株式会社ファイブスターズ アカデミー

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5☆s 講師ブログ

三番目のミンガス

その男は、ジャズクラブのオーナーとギャラのことで揉めてはドアノブを引きちぎったり、ライフルをぶっ放したりと大暴れ。デューク・エリントンの楽団にいたときは、ナイフを持ったバンドのメンバーに、ステージ上で追いかけ回されたこともあります。一度はベースを抱えたまま逃げ出しますが、防火用の斧を持って舞い戻ると、そのトロンボーン奏者の椅子を真っ二つに。気に入らない演奏をしたメンバーを殴りつけることなど日常茶飯事でした。しかし不思議なことに、殴られたメンバーはなぜか彼を慕ってついて行くのです。怒れるベーシスト、チャールズ・ミンガスを形容するときよく使われる言葉が、“武闘派”“反骨”などです。確かに怖い男でし…

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「教える」と「育てる」

ある講師が、マネージャー研修でこんな課題を出したそうです。「あなたが今まで、部下育成にもっとも成功した事例を教えてください。 いつ、どんな場面で、その部下がどう育ち、 そのときあなたはどんな支援をしたかまで詳しく書き出してください」しかし、意外な結果となってしまいました。実績のあるマネージャーほど書けないというのです。彼らは口をそろえてこう言います。「優秀な部下がたまたま私の下で、勝手に育っただけ」これをきっかけに、「育てる」ということの意味を考えてみました。私は、上司や先輩の背中を見て学んだ世代です。丁寧には教えてもらえないので、見よう見まねで失敗を繰り返しながら仕事を覚えました。そのときの…

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井上監督

スポーツで目覚ましい成果を上げた人が、よくビジネスパーソン対象の講演会の講師に招かれます。スポーツとビジネスは、そんなに共通点が多いのでしょうか。個人競技はどうかわかりませんが、団体競技の監督とビジネスの管理職に関しては、組織マネジメントという面で確かに共通するところはありそうです。かつてスポーツの世界では、「鬼」と恐れられるほどの怖い監督が多くいて、厳しい練習に明け暮れたものです。しかし、近年はスポーツにも科学的な理論が取り入れられて、「根性論」はすっかり影を潜めてしまいました。それに伴い、監督のマネジメント方法もずいぶんと変わったように感じます。特に最近はプロだけでなく、学生などのアマチュ…

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殿、利息でござる!

不覚にも、電車で本を読んでいて、感動のあまり涙をこぼしてしまうことがあります。これは本当に困ります。私は黒井千次の『時間』を最後に、小説は一切読まない主義を貫いていますが、先日ノンフィクションを読んでいてそんな事態に陥りました。こんなことは、門田隆将の『死の淵を見た男』以来のことです。『武士の家計簿』で一躍有名になった磯田道史の『無私の日本人』の中で、江戸時代の仙台藩下、吉岡宿という貧しい村を救うために私財を投げ打った9人の篤志家のことが紹介されています。まず発想が面白い。どんなに米を作っても結局年貢に取られてしまうので、それ以外の方法でみんなが豊かになる策を考えます。それがなんと、藩を相手に…

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課長はつらいよ

昨年の12月に『課長の悩み』というプログを書きましたが、その元ネタである産能大の課長意識調査について、最新版(2015年調査)の速報がアップされました。朗報がありました。プレイヤーの割合が半分以上という課長が少し減ったことです(48%→40%)。プレイヤーの仕事の割合は20%~40%くらいという課長がもっとも多く、全体の3割を占めます。ちなみに、プレイヤーの仕事は全くしていないという課長は1.4%しかいませんでした。みんな、何らかの手仕事は持っているのですね。ところで今回のアンケートでは、3年前と比べて職場がどう変化しているかについても質問しています。「業務量が増加している」がトップ(54%)…

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人事と真田丸

社会の様々な不正や不合理に鋭く切り込む気鋭のジャーナリスト岩瀬達哉が、どういう風の吹き回しか最近企業人事に関する著書を出版するようになりました。従来のビジネス書とは異なり、本音の話がてんこ盛りなので実に面白い読み物となっています。ある大手銀行の人事担当役員は、頭の中に自分なりの5つの人事評価ポイントがあると語ります。5つの中には「問題解決力」や「統率力」などは入っていませんので、恐らくそれらの能力はすでに一定レベルに達しているという前提なのでしょう。つまり、部長クラスといった上級管理職への登用の際に、チェックすべき評価ポイントという位置付けだと思われます。そのひとつが「泥被り度」です。出世レー…

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浪花節マネジメント

日本とアメリカでは、マネジメント方法にどんな違いがあるのでしょうか。以前、邦銀と外資系の銀行の両方に勤めたことがあるという人の話を聞いたことがあります。すると、本社の頭取や役員を支店に呼んで、取引先を招待したパーティーのときに顕著な違いを感じたそうです。パーティーそのものの運営ではありません。終了後のことです。まず邦銀ですが、これはパーティーが始まる前から緊張感が漂っています。何せ本部から役員が来るのですから、もし万一粗相があったりしたら、責任者が地方に飛ばされるのは火を見るより明らか。どうしても招待客よりも、役員の一挙手一投足の方に目がいってしまいます。やがてパーティーは無事終了し、二次会に…

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新年のご挨拶

皆様、明けましておめでとうございます!と言うには、新年になって大分日が経ってしまい、なんとも間の抜けたご挨拶となりました。ところで私が今、大いにはまっている事があります。それは…新年早々、テレビのお笑い番組で取り上げられて現在ネットでブレイクしている「18歳と81歳の違い」です。●道路を暴走するのが18歳、道路を逆走するのが81歳●恋におぼれるのが18歳、風呂でおぼれるのが81歳まだまだありますよね、18歳と81歳の違いが!18歳から遠ざかり、ますます81歳に近づきつつある私としては、その通りとお腹を抱えて笑っしまいました。そんなこんなの、初笑いで始まった新年ですが、今年の私のモットーは:「『…

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勉強が楽しい?

あなたは学生時代、勉強が楽しかったですか?かつて、タイで工場の立ち上げを担当した人の話です。円高がどうしようもない水準まで進んだため、日本の製造業はこぞってアジアに生産拠点を設けました。しかし、言葉の壁に加え、国民性や生活習慣などの違いに悩まされます。この人もなんとかしようと独学でタイ語を勉強し、カタコトでもいいから現地の言葉で語りかけるよう努めたそうです。そのことで、オペレーションを覚える時間は格段に短縮されました。これで自信を得た彼は、日本の生産現場でやっている様々な工夫をすべて教えます。驚いたのは、教えたことを完全に吸収しただけでなく自主的に勉強会を開き、QCサークルのような活動を立ち上…

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人の不幸は蜜の味

同期入社のA君があなたより先に課長に昇進しました。A君が実力、人望ともに課長に昇格するに足る人物ならば納得もいきますが、明らかにそうでない場合はあなたの心中は穏やかではありません。「なんであいつが?」という妬みの感情が沸き起こります。でも、「他の同期もまだ昇進していないから」と考え直し、なんとか仕事への意欲を奮い立たせます。この妬みという感情を持つのは、人間だけではないそうです。ネズミを狭い檻に閉じ込めて、ストレスホルモンの値を計測します。自由を奪われているので結構高い数値が出ますが、これを基準値としていろいろ環境を変えてみます。まず、その檻の前に自由に動き回れるネズミを放ち、檻の中のネズミの…

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