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5☆s 講師ブログ

毎年起こっている大災害

5年前、このブログは経済の話でスタートしました。それが途中から遺伝子の話となり、やがて脳関連、そして最近は地球温暖化について論じてきました。しかし、5年たっても一向に景気はよくなりません。5年前に私は、非常にシンプルな経済対策を提示しました。すなわち、インフレターゲット論です。もしこれが実行されていれば、日本はデフレから脱却し、景気は劇的に回復していたはずです。先日、日銀はインフレ率1%を目指すと発表しましたが、あまりに遅すぎます。しかも、デフレに陥っていない国のほとんどが2~3%を目標としているのに、深刻なデフレが10年以上も続いている日本が、たったの1%とは・・・・・本当にあきれてモノも言…

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両論併記は公平なのか

新聞記事では、よく賛否両論が併記されます。新聞社として公平性・中立性を保つ意味合いがあるのでしょうが、果たして本当にそうでしょうか。元新聞記者の松永和紀氏が、「もうダマされないための『科学』講義」(光文社)の中で疑問を呈しています。氏は、科学的な問題を扱う際に、記者の勉強不足が原因で安易に両論併記を行っていると指摘しています。私たちは両論が併記されていると、つい5対5くらいの割合だと思ってしまいます。しかし、例えば遺伝子組み換え食品の安全性に関していうと、現在の安全性やリスク管理に問題がないと考える科学者が99で、問題ありと考えている科学者が1くらいだそうです。いや、もっと言うと、999対1く…

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記者クラブという奇妙な制度

国会や政府の建物、また地方自治体には記者クラブというものがあります。大手新聞社や地元の新聞社がそのメンバーです。ですので、当局が記者会見を行う場合、原則としてそのメンバーしか入ることは許されていません。新聞社同士の取材合戦がエスカレートすることを防止するためでしょうが、反面、雑誌記者やフリーのジャーナリストたちを排除する既得特権でもあります。そして、当局の発表を何の検証を行うことなく垂れ流すという構造をもたらしました。なぜ垂れ流すかというと、当局に批判的な記事を書くと、記者クラブから締め出されるからです。沖縄の防衛局長の問題発言の際触れた、「書いたら出入り禁止」というあのことです。国会や官邸な…

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手紙

最近では、ほとんどパソコンで文章を書きます。親子の間でも、夫婦の間でも、友人同士でも…なんでもメールです。思い返せば、自分がペンを握って文章を書くなんてことはほとんどありません。もっとも、年賀状で「お元気ですか?」などと一言書くぐらいはしますが。しかし、一昨日、大阪の研修の受講生から一通のお手紙をいただきました。研修直後からメールのやり取りは何回かあったのですが、恥ずかしながら今月発売になった私の著書をお送りしたところ思いがけなくお手紙をいただいたのです。そのお手紙ですが、何枚にもわたって、私の研修の感想、そして本を読んだ感想など一生懸命、力を込めてい書かれているのが、便箋の筆圧からはっきりと…

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ジャーナリズムの耐えられない軽さ

伝統あるプロ野球球団が内紛でもめています。突然、球団幹部が内部告発しました。その親会社の新聞社は、この事件を徹底的に黙殺します。報道するのは、他の新聞社やテレビ局だけでした。これが、他の球団だったらどうでしょう。たとえば電鉄会社や食品会社だったら、これほどまでにセンセーショナルに報道したでしょうか。何か、日頃の憂さ晴らしをしているようにさえ感じられました。私が思うに、この問題は一プロ野球球団の内輪もめという単純なものではありません。その親会社がマスコミであることから、報道機関の報道姿勢が問われる事案です。なぜなら、ひとりの老人が球団運営のすべてを取り仕切っており、しかもその人物は、大新聞社の主…

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コンカツ

間違えないでください。この「コンカツ」は「婚活」ではありません。スーツを着て、ハイヒールを履いてビジネス街をコンコン、カツカツと闊歩する女性のことを、巷で「コンカツ」と言うそうです。きれいなオフィスをコンコンカツカツ、颯爽と歩くキャリアウーマンは、想像するだけで素敵で、憧れますが、しかし…一転、絵画の展覧会などでは、静かに目の前の絵を鑑賞しようとすると「コンコン、カツカツ」と雑音が入り、落ち着いて鑑賞できないと、苦情が多いとのこと。病院、博物館など、静けさが求められるところでは、履物にも心遣いする必要があるということです。一方、春や夏に女性が履く「ミュール」などは、駅のエスカレーターを上り下り…

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ガラパゴス・ジャーナリズム

沖縄の防衛局長発言と同じで、オフレコが世に出てしまった事案があります。それは、震災復興担当大臣が地元の首長を訪問した際、応接室で待たされたことに腹を立て、怒鳴り散らしたというあの事件です。このとき大臣は、取り囲んだ記者たちを睨みつけて「いいか、絶対にオフレコだぞ!、もし書いたらその社は終わりだぞ!」とすごんで見せました。当然のことながら、全メディアが沈黙を守りました。なぜなら、もし報道してしまったら、終わりになることはないにしても、今後の取材で相当な報復を受けることが明らかだったからです。そんな中、勇気を持って報道したのは仙台のテレビ局でした。震災で被災した一員として、この発言は許せないという…

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オフレコ

先日、沖縄防衛局長が不適切発言で更迭されました。マスメディアは、沖縄県民の心を踏みにじる発言として徹底的に批判しました。そんな中、ある大新聞が疑問を投げかけました。それは、あの発言を明るみに出してしまったことは、はたして正しかったのかということです。どういうことかというと、あの発言は「オフレコ」を前提としたものだったからです。オフレコというのは、絶対に報道しないという約束のもとで本音を語ることです。今回この約束を破って記事にしたのは、沖縄の新聞社でした。いくらオフレコと言えども、絶対に許せないという判断に立ち、「出入り禁止」という報復圧力をかけられながらも、あえて報道したのです。これをきっかけ…

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顧客感動

先日、自由が丘のとある韓国レストランでランチをしました。落ち着いた雰囲気で、韓国料理がフレンチ風に盛り付けされ、いつもいただく「量で勝負」の家庭的な韓国料理とは感じの違う素敵な韓国料理でした。そして何より感動したのは、そこの店長さんを始め、若いスタッフの人たちの応対の素晴らしさでした。お客様に「笑顔」で「感じ良く」は当たり前の接客の世界ですが、そこのスタッフの人たちは、本当に自然な笑顔に加えて、出しゃばらない「心遣い」がとても心地よく、思った以上に長居をしてしまいました。つまり、お客様の会話の場を犯すことなく、しかし、何かあるとすぐに対応してくれるその「邪魔にならない心遣い」が絶妙なのです。お…

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ジャーナリズム

昨年末、オウム真理教の関係者の裁判がすべて結審したと報道されました。その日、ある新聞社のサイトに気になる記事が載っていました。この新聞社は、地下鉄サリン事件の起きた年の正月、富士の教団施設の近くでサリンが検出されたことをスクープしたのですが、そのことについての記事でした。曰く、「教団の報復も予想される中、勇気を持って記事にした」と自画自賛する内容です。私は、強い違和感を覚えました。というのは、新聞記者は記事を書くとき、報復の有無を考慮に入れていることになります。額面どおり受け取れば、かなりの確率で報復が予想されるときは、記事にしないこともあるということになります。これはどういうことでしょう。私…

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