株式会社ファイブスターズ アカデミー

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5☆s 講師ブログ

心の空腹感

「感謝」の気持ちを持つことを教えるのは、とても難しいことです。そもそも「感謝」というのは自然に沸き起こる感情であり、人から教えられるものではありません。鎌田實の本の中に、「なるほど、こんな方法もあるんだな」と感心させられるエピソードが紹介されていました。四国の小さな小学校の校長だった竹下和男が、PTA総会で「子供が作る“弁当の日”を実施します」と宣言したのは2001年のこと。途端に、ブーイングが沸き起こります。「包丁や火を扱って、もし事故が起きたらどうするんだ」「共働きの母親には負担が重すぎる」「そのために早起きすると勉強に差し支える」様々な反対意見に対して竹下は静かに、しかし毅然とした口調で…

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成功はゴミ箱の中に

5種類のミルクセーキを同時に作れる「マルチミキサー」という飲食店向けの機械の、しがないセールスマンにすぎなかったレイ・クロックが、あるハンバーガーショップに興味を引かれたのには理由があります。この店が使っているのと同じミキサーをくれという注文が、毎日のように舞い込んできたからです。ロサンゼルス郊外サンバーナーディノにあるその店は、なんとこのミキサーを8台も使っていました。「よほど繁盛しているのだろう。一体どんな店なのだろうか?」彼がすぐに現地に赴いたことは言うまでもありませんが、その時の行動が少しばかり人と違っていました。まず開店前に到着し、しばらく店の外観を観察します。最初に不思議に思ったの…

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ブラック・コーズ

「ブラック・コーズ」と大書された黒板。ガランとした教室の中に、正装した黒人の少年が一人ポツンと机に座っています。教師はいませんが、その代わり教壇にはトランペットが置かれています。ウィントン・マルサリスのアルバム『ブラック・コーズ』の、なんとも意味深なジャケットです。「ブラック・コーズ」とは「黒人法」のこと。別名「奴隷取り締まり法」とも言われました。黒人を奴隷という身分に縛り付けた、悪名高き法律です。ウィントン・マルサリスが通ったカトリック系の小学校では、黒人は二人しかいませんでした。成績トップはいつも白人の少年でしたが、ある日ウィントンは教師がうっかり置き忘れた自身の答案用紙を目にします。そこ…

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日本が泣いた日

  先週の22日に「小林麻央さん」が闘病の甲斐なく亡くなりました。 翌23日にご主人の海老蔵さんの記者会見で、最後の瞬間の話が ありました。 日本中の誰しもが、その話に「泣いた」のではないでしょうか? まだ34歳という若さ、幼い子供と忙しいご主人を支えてきことを 考えると、本当に「心残り」の一言に尽きる旅立ちだったと 思います。 *** 私も、身近な人間を若くして失くしていますので、残された者 としての心情はよく理解できます。 しかし、私が悲しくも辛い状況を脱することができたのは、 「悲しい」「可哀そう」と自分が嘆くばかりでなく、 誰よりも本人…

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明日の新聞に

ひっきりなしに報道される企業不祥事。でも、明らかに違法なものは論外としても、実際のビジネスの場面では判断に迷うようなグレーゾーンのケースが結構あります。マスメディアに報道されてから、したり顔で正論を振りかざすことは誰でもできます。しかし、企業に課せられた至上命題は利益を上げることであり、道徳論を正しく解釈することではありません。日々直面する問題のすべてが、「正」と「誤」のどちらかにきれいに分類できる訳ではないだけに、「違法ではないのだからこの程度は許されるのではないか」という甘い判断を下してしまう場面も無きにしもあらず。問題は、グレーゾーンなのです。これが悩みの種なのです。結果論は誰でも言えま…

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一対多のマネジメント

参加するサルが三頭になった時、とても面白いことが起きました。まず、上司ザルを真ん中に配置して、正方形のテーブルにコの字形に座らせます。すると、真ん中の上司ザルは、右か左のどちらかの部下ザルに睨みを利かせなければなりません。この時、見られていない方の部下ザルが、頻繁にルール違反を犯したのです。右に睨みを利かせていると、そのスキに左のサルがエサをかっさらい、左を睨むと今度は右ザルが・・・。サルの社会には、「一対一」のマネジメントしか存在しないのです。「一対多」のマネジメントは不可能なのです。以上から言えることは、上司が常に目を光らせて、部下一人ひとりに睨みを利かせている組織というのは、サルの集団と…

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上司の睨み

職場では、上司が睨みを利かせていないと、部下が仕事をサボってしまう。そんな風に思い込んでいるマネージャーは意外に多いもの。そういう職場には、いつも異様な緊張感が漂っています。表面上はみんな真剣に仕事に打ち込んでいるように見えますが、上司が用事で外出したりすると一気に緊張が緩み、あちこちに雑談の花が咲き始めます。確かに、防犯カメラなどで監視されていることを意識させると犯罪が減少することは事実ですが、このような「監視効果」によるマネジメントに頼っている上司は、はっきり言って“サル”です!脳科学者の藤井直敬の実験がそれを証明してくれました。まず二頭のサルを、正方形のテーブルに向かい合わせに座らせます…

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潜在意識

  心理学や脳科学の本ではよく「潜在意識」について書かれています。 「人間は、今こそ潜在意識の眠れるパワーを活用すべし!」などと 大きく見出しに書かれているのを目にします。 私もそれを信じ、「潜在意識」に働きかけて、自分の意識改革を 推し進めてきました。 近頃、その潜在意識に関して、とても率直に語っている人の話を 耳にしました。 現在開催中の全仏オープンテニスで、出場回数20回を誇る ビーナス ウィリアムズ(ウィリアムズ姉妹の姉)さんが、 体調を崩し100位を下るランキングに落ちてから、現在の10位に 返り咲くまでを振り返った言葉とのことです。 …

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親の呪縛

子供の頃に測定したIQが、その後の学校の成績と関係があることはよく知られています。エディンバラ大学のディアリ博士によると、小学生のIQ値というのは、高校生になってから行う全国統一テストの成績と80%以上一致するそうです。でも、この小学生のIQというのは、遺伝で決まってしまうところが大きいのです。このブログでも2009年6月の『IQ遺伝子』や、2016年8月の『頭のよくなる薬』の回で紹介しましたよね。さて、遺伝的要因がどのくらいIQに影響しているのかという研究があります。それによると年齢が高くなるにつれて、遺伝子の寄与率も高くなるそうです。オランダで行われた双生児の調査結果によると、遺伝で説明で…

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どれだけ歩いたら

HowmanyroadsmustamanwalkdownBeforeyoucallhimaman?(どれだけの道を歩めば、一人前の男と呼ばれるの?)ご存知、ボブ・ディランの『風に吹かれて』の出だしの歌詞です。ブレンデッド・ウィスキー『デュワーズ』の創始者、ジョン・デュワーが歩いた距離は25マイルでした。彼は職を得るために、生まれ故郷の村からパースまで歩き通し、小さなワイン・スピリッツ商のもとでようやく仕事にありつくことができました。そこで、17年に及ぶ修行の後40才で独立します。起業する年齢としてはかなり遅い部類に入りますが、目の付け所が違っていました。この頃酒を買うには、客がジャーなどの入れ…

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