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5☆s 講師ブログ

悲運のヒバリ

十分な実力があるにもかかわらず、なぜか売れない悲運のジャズ・ミュージシャンは枚挙に暇がありませんが、特にピアニストに多いような気がします。 エルモ・ホープが、やっとのことでブルーノートからデビューを果たしたのは1953年。 幼なじみのバド・パウエルが、デビュー作にして代表作の『ジ・アメイジング・バド・パウエル』を最初に吹き込んだのが1949年8月ですから、あまりにも遅咲きなピアニスト人生でした。 派手さに欠けるスタイルが「没個性」と評価されたのか、世間の注目を集めることもなく、最期はこの時代のお約束の麻薬の過剰摂取で43歳の生涯を閉じました。 その点フィニアス・ニューボーンJr…

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にぎやかな世界

先日、「静かで、にぎやかな世界~手話で生きる子どもたち」という NHKの番組がイタリア賞を取ったとのニュースがありました。 手話だけで授業を行うろう学校を舞台に、子どもたちが生き生きと生活する 日常を描いた番組とのことでした。(オンデマンドで見られるかしら?) 私が「え?」と心ひかれたのは、この番組のタイトルです。 「静かで、にぎやかな世界」とは、なんてドンピシャなタイトルでしょう! 思い返せば今から20年ほど前、私は手話を2年間学んでいました。 その時実際に聴覚障がいの人たちと親しく交流して、手話をかなり鍛えた ものです。 その時、私が感じたのがまさにこの「…

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金メダル

来年は東京オリンピックイヤーです。 研修業界としては、その時期は多分研修実施は見込めないと思われ ますので、今からその穴埋めをどうするかで、頭を悩ませています。 そんな研修業界の憂いをよそに、オリンピックの準備は着々と 進んでいます。 オリンピックと言えば、多くのアスリートが「金メダル」を 目指します。国としても「メダルの数」をこれでもか!とばかりに 競い合います。 その中でも、特に日本のお家芸と言われるスポーツでは、選手も周りも 「金」以外は認めない風潮があるため、「金メダル」へのプレッシャーは 計り知れないと思います。 選手のひたむきな姿に悲壮感が漂い…

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狂暴な番犬

サミュエル・ウィルバーフォース主教が長い演説の締めくくりに、討論相手に対する決定的な質問を発したとたん、会場は爆笑と拍手喝采に包まれました。 と同時に、熱心なキリスト教信者たちは、忌々しい進化論者に対して完全に勝利したことを確信したのです。 時は1860年6月30日。 チャールズ・ダーウィンの『種の起源』が刊行された翌年のことです。 人間はサルから進化したというダーウィンの主張は、キリスト教信者たちにとって、絶対に認めることのできない「邪教」そのものでした。 この日、オックスフォードの博物館で行われた、イギリス科学振興協会主催の会合は異常なまでの人気を呼び、詰めかけたキリスト…

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第二の人生

現在、シニア社員の研修を担当することが多くなりました。 その中では、「人生100歳時代」なんていう言葉が当たり前のように 飛び交っていますが、「人生100歳時代」と一言で言うには、 余りに長い人生だと最近痛感します。 そんな長い人生を見据えてか、先日、テレビで、定年前と全く異なる 人生を歩みだした男性を取りあげていました。 外資系コンピューター会社を退職し、現在は保育士の補助をしていて、 孫のような子供たちから「じじ先生」と呼ばれている男性のお話でした。 ご自身は、現役時代は高度成長期で自分の子供と触れ合うことが なかったため、成人した息子さんから「子供の時、親父…

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社畜の列

台風や地震で電車がストップすると、運転の再開を待つサラリーマンが駅前に長蛇の列を作ります。 ネットでは「社畜」と揶揄されていますが、私たちは「雨が降ろうが槍が降ろうが出社しろ!」と、教えられた世代です。 だから、万難を排して出社するのは当たり前だと思っていました。 でも、最近はこんな疑問を感じるのです。 「万難を排して会社に行って、一体何をするの?」 昔は、とにかく会社に行くことが重要でした。 その日に終わらせなければならない仕事などなくても、とにかく会社に行かなければならなかったのです。 ところが、最近はテレワークを導入する会社が増え、仕事はどこでもできる時代になりつつ…

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タワマンと貧民窟(2)

法人税と所得税の減税によって、大企業と富裕層が蓄えた富は一体いくらになっているのでしょう。 その前に参考として、一般庶民の給料がどのくらいか見てみましょう。 給料はアベノミクス以降、徐々にではありますが増えてはいます。 2018年の国税庁の民間給与実態調査によると、給与の平均は432万円(男性531万円、女性287万円)です。 非正規だけを見ると男性229万円、女性150万円。 随分低いですよね。 でも、この人たちも社会保障財源の確保という名目で、消費税負担を強いられているのです。 これでは貯蓄どころではありません。 では、いよいよ本題に入ります。 富裕層は、どの…

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いつでも夢を

歳がばれるかもしれませんが、なんだかこんな題名の歌謡曲が あったように記憶しています。 その道をなし得た人が必ずと言っていいほど、 「夢を追いかけてきて良かった」「諦めなくて良かった」など 常に「夢」の大切さを口にしています。 先日、全米テニスで優勝したナダル選手も、そしてエアレースで 優勝した室屋選手も…。 しかし、私たち凡人は、忙しい現実の日々に「そうは言われても…」と、 つい「自分の夢」を棚上げにしてしまいがちです。 さらに言えば、今日の仕事の締め切り、子供の世話、親の介護など、 生活に追われる日々に、一体「夢」があるのか?と懐疑的になります。 …

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タワマンと貧民窟(1)

元国税庁の調査官だった大村大次郎が、消費税について面白い分析をしています。 消費税が導入されたのは1989年ですが、その直後に法人税と所得税が引き下げられています。 また、消費税率が3%から5%に引き上げられた1997年の直後にも、法人税と所得税が相次いで下げられています。 この時、法人税減税の恩恵を受けたのは大企業であり、所得税減税の恩恵を受けたのは高額所得者、いわゆる富裕層でした。 どのくらい恩恵を受けたのでしょう? それは、法人税と所得税の税収がどのくらい減ったかを見ればわかります。 では、30年前と現在を比較してみましょう。 法人税収は1989年には19兆円でした…

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スポーツ

先日まで開催されていた柔道の世界選手権のニュースが大きく 取りざたされています。柔道と言えば「日本」のお家芸ですので、 その結果が大いに気になっていました。 今大会で、特に注目されていたのが73キロ級金メダルの大野将平選手。 金メダル連取か!と試合前から話題でしたが、彼の一本勝ちの技の 素晴らしさもさることながら、私は彼の深々とお辞儀する姿に、 日本が忘れかけている「礼」を目の当たりにし、とても心動かされました。 試合のマットに上がる時に一礼、試合開始に一礼、終了時に一礼と、 深々とお辞儀をするその姿は、相手に対する究極の「敬意」の表れと 受け止めています。 や…

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