株式会社ファイブスターズ アカデミー

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5☆s 講師ブログ

臨終の言葉

胃がん患者は、末期になると体がやせ細るそうです。 日々細くなっていく自分の手足を見ていると、どうしても心までやせ細ってしまう人が多いといいます。 しかし、稀にではありますが例外もあります。 ホスピス医の柏木哲夫には、ひとつ気がかりなことがありました。 54歳の、肝臓がんの女性患者のことです。 黄疸が出てから急に衰弱が進んだため、自分自身の体の変化を受け止めかねているのではないかと懸念していたのです。 ところが、ある日の回診で「いかがですか?」と声をかけると、予想もしない言葉が返ってきます。 「先生、お世話になっています。おかげさまで順調に弱っております」 悪戯っぽい…

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コンプラ違反は午後起こる

企業にとって、コンプライアンス遵守は最優先の重要課題。 一方で、売上や利益目標も未達が許されない必達課題です。 両者の課題のせめぎ合いの中で、サラリーマンの倫理観は日々右へ左へと揺れ動いているのです。 ところで、この「倫理観」ですが、午前中はしっかりしているのに、午後になると怪しくなることが心理学の実験でわかっています。 ハーバード大学のコウチャキとユタ大学のスミスが、2013年に「サイコロジカル・サイエンス」誌に発表した、62人の大学生を対象にした実験結果は驚くべきものでした。 実験自体は単純なものです。 左右に仕切られた正方形を1秒間だけ見つめます。 正方形の中に…

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シニア(高齢者)対策

連日の酷暑で、通勤はまさに「痛勤」となっている今年の夏です。 そこで体調管理の意味もあり、今年の夏は全身チェックをすることに しました。人間ドックに始まり、データがひっかかった項目は、 再検査するなど事細かにチェックしています。 総合病院や個人の開業医を転々とするなかで、患者さんのシニア化が 顕著であることを実感します。年を重ねることで勤続疲労は 避けられませんので、シニア患者が増えるのは致し方ないと思います。 それに対して、病院側もシニア対策を着実に展開しているのが感じられます。 先日、喉の調子を診てもらおうと医院に行ったのですが、窓口には、 書類記入用の鉛…

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自分の意志で失業?

経済学ほど、浮き世離れした学問はないかもしれません。 それを分かりやすく説明するために、まずは物理学との対比から始めましょう。 【質問】鉛筆を手から離すと下に落ちますが、なぜ落ちるのでしょうか? A重力の影響で落ちる B鉛筆自身の意思で落ちる この問題で、もしBと答える物理学の教授がいたら、確実に大学をクビになりますよね。 では、いよいよ経済学の問題。 【質問】なぜ失業者が生まれるのでしょうか? A不況のため働きたくても雇ってくれる会社がないため B金利が低く働いて得たお金を貯蓄しても得られる金利収入が少ないので、自らの意思で働かないことを決めたた…

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お寿司と研修

先日、面白い話を聞きました。 とある回転寿司では、お客様に提供する寿司ネタを本部で 一括管理していて、その日の寿司ネタを出す順番を即時決めて、 各店舗ではその指示に従っているとのこと。 それにより、売り上げも大幅に伸びて、食品廃棄量も減り、 いいことずくめの話でした。 もっとも、寿司ネタの順番を決めるには、お客様の気持ちをしっかりと 先読みして決めるとか。 この寿司ネタを食べた後は、すこし口の中さっぱりさせるように…とか、 肉をかっつり食べたい頃合いには、ハンバーグを出したりと、 お客様が飽きないように、そして次に何が出て来るのか?のワクワク感を 持てるよ…

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妖精に守られた酒

「妖精(フェアリー)」と聞くと、どうしても手のひらに乗るほど小さな、背中に羽根の生えた少女を思い浮かべてしまいます。 ところがスコットランドでは、「妖精」には魔物や妖怪の類いも含まれるのだそうです。 たとえば、猫の妖精ケット・シーは、緑色の瞳で全身黒い毛に覆われていますが、胸のところだけまるでエプロンを掛けたようにまっ白。 猫社会の王として君臨し、二本足で歩いたり人間の言葉を話したりすることができるのですが、普段は正体を隠して普通の猫として暮らしています。 瞳の色はともかくとして、もしかしたら私たちの近所にもケット・シーがいるかもしれませんね。 ところで、ウィスキー好きにとっ…

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クレーム

お中元の時期も終わり、今まさに「暑中お見舞い」の時期となりました。 ささやかな心ばかりの品物を、お世話になった方々にお送りするのは、 私にとって夏の風物詩となっています。 相手の方の様子を想像しながらの品物選びは楽しく、いつもカタログを 前にあれこれ嬉しい時間を過ごしています。 今年は、初めてオーダーしたお菓子を大量に購入しました。 とりあえず、手渡しでお届けしたかったので、自宅に到着するように 手配したのですが…。 大きな段ボールを開けて確認すると、品物が2包み不足しているでは ありませんか! 夜の最終便でしたので、発注先には翌日朝一番で連絡することにし、…

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それでも社長に(2)

今回は、出世レースで大きく遅れをとったけれど、最後はちゃんと社長になったサラリーマンの話です。 彼らの生き方を見ていると、ビジネスパーソンにとって最も大切なことが何なのか、なんとなく見えてくるような気がします。 実力主義の外資系のIT企業では、早ければ30歳前後で管理職になる人もいるそうですが、実力がつくまでは第一線で努力を重ねた方がいいと考えていたそのシステム・エンジニアが、管理職に登用されたのは36才の時。 あまりに「遅咲き」な昇格でした。 ある時、メガバンクに自社システムの売り込みを画策しますが、どうしても価格の折り合いがつきません。 絶対に値引きは認めないという部長を…

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それでも社長に(1)

日経新聞の『私の履歴書』は、つまらないと思うのです。 特にビジネスパーソンが執筆する月は、結局のところ如何にして大会社のトップに上り詰めたか、という自慢話のオンパレード。 たまに描かれる失敗談もあまりにレベルが高すぎて、私たち凡人が共感できるものはほとんどありません。 しかも、自分で書いた「出世物語」ですから、どこまで本当の話かもわかったものではありません。 歴史書だって、すべて戦いに勝った側が綴った物語なので、都合のいいように脚色されているのは周知の事実。 恥ずかしい話でも赤裸々に告白していたのは、ニトリの社長くらいでしょうか。 日経新聞は経済界の太鼓持ちみたいな存在です…

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“18のガキ”

私が“ジャズ耳”を持ち合わせていないからでしょうか。 マイルス・デイヴィスのアルバム『‘フォア’・アンド・モア』を聴いていると、テナー・サックスのジョージ・コールマンのアドリブが、どれも似たり寄ったりのパターンに聞こえてしようがありません。 音階を上げては下がり、その途中でこねくり回す、この繰り返しのように思えるのです。 ところが、この頃のジョージに対するジャズ評論家たちの評価は、おしなべて好意的。 「思いの外、良くやっている」というものばかりです。 「思いの外」という但し書きがつくのは、この時マイルスがテナーに熱望していたウェイン・ショーターは、アート・ブレイキー(ドラムス…

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