株式会社ファイブスターズ アカデミー
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日曜の午後、過去の番組を再放送する「NHKアーカイブス」という番組が あります。 一昔前のかなり古いNHK特集を取り上げているのですが、今見ても 視聴に耐えうる力作ぞろいなのです! 今だからこそ、深く考えさせられるものもあり、私は好きで良く見ています。 少し前になりますが、全盲のご夫婦が誰の手も借りずに、一人娘の 子育てをする5年間を静かに追い続けた「のぞみ5歳」という番組が ありました。 ちょうど30年前の番組で、見終わってじわーっと心を揺さぶられ、 感動の涙が止まらないくらいの秀作でした。 番組の中で、父親であるその男性が、「自分は全盲ではあるが、 全…
ユニリーバが、自社の有力ブランドである『Dove』を訴求するために制作した、『ダヴ・リアル・ビューティー・スケッチ』というCMが人気を集め、YouTubeで2億回以上閲覧されたそうです。FBIの似顔絵捜査官でもある法医学画家のジル・ザモーラが、証言を基に女性の肖像画を描くというものですが、そのやり方がちょっと変わっています。最初は、カーテン越しに女性本人が話す、「自分の顔の特徴」を手がかりに描きます。次に、その女性と直前に会った他人が話す、「自分が会った女性の顔の特徴」を基に描きます。その後女性本人は、出来上がった2枚の絵を見せられるのですが、その時あることに気づくのです。それは、自分では短所…
フツーの管理職が、フツーの部下を育てる時に最も効果的なのが、「ほめて育てる」指導法です。ところが、この「ほめる」という指導法には、とても重要なコツがあります。場合によっては、スパルタ教育より難易度が高いとも言えます。まず、あなたがほめるべき点は、部下が最もほめてほしいと思っている点と一致していなければなりません。もし、一致していなかったら、部下はきっとこう思うでしょう。「オレのこと、何も見てないじゃないか!」つまり、「ほめる」という行為は、日頃から部下の行動を詳細に「観察」していなければできないことなのです。さらには、ほめ言葉にも注意が必要です。「言われて嬉しいほめ言葉」というのは、人によって…
リオ・オリンピックで、シンクロの井村雅代監督が素晴らしい結果を残しました。すると世の管理職の中に、井村監督のスパルタ教育を礼讃する人が増え始めました。厳しい指導こそが、たくましい部下を育てるのだと。この主張をする人は、だいたい50代以上。すなわち、若い頃に上司から怒られて育った人たちです。彼らは、現在の管理職研修で教わる「ほめて育てる」という指導法には、少なからぬ違和感を覚えている人たちでもあります。自分たちは怒られて、怒られて、時には叩かれて育ったのだ。それでも上司や先輩に食らいついて、一生懸命に仕事のコツを盗んだのだ。今の若い奴らの中にも、そういう風に育てた方が伸びるのがいるはずだ。やれパ…
ワールドテニスも、先週のイギリスバークレイのファイナルで 今年の公式戦は幕を下ろしました。 残念ながら、応援していた錦織圭君は準決勝での敗退となりましたが、 決勝戦のマレー対ジョコビッチの試合は、想像をはるかに超えた 手に汗握る素晴らしい試合でした。 優勝したマレーにも、負けたジョコビッチにも、大いなる拍手を!と 言ったところです。 ところで、テニスの試合を観戦していて思うことがあります。 それは、試合が展開する中で主審が、「お静かに」「カメラのライトは 消してください」「移動しないでください」など、観客に注意する時には 決まって「Thankyou」や「pl…
前回は『ルパン』での太宰の撮影秘話をお話ししましたが、『ルパン』と言えばやっぱり坂口安吾。自宅では、作業服と昔の大工の前垂れを合体させたような、「安吾服」なる奇妙な創作服の大きなポケットに常にサントリーの角瓶を忍ばせていたそうです。しかし、『ルパン』ではもっぱらジンと卵黄とレモン、そして少々の砂糖を加えたゴールデンフィズというカクテルを好みました。開高健と山口瞳は、もともとサントリーの前身である寿屋の宣伝部員。ですので、ウィスキー好きなのは当たり前。「『人間』らしく やりたいナ トリスを飲んで 『人間』らしくやりたいナ 『人間』なんだからナ」このコピーで一躍名をあげた開高が最も愛したのは、スコ…
黒井千次の『時間』を最後に、小説は読まないという主義を貫いて、もう40年近くになりますが、今回は作家とウィスキーの関係について考えてみたいと思います。なぜそんな気になったかと言うと、三鍋昌春のこんな文章を目にしたからです。「ウィスキーとは基本的に舞台装置で飲む酒ではない。飲み手の知性を引き出し、自我に向かっていざなってくれる酒である。誰と一緒かとか料理の相性はどうかといった外面ではなく、飲み手自身の心の内面との対話に導く」深いですね。ちなみに三鍋は作家ではなく、某洋酒メーカーの部長です。ウィスキーの前では、誰でも自然に文学的センスが磨かれるのかもしれません。作家の酒癖については、矢島裕紀彦の著…
色彩心理学は、既に多くの人が理解している分野です。 日常生活、そしてビジネスにおいても、「色」が伝えるものは、 思っている以上に強いと感じます。 先日のアメリカ大統領選挙でも、候補者のネクタイやスーツの色は、 その時々の本人の気持ちを代弁していると感じとることができました。 そして、その大統領選挙は「番狂わせ?」の結果となり、ヒラリーさんの 敗北宣言で、幕を閉じました。 その様子をCNNの番組でライブで見ていましたが、心なしか動揺している 様子もありましたが、気丈夫に今後のアメリカの「一致団結」を訴える 彼女の雄姿に感動すら覚えました。 そして、その時彼女の…
私の両親のお墓が「身延山 久遠寺」にあります。 娘ばかり3人で全て嫁いで家を出ていますので、本当は後を継ぐ人間は いません。 しかし、名前を継ぐことはなくとも、正真正銘の実家の子孫には 違いありません。よって、一番年下の私が年に2回、お墓掃除を兼ねた お墓参りをしています。 また、夫が一人っ子で、足立家のお墓は多磨霊園にあります。 よって、身延山が終わるとそのまま中央道で多磨霊園まで行き、 お墓掃除とお墓参りをしています。 さらに、多磨霊園には夫の親友の実家のお墓も隣りにあります。 昔、彼のご両親には大変お世話になっていますので、こうなったら、 「一緒にやっち…
ウォール街をはじめとする支配階級の利権の番犬、ヒラリー。片や何をするかわからない狂犬、トランプ。アメリカは、富裕層が支配する閉塞感に満ちた社会体制をこのまま維持する者を選ぶのか、それとも体制をぶっこわしてくれそうな狂暴な破壊者を選ぶのかという、究極の選択を迫られたわけです。クリントンが勝てば、生活は相変わらず苦しいままで、必死で稼いだお金はウォール街に横取りされるだけ。一方、トランブが勝てば、アメリカで最も危険な男の手に核のボタンを委ねることになります。究極の選択は、狂犬の勝利で終わりました。当初は泡沫候補と見られていたトランプを、モンスターにまで育ててしまったのは一体何だったのでしょうか。そ…
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