった・・・しかし、家についたときには手に持っていた?・・・それは分からないけれど家には確かにないのです!そうやって、一つ一つの自分の行動を振り返ると、一点だけ、思いつくこ…

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FOXP2

前回、自閉症は遺伝病であると話しました。そして、転座をおこしている遺伝子は、もともと7番染色体にあるFOXP2でした。さて、以前、人類はいつ言葉を手に入れたかというブログで、今から2~10万年前のネアンデルタール人が初めて言葉らしい言葉を話したと言いました。もうひとつ、分子遺伝学からのアプローチを紹介しましょう。イギリスにK.E.という家系の一族がいました。この一族の半分は難読症という言語障害で、残りの半分は正常です。ということは、この言語障害は遺伝によるものとわかりますよね。そこで詳しく調べたところ、FOXP2が原因遺伝子であることがわかったのです。今の科学はとても進歩していて、特定の遺伝子…

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お寿司

きのうの休みは、何年かぶりで自宅近くの回転寿司にいきました。昼食には遅い時間でしたので、空いているだろうという思惑はしっかり裏切られて、満員御礼の状態でした。しかし、運よくカウンターでなくテーブル席があいて、ゆっくりと家族で会話を楽しみながらと思いきや・・・・とんでもない!テーブルの横を通り過ぎる数々のお寿司に目が奪われて、ゆっくりどころか、次から次とお皿をすくいあげ口に運ぶのに忙しく、会話を楽しむ暇もあればこそ、あっという間に「満腹」となりました。久しぶりの回転寿司はおいしく、幸せな気分で帰ってきましたが、出てきた「変わりネタ」にはちょっとびっくりしました。「にぎり寿司」といえば、魚、貝、魚…

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言葉の威力

このところ、政治家の「失言」で国会では大騒ぎとなっていますが、まったくもって「政治家の意識の低さ」を感じるのは私だけではないでしょう。行動心理学的に言えば、人間は心で思っていることは必ず表情や声(言葉)や行動(しぐさ)に表れるということです。ですから、人前で何かを口にするときは、冷静に言葉を選ぶ必要がありますね。そして、「言葉は、口から出た時点で、独り歩きする」としっかり肝に銘じる必要があるでしょう。その点私たち研修講師は、「言葉の威力」を良くも悪くも、嫌というほど痛感しています。いずれにせよ「口は災いの元」「多言は身を害す」「三寸の舌に五尺の身を滅ぼす」「舌は禍の根」」などなど、言葉に関する…

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自閉症

前回、12歳になっても人の心がわからない人がいるという話をしました。それは、自閉症の患者です。自閉児は、電車の中でも他の乗客の迷惑などお構いなしに騒いだりします。これは、他人に心があるということが理解できないからです。自閉児に、「その辺の景色を描いてみて」というと、背景は詳しく描きますがそこにいる人の顔については、何も描かないことが多いそうです。つまり、人に対して関心がないのです。具体的には、相手に注意が集中せずに、目を見ないで首のまわりを見ています。でも最近思うことがあります。電車に乗ると、シルバーシートに若者が座っていること結構多いですよね。そして、老人が目の前の吊革につかまっているのに、…

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自己最適化

先日、とあるIT企業の研修を担当しました。冒頭、その部署の役員の方から:「技術も重要であるが、技術はすぐに陳腐化する」というようなお話がありました。まったくもって、そのとおりだと思いました。技術的なことを誹謗するわけでは、決してありません。人間の社会で仕事をし、成果を出すということであれば技術的な専門能力は言うに及ばず、感情の動物である人間としては「気持ち」も同時に重要であることを忘れてはならないと思います。多様化の時代で仕事をしている私たちは、まさに「知識」も「気持ち」も両方合わせ持ち、そのとき、その場の状況に合わせて「自己最適化」する自動調整機能が求められるということですね。

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誤信念課題

KYは、「空気読めない」ですが、これがひどくなると、「人の気持ちの読めない奴」なんてことになります。実は、人の気持ちを読むってことは、大変高度な脳の働きなのです。心理学で大変有名な実験を紹介します。サリーとアンの誤信念課題というものです。今、子供たちがテレビの映像を見ています。そこには、部屋の中でクマのぬいぐるみで遊ぶ、サリーという女の子が映っています。やがてサリーはぬいぐるみをおもちゃ箱に入れて、部屋を出ていきます。すると、今度はアンという女の子が入ってきます。アンは箱の中のぬいぐるみを取り出して、タンスに隠して部屋を出ていきます。またサリーが戻ってきました。彼女はまたぬいぐるみで遊ぼうとし…

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