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5☆s 講師ブログ

生命の水

サラリーマンをしていた頃の話です。 高校時代の友人たちと蟹を食べに行った金沢のホテルのバーで、メニューリストの中にこの風変わりな名前のウィスキーを見つけてうれしくなりました。 『ウシュクベー』というゲール語は、ウィスキーの語源になったと言われる言葉です。その意味はというと、なんと「生命の水」。どうです?飲んでみたくなりませんか。 ついでなので、「ウィスキー」という言葉の語源をちょっと辿ってみることにしましょう。 麦を蒸留した酒の記述が、スコットランドの記録に最初に登場するのは1494年。「スコットランド王室財務記録帳」なるものに、「王の命令により修道僧ジョン・コーに8ボルの麦を与え、アクアヴ…

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人間がAIに勝てる能力

人間は、AIには到底かなわないだろうと思っていましたが、いろいろ調べているうちについに勝てる能力を見つけました。それを説明する前に、脳科学者の池谷裕二が著書『夢を叶えるために脳はある』の中で、面白い心理実験を紹介していますのであなたも挑戦してみませんか。 まず、次の単語リストに目を通して下さい。「タクシー、自動車、トラック、一輪車、スケボー、飛行機、ボート、馬車、バス、パトカー、救急車、消防車、フェリー、人力車、道、ヨット、機関車、バイク、電車、モノレール、新幹線、汽車、ヘリ」 さて、質問です。 次の3つの単語のうち、リストに含まれていたのはどれでしょう?①道 ②マラソン ③自転車 ほとんど…

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報道の脳死(5)

マスメディアの言う「権力の監視」に関しては、最近逆転現象が起こり始めています。 記者による質問の様子がネットで配信されるため、逆に市民が記者を監視することが可能になったのです。これにより、記者たちの非常識極まりない質問までネットに晒されるようになりました。時には実名を晒され、市民から監視される立場に立たされた記者たちは、今どんな気持ちでしょう。 いやその前に、そもそも記者が守らなければならない「原則」とは何なのでしょう?烏賀陽は、記者の「原則」は何かについてコヴァッチに質問したことがあります。彼の答えは、「客観、公平、独立」。 「具体的に?」と問うと、コヴァッチはこう言いました。「報道を好き…

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報道の脳死(4)

東日本大震災の時、被災者に配慮したマスメディアの姿勢を知った烏賀陽は大混乱に陥りました。なぜなら、自身の理想とする記者像とは、あまりにもかけ離れたものだったからです。 取材者の多くが、「いかにして被災者の感情を傷つけないか苦心した」と回想していることに対しても、彼は強烈な反対意見を突きつけます。「罵声を浴びようと、傷つけようと、悪者になろうと、記録すべきは記録する」べきであると。 さらには、「職責のために憎まれ役を引き受ける覚悟が必要だ」とまで主張し、挙げ句の果ては3・11のように現場の面積が広い事件は、記者にとっては「宝の山」であるとまで言うのです。 そこにはスクープをモノにしたい野心はあ…

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報道の脳死(3)

国民を洗脳する話はこれくらいにして、国家に並ぶほど強大な権力を持つマスメディアとは、本来どのような存在であるべきなのでしょう?マスメディアの人間は「報道の自由」という言葉を頻繁に口にしますが、彼らの言う「自由」とは一体「何からの」自由を指しているのでしょう? 政治家からの自由でしょうか?違いますよね。なぜなら、メディアはすでに政治家からは完全に自由だからです。その証拠に、政治家はメディアにとってもっとも叩きやすい対象のひとつです。 もし、報道されていないスキャンダルがあるとしたら、それは政治家からの圧力によるものではなく、メディア側が「自主規制」した結果です。 そうです。「報道の自由」を妨げ…

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報道の脳死(2)

日本の食料自給率が低いことは、今や小学生でも知っていますが、本当にそうでしょうか? 実は、この「カロリーベースの食料自給率」という概念は、1983年に農水省が発表するまで、世界のどこにも存在しなかった考え方です。理由は後で述べますが、そもそも「食料自給率」を問題にしている国など世界中探してもないのです。もし、どうしても自給率を知りたい時は、世の中に発表されている「重量ベース」と「生産額ベース」のうち、「生産額ベース」を使って計算するのが一般的です。 なぜ、「カロリーベース」という概念が存在しないかというと、「カロリーベース」では野菜に比べて牛肉や豚肉が必要以上に高く評価されてしまうからです。…

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報道の脳死(1)

なぜ、ワイドショーのコメンテーターの発言は、あんなにも非論理的なのでしょうか?群衆心理の研究で有名な、フランスの社会心理学者ギュスターヴ・ル・ボンの名言があります。「大衆は理性ではなく感情によって動かされる」なるほど、だから彼らのコメントには論理性の欠片もないのですね。 この理論に基づいて、テレビやラジオ、映画などのメディアをフルに活用し、国威発揚に成功したのがナチス・ドイツ。ということは、私たちがマスメディアに接する時は、相当注意して臨む必要があるということです。元朝日新聞記者の烏賀陽(うがや)弘道は、ネットが普及したことによって、ある事実に気づいたと言います。それは、新聞やテレビがメディ…

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ひと晩寝て考えなさい(4)

でも、奇跡は再び起きました。次の日、同じ夢を見たのです。 今度こそ失敗は許されません。レーヴィはすぐに実験室に飛び込み、夢が教えてくれた方法を実行します。まず二匹の蛙から心臓を取り出し、それぞれ容器に移します。容器にはリンガー液が入っているので、二つの心臓はそれぞれ動き続けています。 片方の心臓に電気刺激を与えると、拍動は徐々に弱まっていきやがて停止しました。そこで、もう一方の元気な心臓を取り出し、停止した心臓が浸かっていたリンガー液に入れてみます。 すると、なぜか次第に拍動が弱まっていき、最後には停止してしまいました。レーヴィは考えました。これは、先に停止した心臓から、拍動を抑制する何らか…

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ひと晩寝て考えなさい(3)

ドイツの有機化学者アウグスト・ケクレは、ベンゼンの構造解明に取り組んでいました。ベンゼンが、6つの炭素原子と6つの水素原子から構成されていることはわかっています。ただ、どのように結合しているのか、その構造がどうしてもわからないのです。 そんなある日、ケクレは不思議な夢を見ます。目の前で小さな原子をくっつけた大きな原子が飛び回り、それが輪のように連なったのです。やがて、輪は尻尾をくわえた一匹のヘビとなって回転し始めました。 その時ケクレは閃きます。「そうだ!ベンゼンは環状になっている」 これが、「ベンゼン環」の構造を解き明かすきっかけとなりました。輪がヒントとなり、亀の甲羅のような六角形の三辺…

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人生の幕引き

最近、30年来つきあってきた心友がなくなりました。今年の始めに病巣が発覚し、その後治療をつづけるも、あまりに、機械的な流れ作業の中の治療体制に嫌気がさし、「延命治療」はせず、自宅でありのままの生活を送ることを選択した人でした。 まわりの心配をよそに、好きな食べ物を食べ、好きな所に行き、会いたい人に会って、笑うことも度々。本当に、残された最後の時を自宅で「自分らしく」を最後まで貫いたとのことでした。 そして、そのお葬式も最近では珍しい自宅葬でした。今まで過ごした部屋には、彼女が暮らしていた生活のたたずまいが感じられ、懐かしい気さえしました。台所を見せてもらうと、彼女らしく、新聞の切り抜きの料理…

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