株式会社ファイブスターズ アカデミー
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昨日は久々に芸術鑑賞ということで日本画家、千住博画伯の「ハルカナル アオイヒカリ」を感じてきました。日本画という伝統的な世界に身を置きながら、ニューヨークを拠点として、常に日本画の古い枠にとらわれることなく新しいことに挑戦している彼の姿勢に以前から大変共感していましたので、今回はとても楽しみしていました。蛍光塗料で壮大な滝の「水の流れ」を描いている彼の作品は、まさに暑い日の涼やかなひと時をプレゼントしてくれました。しかし、私たち鑑賞する者は簡単に「水」といいますが、考えるに「流れている水」を描くのはとても大変だと思うのです。なぜならば、静物(花、山、風景など・・・)は事前にデッサンして、それか…
格差社会のことを書いていたら、ちょうどポール・クルーグマンの新刊書「格差はつくられた」三上義一訳(早川書房)が出版されました。アメリカでも最近の格差拡大は深刻なようです。アメリカでは、1920年代初頭あたりまではかなりの格差社会でしたが、その後30年代からはニューディール政策の影響で格差は圧縮されていき、平等化への大きな流れができました。ところが、80年代半ばあたりから一転して、格差は拡大化の方向へと進んでいます。以前、日本の最高税率がどのように変化したかについてお話しましたが、アメリカの推移も見てみましょう。実は、日本とよく似た経過を辿っているのです。20年代、アメリカの最高所得税率はわずか…
日本語は世界でも難しい類の言葉だといわれていますが、最近では多くの日本語がカタカナになって英語辞典に収録されています。オックスフォード英語辞典には:カラテ、カラオケ、ボンサイ、スシ、オタク、コスプレ、アニメといった名詞類が収録されています。また、最近ではノーベル平和賞受賞者であるケニアのW.マンタイ女史によって「モッタイナイ」という形容詞まで世界的にその広がりを見せています。少しずつでも日本語が国際語として通用するようになれば、私たちが四苦八苦して英語を学ばなくてもよい日がいずれ来るかもしれませんね。でも、そうなったとき、まだ日本ではきちんとした日本語が話せる人がいるのかどうなのか・・・少々不…
色彩表現というのは視覚に訴える表現の中でも大変アピール度の高いものです。しかし、反面、ありきたりの色づかいでは陳腐なものとなり、アピール度は低くなってしまいがちです。たとえば、ランドセル。私の子供の頃は男の子は黒、女の子は赤と二色だけでした。最近ではピンクあり、黄色あり、茶色、紺色・・・と多種多様な色がご用意されているようで、なんとも個性があって楽しい限りです。また、トイレの表示も単純に男性用化粧室は黒、女性用は赤と相場は決まっています。ところが、先日あるレストランに行った時のことです。話の途中で化粧室に行ってみると、ドアのところの表示が女性用化粧室は白地の板に紫で、男性用は黒字の板に白で人型…
現在、担当しております研修で受講生がグループ討議でこんな話をしていました。「仕事をしていて『怒らないように』と目標を立てたのです。でもはじめのうちはよかったのですが、忙しくなるとつい怒ってしまい、なかなかうまくいきませんでした。」ことほど左様に、私たちは「こんなことに気をつけよう!」と意気込んで目標を立てますが、この受講生のようにうまくいかずに頓挫することが多いものです。でも、そういったときうまくいくコツをお教えします:★目標をたてるとき『感情』を目標にしてはいけないということです。 感情はコントロールするのが難しいものですから。 目標は具体的な『行動』にすることです。 つまり、「怒らない」と…
先日、ビジネスパーソンに人気のNHK番組「その時、歴史が動いた」という番組で松尾芭蕉をとりあげていました。数年前、言葉を商売にしている者として、究極の日本語とは?と思うときやはり、そこは「俳句」と思い至りました。そこで、友人の尾崎講師と二人で「俳句の会」に足を運び、俳句をちょっとだけかじったことがありますので、この番組は是非見なければと、義務感にも似た気持ちでテレビの前に正座して見ました。やはり、感動でした!京都の和歌などに代表される先進文化に追いつけ追い越せとばかりに江戸では古い伝統にとらわれず「俳句」という12文字の芸術を打ち立てたその歴史が分かりました。言葉に磨きをかけて、一句一句に想い…
一昨日の土曜日から3年ぶりにスポーツクラブ通いを再開しました。講師たるもの体力勝負と心得ていますが、なかなか踏ん切りがつかずにいました。が、今年に入ってからファイブの講師が体調不良で降板するなどのハプニングがあり、やはり健康管理をせねばと言うことなのです。しかし、3年のブランクは恐ろしいものでして、体力テスト結果は最低レベル、バイクに乗れば足はつるし、お年寄り対象の「リズム体操」では大汗かいて息があがるし・・・とても格好良くエアロビと言うわけには行かないのです。そこで、私の尊敬する武蔵小杉の整体の先生にこのことを伝えたところ、先生曰く:「足立さん、まず、無理しないでくださいね。人はジムに通い始…
マクロ経済理論の中に、ソロー残差とか、成長会計、あるいは全要素生産性といわれるものがあります。学術的に解説するとこうなります。ちょっだけがまんして聞いてくださいね。経済成長は、一般には2つの要素で説明がつきます。ひとつは労働人口の増加で、もうひとつは資本装備率の上昇です。しかし、それだけでは説明しきれない部分があり、それが「技術革新」だというのです。この専門用語だらけのむずかしい話を、クルーグマンが実にわかりやすい例え話にしてくれました。今、広い土地で、10人の建設作業員が、スコップを使って土木工事をしているとしましょう。あまりに工事がはかどらないので、作業員を2倍の20人に増やすとしましょう…
皆さんは普段どのような雑誌を読んでいますか?私は最近、といってもここ一年くらいですが、ことさら意識して「日本版ニューズウィーク」を読んでいます。値段は一般の日本の週刊誌と比べると高いのですが、読みではあるし、なにより、日本のメディアが取り上げることのない世界の話題や外から見た日本など、興味深い記事がたくさん載っているのです。この雑誌を読むにつけ、世の中本当に知らないことが多く、「平和ボケの日本」と言われることに納得してしまいます。つい最近号の「洞爺湖サミット」の「G8はこの地球を救えるか」という記事は、私達下々のものにまで分かりやすく食料危機、水不足、原油高騰、温暖化対策、サブプライム、鳥イン…
先日のテレビで岸和田のダンジリ祭りで使う神輿の飾りを彫る「彫り師」を取り上げていました。この業界始まって以来初の女性彫り師のドキュメンタリーでした。親方はこの道何十年のベテラン、また、周りの先輩は男性ばかりという中でやっと任せてもらえた「扇子の飾り」がなかなかうまく彫れずに四苦八苦するということなのです。彼女がどうしてもうまく彫れないのは難しい扇子の部分だと思いきや、そうではなく、単純な扇子の紐の部分なのです。一本の紐が自然にくねっているように見せるのが実はとても難しく、周りの先輩に助けられながら苦労して彫り上げるのですが・・・・これを見て「実は研修も同じだな!」と思いました。つまり、研修でも…
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