株式会社ファイブスターズ アカデミー
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その男の死体は、ラスヴェガス郊外の砂漠で発見されました。警察の検視によれば死因は撲殺。首の骨がポッキリ折れていたそうです。こうして、デクスター・ゴードンと人気を二分したテナー・サックス奏者ワーデル・グレイは、その34年の短い生涯を閉じたのでした。50年代のロサンゼルスと言えば、「白いウェスト・コースト・ジャズ」の全盛期。音楽の高等教育をちゃんと受けた譜面の読める白人たち、すなわちジェリー・マリガン、アート・ペッパー、バド・シャンク、デイヴ・ブルーベック等による「爽やか」なジャズは多くの人々を魅了しました。しかし、意外なことに当時のロサンゼルスでは、ワーデル・グレイを始めチャールス・ミンガス、デ…
不祥事が続く中、企業ガバナンスの切り札として一躍脚光を浴びたのが「社外取締役制度」。しかし、東芝の例を見てもわかるように、この制度を導入したからといって、すぐに健全な企業経営が実現できる訳ではありません。そもそも企業側から見れば、社内事情に疎い上に利益を上げる責任を負っていない人たちから、あれこれ経営に口出しされるのはあまり面白いことではありません。ですので、都合の悪い情報は社外取締役には伏せておきたいという気持ちが沸いてくるのも無理からぬこと。唯一、この社外取締役制度が機能したと思われる事例が、2016年のセブン&アイ・ホールディングスです。当時の会長兼CEO鈴木敏文が、セブン-イレブン・ジ…
企業の利益が、その利益を稼ぎ出した社員に還元されないことについて、社員から文句は出なかったのでしょうか?出ませんでした。なぜなら、世の中がデフレだったからです。また、企業にとっては、株主の権利が強くなったため、株式配当に回す分も確保しなければならないという事情もありました。かくして、会社がどんなに儲かったとしても社員にはその恩恵が回らないという体制が出来上がってしまったのです。これを経済学の専門用語で、「労働分配率の低下」と言います。経済というのは、お金が動くことで景気がよくなります。406兆円もの巨額のお金が企業の内部留保として塩漬けにされていることは、景気にとっては非常に大きなブレーキとな…
アマゾンは赤字でもないのに、なぜ日本国に1円も法人税を払っていないのでしょうか。外資系企業は、設置した日本支店が利益を出せば法人税を払わなければいけませんが、アマゾン側は「日本にあるのは支店ではない。倉庫である」と主張しています。「注文を受けたり決済しているのはあくまでアメリカ本社であり、たまたま日本にある倉庫から商品を発送しているだけである。だから日本国に法人税を払う謂われはない」これが彼らの主張です。ちょっと前までは、消費税さえも払っていませんでした。私たちがアマゾンで買い物する度に、日本の富はどんどんアメリカに流出しているわけです。グローバル展開する企業の納税回避策を侮ってはいけません。…
失業率は大きく下がり、完全雇用も見通せるほどになりました。大学生の就職率も劇的に改善しました。しかし、なぜか給料は一向に上がる気配がありません。だからアベノミクスは失敗なのだと、野党は一斉に非難しています。中には、国の財政状況を考えると、早期に消費税率を引き上げなければならないと主張している政治家も大勢います。本当でしょうか?今回は給料と税金の関係について、3回シリーズで考えてみたいと思います。まず、その前に基本的知識として、「直接税」と「間接税」についてざっくり説明しますね。「直接税」というのは、所得税や法人税などを言います。その名の通り、個人の所得や企業の利益から直接徴収するものです。まず…
最近、「神」が多すぎると思いませんか?芸能人が、ファンに対してちょっと丁寧な対応をすると「神対応」。女性タレントが、CMで見事なバットスウィングを披露すると「神スウィング」。でも、本当に世界で一番素晴らしいスウィングならば、とっくにソフトボールの日本代表か、女子プロ野球のトップ選手になっているはず。芸能人の「神対応」だって、接客のプロから見たら穴だらけ。「神対応」の反対は「地獄対応」とでも言うのかと思ったら、「塩対応」なのだそうです。「神」の反対が「塩」というのは一体どういうことでしょう?要するに、大安売りされる「神○○」の定義は、「それが本業ではないけれど、素人の中ではトップレベル」という程…
研修によって意識を変え、その後のフォローによって行動を変えたケースをご紹介します。まず、マネージャー研修の最後に、「今後取り組むべき3つの具体的な行動」をアクションプラン・シートに書き出してもらいます。その後、毎月末にそのシートを振り返っては、一つ一つについて○×△で自己評価を記入します。そして、言い訳も含めた簡単なコメントを記入した上で、上司であるシニア・マネージャーと状況を共有します。上司は、その面談で指示したことや気づいたことなどを「上司コメント欄」に追記して、アクションプラン・シートを人事部門に提出します。ただこれだけのことです。これを3カ月間繰り返した後、4ケ月目に実施したフォロー研…
競合の多い企業にとって最大の課題は、どうやって他社より優位に立つかということです。経営学では、二つの考え方があります。ひとつはマーケットを重視する考え方で、「ポジショニング・ビュー(市場競争戦略論)」と呼ばれるものです。ハーバード大学のマイケル・ポーターらが主張したもので、製品と市場の状況とか、企業の事業ユニットと市場の関係について、以下の5つの外部要因から分析します。①新規参入の脅威②同じ業界の敵対関係(競合企業)③代替製品の脅威④買い手の交渉力⑤売り手の交渉力簡単に言うと企業外部にある「見えるもの」を分析し、マーケットにおける最適なポジションをとることで優位性を保とうとする理論です。これは…
テスラとエジソンの間で繰り広げられた電流戦争は、1893年のシカゴ万博で遂に決着を見ます。シカゴ万博と言えば、先月の『遅刻がきっかけで』で紹介した、屋井先蔵の乾電池が展示された博覧会です。電気というものが初めて世の注目を浴びたこの万博の電気設備契約を、なんとテスラのスポンサーであるウェスティングハウス社が獲得します。ついに交流が勝利したのです。私たちが今使っている電灯も冷蔵庫もエアコンも携帯電話も、すべてニコラ・テスラがいなかったら存在しなかったものなのです。このシカゴ万博で直流を提案し一敗地に塗れたのは、エジソンが興したエジソン・ゼネラル電気会社を吸収合併したゼネラル・エレクトリック社、すな…
先日、2007年生まれの現在10歳の子供の50%は、107歳まで 生きる可能性があるとのニュースがありました。 まさに、「人生50年」ならぬ「人生100年」の時代が到来する ということになります。 そうなると、現在の「教育」「仕事」「引退」の3ステージから、 マルチステージへライフシフトする必要があると、 リンダ・クラットン教授が唱えています。 まさに、定年退職(65歳?)の後に、まだ40年も自分の人生が 続くということになります。例え時間があっても、気力・体力が 付いていくかが問題だと実感します。 私自身も、現在どこかが悪いというわけではありませ…
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