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5☆s 講師ブログ

なぜ給料が上がらないのか?(1)

日本は長期間に渡って給与が上がっていません。 なぜでしょう? その答えは、日本が異常な「低インフレ国」だからです。 テレビでは、スナック菓子やアイスクリームが値上がりしただけで「インフレだ!」と大騒ぎしますが、物価が上がらなかったことこそが、給料が上がらない最大の原因です。 世界的に見ても、日本は物価が上がらない「不思議の国」です。 ところが、パンデミックの終わりが見え始めたとたん、世界中をインフレが襲いました。 このインフレは、給料の上がらない日本に一体どんな影響を及ぼすのでしょうか。 マスメディアは、生活が一層圧迫されると騒いでいますが、私は全く逆の見解を持っています…

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「ありがとう」の反対語(3)

金次郎の7代目の孫にあたる中桐万里子の祖母が言うには、金次郎の銅像で重要なのは本を読みながら一歩足を踏み出しているところなのだそうです。 本を読むことは確かに大事なことですが、どんな状況でも行動することを忘れてはいけないというメッセージだと言うのです。 二宮金次郎というと、どうしても道徳論者とか精神論者といったイメージを持ってしまいますが、最優先に考えていたのは現実でした。 つまり、経済的に豊かになることです。 豊かになるためには一歩足を踏み出すこと、すなわち行動しなければなりません。 こんな金次郎の言葉が残されています。 「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言であ…

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「ありがとう」の反対語(2)

金次郎は成田山新勝寺に籠り、21日間に及ぶ農民救済を祈願する断食をしていました。 3カ月もの間、金次郎の行方がわからないことで桜町領の人々は慌て始めます。 名主たちが江戸に探しに出かけたり、金次郎の復帰を領主に願い出たりしました。 金次郎がいかに重要な人物だったか、居なくなって初めて気がついたのです。 やがて、成田山で断食祈願をしているという知らせが舞い込みます。 村人のために、ここまでしてくれる人が過去にいたでしょうか。 村人たちは目が覚める思いでした。 断食を終えた金次郎は、迎えに来ていた新任の藩の役人から、村人たちが金次郎の帰りを待ち焦がれていると聞かされます。 …

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「ありがとう」の反対語(1)

薪を背負って読書する銅像でお馴染みの二宮金次郎。 でも、何をした人なのかは意外に知られていません。 実は600以上の農村を復興した歴史上の人物です。 江戸時代後期、地震や噴火、更には洪水といった自然災害により多くの藩が財政難に陥っていました。 不作が続き、日本中の農村が疲弊していきます。 文政6年(1823年)、小田原藩士の二宮金次郎は、藩の分家筋にあたる桜町領(現在の栃木県真岡市)の復興を命じられ現地に赴きます。 金次郎に与えられた期間は10年。 この地では耕作を放棄して逃げ出す農民が後を絶たず、農業を諦めて博打に走る村人も大勢いました。 人口も田畑の耕地面積も、全盛…

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ギャングとドラマー

ニューオリンズの娼館の1階には、必ず酒場がありました。 そこで演奏されていた音楽が、ジャズの始まりと言われています。 演奏していたのは、アフリカから連れてこられた黒人奴隷の子孫たち。 娼館は“JassHouse”と呼ばれていましたが、この“Jass”が“Jazz”の語源ではないかという説があります。 娼館のオーナーは、もちろんカタギの人ではありません。 ジャズは、誕生の頃からギャングと関わりがあったわけです。 しかし、1920年代初頭に歓楽街が閉鎖されてしまうと、ミュージシャンたちは演奏の場を求めてシカゴなどに流れていきました。 やがて白人も演奏に加わるようになると、その…

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円安対策は簡単!(2)

予算を余すことなく遣い切ることができる、補助金以外の政策とは「減税」です。 しかし、減税にも障害はあります。 それは、財務省が強硬に反対していることです。 財務省が反対する理由は、減税すると税収が減ってしまうからです。 ガソリンに関して言うと、元々1リットル当たり約53円の税金が上乗せされています。 私たちが車にガソリンを入れる時、支払う金額のなんと1/3は税金なのです。 大変な負担額ですよね。 ですので「トリガー条項」といって、一定の条件を満たした時には税金を25円ほど値引きしてもいいと決められています。 これが発動されれば、ガソリンは随分安くなりますよね。 …

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円安対策は簡単!(1)

2022年春以降円安が進み、エネルギー関連や輸入品の値上げが相次ぎました。 マスメディアは、ここぞとばかりに連日に渡り「悪い円安」キャンペーンを繰り広げます。 「円安悪者説」を決定づけたのは、有名なアパレル経営者の放った一言でした。 「円安はひとつもいいことがない」 でも、円安はそんなにも悪いことなのでしょうか。 円安は輸出にはプラスに働きますが、輸入にはマイナスに働きます。 円安も円高もそれぞれいい面と悪い面がありますが、実は総合的に見ると円安はプラス要素の方が多いのです。 詳しい説明の前に、「国際収支」について経済学の基礎知識をおさらいしておきましょう。 「国際収支」、経済学では「経常…

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AIで丸裸(2)

ケンブリッジ大学と、アメリカ・スタンフォード大学の共同実験で丸裸にされたのは利用者の性格でしたが、監視カメラが普及したことにより私たちの行動が人の目に晒されるもことも多くなりました。 それを嫌がる人もいますが、監視カメラの設置が最も進んでいる中国では、監視カメラの設置を歓迎する人が多いそうです。 なぜでしょう? それは、そこら中にカメラが設置されたことで、以前とは比べ物にならないくらい治安がよくなったからです。 犯罪はもちろんのこと、ゴミのポイ捨てや行列への横入りも激減したといいます。 中国では監視カメラを導入する目的が明示されています。 曰く、「監視システムは一人ひと…

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AIで丸裸(1)

経営コンサルタントの鈴木貴博の近著『日本経済復活の書』によると、イギリス・ケンブリッジ大学とアメリカ・スタンフォード大学の共同チームが、SNSの利用者が何について「いいね」を押したかをAIで解析したところ、10回の「いいね」に関する情報だけでその人の性格を把握できたそうです。 しかも、同僚よりも詳しく。 さらに300回の「いいね」を解析したら、その精度は配偶者をも上回ったといいますから驚きです。 あなたがSNSに夢中になればなるほど、AIはあなたの性格を丸裸にしてしまいます。 近い将来、占い師は失業してしまうかもしれませんね。 性格が把握されることは大した問題ではありませんが…

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犠牲の上に築かれた名声(2)

野口には致命的な欠点がありました。 浪費癖です。 野口の本名は「清作」でしたが、当時の人気小説だった坪内逍遙の『当世書生気質(かたぎ)』に登場する放蕩者の書生、野々口精作と名前が似ていたことから改名を決意します。 しかし、明治の後半ともなると、改名は簡単なことではありませんでした。 そこで野口は、生まれた村の隣の地域に佐藤清作という人間がいたことを思い出し、彼の親に頼み込んで野口家に籍を移してもらいます。 そして、おなじ地域に同姓同名の人物が複数いては困るとの理由で役所に改名を上申したのです。 なんという執念。 しかし、後に坪内は野口の関係者の問い合わせに対して、「取…

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