株式会社ファイブスターズ アカデミー
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すっかりご無沙汰しております。 繁忙期の時に少しだけお休みを・・・と思っておりましたら、 気がつけば季節はもう「秋」。 でも、2022年が終わるまでにはまだ時間がありますので、 あきらめず、漢字考を再開したいと思います。 さて、今回の漢字は「紙」です。 最近は、スマホやタブレットなどデジタル機器が身近になり、 本やノートもデジタル利用が増え、紙を手に取ることがなくなりました。 「書いたメモはどこにやったかしら?」と探すこともなく、 パソコンの中に整理されるのは、便利この上ないですね。 しかし、「手書き大好き」で文具オタクを自認している私とし…
野口英世と言えばお札にも印刷されるくらいですから、世間ではさぞ偉い科学者と思われていますが、その実像は全く違います。 野口が在籍したロックフェラー大学に留学した、福岡伸一の著書に意外な事実が記載されています。 最初に福岡が不思議に思ったのは、野口に関する記録が大学にほとんど残されていないことでした。 あたかも、かつて野口が在籍していたことを隠すかのように。 その謎は、2004年発行の大学定期刊行広報誌を見つけた時に解き明かされます。 そこでは、野口はこんな風に紹介されていました。 「梅毒、ポリオ、狂犬病、黄熱病と言った野口英世の研究のほとんどは間違いであった」 なんと…
日本の所得再分配には2つの問題があります。 1つ目は所得再分配の中身についてです。 所得再分配は「税」と「社会保障」(年金と医療保険)から構成されていますが、格差抑制にもっとも貢献しているのはどちらの方でしょうか? 実は、「税」ではなく「社会保障」の方です。 「社会保障」の効果は2017年では30.8%でした。 一方、「税」の方はというとわずか6%。 つまり日本の税制は、格差是正にはほとんど貢献していないのです。 理由はわかりますよね。 累進課税の勾配が緩やかであることと、資本所得への課税が優遇されていること、要するに金持ちが優遇されているからです。 日本は、…
ヨーロッパの方が圧倒的に優れていることは明らかです。 なぜなら、再分配「前」の一人当たり所得が日本よりも大きいからです。 つまり、稼ぐ人が巨額の富を稼ぐことで、国全体の富が大きく増えているのです。 では、日本はどうでしょう。 巨額の富を稼ぐ人がいないので、国全体の富は小さいままです。 そのため、日本の所得再分配政策は、その小さい富を細々と分け合うだけの政策になっています。 なぜ、日本では巨額の富を稼ぐ人が現れないのでしょうか? その原因は「規制」です。 欧米に比べて、日本は競争が激しくならないよう様々な規制を設けています。 日本は長い間、規制や補助金などで、生産性…
今回は、世界有数の不平等国の話です。 どこかと言うと、他ならぬ日本です。 日銀の前副総裁の岩田規久男が、著書『日本型社会からの脱却』で日本の「格差」の問題を論じています。 一般に、貧富の差を測る尺度として使われるのは「ジニ係数」。 ジニ係数は0から1の間の数字で表され、大きくなるほど貧富の差が大きいこと、つまり不平等であることを意味します。 ただし、これには気をつけなければならない点があります。 それは、ジニ係数の基準となる「所得」には2種類あるということです。 ひとつは所得再分配「前」の所得で、もうひとつは「後」の所得です。 「後」の所得とは、税金や社会保障費が差…
インパール作戦が机上の空論であることは、最初から誰の目にも明らかでした。 大本営の作戦参謀・竹田宮中佐は「無茶苦茶な積極案」とこき下ろし、南方総軍参謀副長・稲田正純少将は「まことに虫のいい、捕らぬタヌキの皮算用」と酷評しました。 ビルマ方面軍の片倉衷(ただし)大佐は作戦の修正を勧告しますが、牟田口が勧告に従わなかったため「命令違反で処断すべき」と上官に進言するほどでした。 さらには、牟田口が指揮する第15軍の参謀長・小畑信良少将までもが反対を唱えます。 ところが、逆に牟田口によって転属させられる始末。 全員が反対に回った「狂気」のインパール作戦が実行された背景には、牟田口が東…
先日、アメリカのアートコンテストで、な、なんと、人工知能(AI)を 使って制作した作品が1位になったとのニュースが流れました。 画像を見たところ、細かな図柄ではありましたが、とてもAIが制作したとは 思えないほど、情緒的で雰囲気のある絵画でした。 アナウンサーによると、1位になって初めてAIによる制作であることが 判明して、問題になっているとか。 これは、ミッドジャーニーと言うそうで、AIにある言葉を入力して その言葉のイメージから画像を生成するのだとか。 以前、コンピューターに「絵画」と入力すると、おどろおどろしい絵が 出てくるのを見た時、美術の面では、とて…
2020年4月、世界中が新型コロナのパンデミックに陥っていた時、全長333メートルを誇るアメリカ海軍の巨大空母「セオドア・ルーズベルト」で感染者が発見されます。 当時この空母は、南シナ海で中国海軍を牽制するという任務を遂行中でした。 船内で感染者が出るとどんなことになるかは、既にクルーズ船での事例で学習済み。 一刻も早く乗組員を退艦させないと、5千人の命が危険に晒されることになります。 しかし、艦は作戦行動中なので勝手な離脱は許されません。 もし、あなたが艦長ならどのような判断を下しますか? もちろん、自分では判断しないで、上司の指示を仰ぐのがベストではあります。 これな…
便利な移動手段のタクシー。 でもそこには、しばしば人生を変えてしまうような「運命の出会い」があったりします。 あるプロ野球球団のオーナーが乗ったのは、女性が運転するタクシーでした。 乗客の職業を知った彼女は、自分の息子が大学でピッチャーをしていることを伝えます。 一度見てもらえないかという彼女の願いを聞き入れ、取り敢えずオーナーはスカウトに視察を命じました。 ところが、スカウトがその強豪大学に足を運ぶと意外な事実が発覚します。 あまりにもケガが多くて、試合にはほとんど出ていないというのです。 でも、将来性には目を見張るものがありました。 2014年のドラフト会議で、…
私の大好きな番組に、「プロジェクト ランウェイ」という 全世界からファッションデザイナーの卵が集まって多様な課題に 取り組み、優勝賞金25万ドルとそれに付随した多くの恩恵を 目指して競うという勝ち抜きリアル番組があります。 番組を見ていると他人との戦いの様に見えますが、 結局は「自分との闘い」なんだということが見て取れます。 自分が得意な課題もあれば、不得意なものもあり、またペアを 組んだりグループだったりと、自分が望まない状況の中でも、 最後は「自分が何をしたいか?」ブレずに突き進む人が、 勝ち進んでいるように思えます。 ビジネスの世界とファッション界を、一概…
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