株式会社ファイブスターズ アカデミー

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5☆s 講師ブログ

失敗したくない

新入社員が配属されてから1カ月以上が経ち、そろそろ新しい環境にも慣れた頃。あなたのチームの新人クンも元気にやっているでしょうか?ここ数年で就活の環境は大きく変わりました。就職氷河期の頃の就活戦線は、敗北に次ぐ敗北という心が折れそうな苦い経験の連続でした。彼らにとって、これほど思い通りにいかない経験というのは、もしかしたら生まれて初めてのことだったかもしれません。ともあれ、大変な環境に置かれたことで、ある程度のストレス耐性が養われたことは数少ない成果のひとつでした。就活で繰り返し失敗体験を強いるのがいいことか悪いことかは別として、「失敗したくない」という意識が非常に強い最近の若者にとっては、人間…

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残業を減らす方法(2)

吉越はなんと、残業した人数に応じた金額を、各部門にプールされているボーナスの財源から順次減らしていくという強硬手段に出ました。つまり、ある特定の部署がいつも残業していると、その部署のボーナスの財源がどんどん減っていき、その結果一人当たりのボーナス支給額が減るのです。一見するとずいぶんひどい強権発動のように見えますが、見逃してはならないのは、この施策によって売上も利益も増加したことです。重要なことは、仕事量とか労働時間ではなく「結果」です。社員は、決められた労働時間の中で最大の結果を出すために、自らの判断で無駄な仕事をどんどん割愛していったのです。これこそ真の意味での「働き方改革」です。もう一人…

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残業を減らす方法(1)

かつて日本の職場には、基本的に「残業するのが当たり前」という共通認識がありました。そこに突然「働き方改革」なる黒船が押し寄せ、「残業を減らせ!」の至上命令が下りますが、残業を前提にした働き方が染みついている現場は大混乱。仕事量を減らすことができれば苦労はないのですが、それは無理な相談というもの。かと言って、人員増はもっと無理。結果、上からの「残業を減らせ!」の命令は、管理職をスルーしてそのまま部下に直接伝えられることと相成ります。しかし部下にしてみれば、仕事量が変わらないのに残業を減らせと言われても、何をどうしていいのかさっぱりわかりません。能率アップするにも限界があります。つまり、部下一人一…

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カロリーゼロは逆効果

ダイエットコーラに変えたのに、ちっとも痩せない!かつてサッカリンが開発されたとき、これで世の中から肥満体がいなくなると大いに期待されたものですが、結果は見ての通り。いや、それどころか最近の研究では、カロリーゼロは却って逆効果かもしれないという驚きの報告までされています。2008年、スウィザーとディビットソンは、ラットにサッカリン入りのヨーグルトか、砂糖入りのヨーグルトを与え、それぞれの群の様子を観察しました。どちらも、ヨーグルトを食べた後には自由に動き回ることができ、しかも好きなだけエサを食べられる環境下に置きます。この時、カロリーゼロのサッカリン入りヨーグルトを食べたラットの方が、なぜか太っ…

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数字の奴隷

過労死のニュースが後を絶ちません。職場でメンタル不全者が出ても、誰も驚かなくなりました。日本の職場を、そこまで追い詰めているのは一体何でしょう?私は、「数字」ではないかと思うのです。組織に与えられた今年度の数字は、どんなことがあってもやり遂げなければならない必達目標です。そしてその数字は、今年度の目標の利益額から逆算されたものです。社長自ら窓ガラスがビリビリ震えるほどの大声で、「チャレンジ!」と怒鳴りつけた結果、わずか3日で100億以上の利益をひねり出した事業部もありました。もちろん、会計上の数字をいじっただけの話ですけど・・・。まさに、「無理が通ればコンプライアンスが引っ込む」。今や「数字原…

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日本サッカー界の闇

ワールドカップ本大会の2ヶ月前という、ギリギリのタイミングというにはあまりに遅すぎる時点で、ハリルホジッチ日本代表監督が解任されました。直接の理由は、ベルギー遠征の結果が予想以上に悪かったことと、選手と監督の間に溝ができたことだそうですが、本当でしょうか。ベルギー遠征に関して言えば、そもそもウクライラには手も足も出ないのは想定どおり。一方、マリ戦の前半は、ハリルの看板である「縦に早い攻撃」がいい形で現れていました。MFからFWに縦パスが入ると、それをワンタッチで後ろに落とす。それをまたワンタッチで逆サイドのFWに振る。このFWもまたワンタッチでバックパスすると、今度は中央に縦パス。マリのディフ…

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人生の実力

『人生の実力』という、ちょっと変わった題名の本を見つけ、思わず手に取りました。ビジネスパーソンなら、仕事ができるかどうかが「人生の実力」なのでしょうが、著者はホスピスで2500人以上の死を看取った柏木哲夫。果たして、ホスピス医が言う「人生の実力」とは、どのようなものなのでしょうか。柏木が「人生の実力」について考えさせられたのは、67才の入院患者が亡くなった時でした。早くに両親を失い、結婚生活で苦労し、仕事では同僚に裏切られた上に、それが原因でリストラされてしまうという、不幸を絵に描いたようなこの男は、亡くなる2週間ほど前、回診に来た柏木に感謝の言葉を述べます。「入院したときの痛みがすっかりとれ…

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HowではなくWhy

「最近の若手社員は、言われたことしかやらない」ベテラン管理職が、よく口にする不満です。管理職にしてみれば、もっと自発的、積極的に仕事に取り組んでほしいという期待の裏返しなのでしょうが、確かに困った問題です。似たようなことですが、東南アジアに進出した企業が、現地採用の社員を使いこなすのに苦労しているという話も聞きます。こちらはもっと深刻で、仕事を指示してもその通りやらないというのです。指示内容が理解できないのではなく、「大した仕事ではないので、この程度で十分だろう」と自分で勝手に判断してしまうらしいのです。それでも、仕事を引き受ける社員はまだいい方で、「私よりAさんの方が楽な仕事をしているから、…

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六邪(2)

太宗は、トップとして耳の痛い話を聞くことに抵抗はなかったのでしょうか。また部下の方も、勇気を持って意見具申するときに、何の躊躇もなかったのでしょうか。実は、太宗はその辺にも十分配慮していたようです。自分の顔が強面であることをよく知っていたので、部下と接する際は常に温顔を心がけていました。また、話す時はできるだけ彼らを近くに座らせるようにしたそうです。笑顔で接することと、部下との物理的な距離を縮めることの科学的な効果は、最近になって心理学によって解明されました。いつの時代も、組織のトップになるということは重大な責任を負うことです。しかし一方では、同時にとんでもなく大きな権限を手に入れることでもあ…

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六邪(1)

中国の唐の時代、太宗(たいそう)という非常に人望の厚い皇帝がいました。この皇帝の言行録として編纂されたのが『貞観政要(じょうがんせいよう)』で、組織のトップに必要とされる心得が全て網羅されていることから、帝王学の教科書とも言われているそうです。中国には古くから「諫臣(かんかん)」という職制がありました。その主な仕事は皇帝の政治に対して意見をしたり、忠告したりすることです。目上の人の過失を指摘して忠告することを「諫言(かんげん)」と言いますが、おそらくその語源とも関係しているのでしょう。昔の皇帝は意外にも謙虚な人が多かったのかと思いきや、そうではありません。正直に意見具申した諫臣はほとんどが左遷…

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