株式会社ファイブスターズ アカデミー
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メーカーにとって、製品の不具合によるリコールはとても深刻な問題です。何百回テストを繰り返しても、想定外の不具合が起きる可能性をゼロにすることはできません。しかし、最近問題となっている企業不祥事は、明らかに違法であることを認識しながら手を染めてしまうケースです。特に東芝のように、決算に直接影響する数字が正しくないという事態は、きわめて重大な問題を引き起こします。かつての山一證券ほどではないにしても、決算数字が信用できないというのは、資本主義社会の根幹を揺るがすことに繋がります。投資家に正しい数字が開示されないと、株式市場そのものの信頼性が損なわれるからです。めったに動かない証券取引等監視委員会が…
テレビや新聞を見るにつけ、老人介護のニュースが毎日のように 飛び出してきます。 そんな中で、「介護と育児」で悩む若い主婦をテレビ番組で取りあげて いました。 同居する自分の母親が認知症を患っており、さらに、子供はまだ 小さいため、介護と育児の同時進行で心身ともに疲れ切っている 様子が映し出されていました。 私自身も5人の老人介護を経験したことから言わせてもらえば、 介護は、経験した人にしかそのつらさ、大変さは理解できません。 一番問題なのは、介護の経験もない年配の男性が大々的に 「介護問題」を口にしていることだと最近思います。 介護は「きれい…
「俺のソロのバックでピアノを弾くな!」やっとのことでヘロイン中毒から立ち直り、精力的にレコーディングをこなしていたマイルス・デイヴィスの嗄れ声が響き渡ると、スタジオ内の空気が凍り付きました。マイルスの視線の先にいたのは、モダン・ジャズ史上最も難解なピアニスト、セロニアス・モンク。こうして1954年12月24日、歴史に残る名曲、Fのブルース『バグス・グルーヴ』は録音されたのでした。後にマイルスは、この時の様子を批評家のナット・ヘントフにこう語っています。「モンクの演奏スタイルやモンクが書いたオリジナル曲は好きだった。しかし、オレのバックで演奏されるのには我慢できなかった。邪魔なだけだからだ」この…
昨年は、育児をしながら仕事をしている女性に対する支援で ダイバーシティの講演をすることが多かったのですが、 昨年の後半から今年に入って、「育児より介護」の講演のご要望が 増えてきています。 2025年には、第一次団塊の世代が75歳の後期高齢者となるため、 その子供世代は最悪「介護離職」を迫られる!との話がかまびすしく 言われています。 どの親も、自分の介護のために子供が仕事を辞めるなんてことは してほしくないと思うでしょうし、そこまでして介護してほしいとは 思わないと、私などは思っています。 しかし、体が利かなくなって一人暮らしができなくなると、 致し方なく施…
上司があまりに寒いダジャレを言うので耐えられない、という声を聞いたことがあります。そのうち、職場でつまらないオヤジギャグを連発する人は、「ギャグハラ」として訴えられるかも。私も気をつけなければ・・・。かつて、30本のジョーク集を読ませて、それらに点数をつけさせるという心理学の実験がありました。ただし、調べたのはジョークの面白度ではありません。すべてのジョークの評価はすでに定まっていて、被験者がどれくらいユーモアのセンスがあるかどうかを調べたのです。具体的に言うと、それぞれのジョークに「どれくらい面白いか点数をつける」という作業をした後で、最後に「あなたのユーモア理解度は、同年代の中でどれくらい…
今年は穏やかに暮らしたいと思っていたのに、新年早々我慢ならない出来事がありました。朝日新聞の第1面に、「経済成長は不要である」という趣旨の記事が載ったというのです。早速WEBで全文を読みましたが、記事を書いた論説委員の、経済学に関する知識があまりにお粗末なことに唖然としました。記事のポイントを抜き出すとこうなります。「私たちは、経済成長を当たり前のものと考えているがそうではない。給料が増えることを前提に人生設計するのも間違いだ。ゼロ成長は悪ではない。日本にはミシュランの三つ星店がたくさんあるし、宅配便のおかげで生鮮品も簡単に手に入る。温水洗浄便座の普及によりトイレも快適だ」実に的はずれな駄文の…
「あけましておめでとうございます」のご挨拶も、 小寒を過ぎた今、ちょっと間延びした感がします。 ということで、改めまして、 寒中お見舞い申し上げます。 先週末の寒さは、身に染みる程の寒さでしたが、 今日は、うって変わって暖かく?お客様のご挨拶まわりで 外出をしていても、少し汗ばむほどでした。 2017年は、何が起こるか予想だにつかない正に「多様性の時代」に 突入ですね。いつ何時、何が起こっても動じない様に、心と体の準備 だけは怠らないように!と、自分を戒めています。 この一年が、HAPPY NEW YEARならぬ、 HAPPY NEW FEA…
企業の不祥事が後を絶ちません。それも上層部まで関与する不祥事です。株主からのプレッシャーもあるのでしょうが、業績をよく見せたいがために売上数字を操作したり、おかしな経理処理に手を貸したり、あるいは検査結果を改竄したり・・・。部長とか課長とかいっても、所詮はサラリーマン。「長いものには巻かれろ」というのは、みんなやってる処世術です。青臭い正義感を振りかざして、上司から煙たがられでもしたら、間違いなく人事に影響します。かくして企業の不祥事は、終わることなく延々と続くのでした。「汝、何の為に其処に在り也」ある高校の校長の言葉です。私が入学するずっと前、母校の校長が生徒に向けて問いかけました。それから…
今年のノーベル賞に関する最大のサプライズは、ボブ・ディランの文学賞授章でした。シンガー・ソング・ライターの「詞」を、文学として扱っていいものかと世間では議論が沸き起こりましたが、私は特に問題だとは思いません。なぜなら日本でも、現代詩文庫の中に『友部正人詩集』があるくらいですから。でも、「詞」ではなく、純粋に「詩」としてそのクオリティを評価したとき、果たして何らかの賞に値するかとなると、少なからぬ疑問が残ることも事実です。振り返ると、ボブ・ディランの登場は極めて衝撃的でした。『風に吹かれて』や『戦争の親玉』という「反戦」の象徴を引っさげて現れると、瞬く間に若者たちのヒーローに崇め奉られます。日本…
様々な天然の木材を組み合わせては、それらの色合いや模様の違いを利用して、絵画や図柄を表現する木画技術を「木象嵌(もくぞうがん)」と言います。内山春雄はもともと木象嵌師ですが、今ではバードカービング作者という肩書きの方が有名です。バードカービングというのは、デコイのような木彫りの鳥を彫ることです。ある時彼は、ダーウィン展を開催しようとした博物館が、ちょっとした悩みを抱えていることを知ります。ガラパゴス諸島に生息するダーウィンフィンチという鳥は、もともとは一つの種だったのですが、それぞれが暮らす島の環境に合わせて、嘴が様々に変化していきました。まさに、生物進化の多様性のお手本を示すような鳥です。こ…
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