株式会社ファイブスターズ アカデミー
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笑顔が大事なことはわかっていても、多忙で余裕がなかったり、目標の進捗状況が思わしくなかったら、管理職も笑ってはいられませんよね。 気持ちはわかりますが、実はそこが運命の分かれ目です。 産経新聞系列の日本工業新聞(現サンケイビジネスアイ)で30年も取材に飛び回り、大阪経済部長まで勤めた竹原信夫は「日本の景気を悪くしているのは新聞ではないか」という疑問を抱きます。 「これから景気はよくなる」という記事を書くと、なぜかその新聞の売れ行きは思わしくありません。 反対に「景気は悪くなる」と書くと、飛ぶように売れるのです。 こうなると、新聞社としては勢い暗い記事ばかり書かざるを得えなくな…
なんだか職場が暗いよね。 みんなギスギスしてない? 雰囲気がもっと明るくなれば仕事も楽しくなるのにね。 まぁ、忙しいから仕方ないか。 そんな風に感じたことはありませんか。 なぜ職場が暗いのか? 今日はその原因を探ってみましょう。 生理心理学者のティンバーグは、こんな実験をしました。 大学生を集めて、テレビのモニターを見てもらうのですが、その前に被験者の顔に電線を何本か貼り付けておきます。 この電線は電位を計測する機器に繋がっていて、各人の表情筋の電位変化が時間の経過とともに自動的に記録されるようになっています。 さて、いよいよ実験開始。 モニター画面には、いろ…
いつの頃からか、若者たちが「自分らしく」ありたいと主張し始めるようになりました。 就活の場面では、それが最も重要な判断要素となるようで、「自分らしく」あり続けることが難しいと感じた会社は、どんなに給料が高くても選択肢から外されてしまいます。 でも、不思議なことに「自分らしく」とは具体的にどういうことか尋ねても、明確な答えは返ってきません。 では、「自分」に何ができるのかと聞いても、やはり答えは返ってきません。 それでも、若者たちは「自分らしく」ありたいと願うのです。 それなら、「自分」と「他人」はどう違うのか、「自分」に出来て「他人」に出来ないことは何なのか聞いても、答えは決…
森鴎外は、絶対に自分の誤りを認めなかったため多くの犠牲者を出したという点で、野口英世よりも悪質です。 明治の日本陸軍は、脚気に悩まされていました。 脚気は、今でこそヴィタミンB1の欠乏により起こることが広く知られていますが、当時は原因不明の難病として兵士たちに恐れられていました。 来日したドイツ人医師のベルツは、細菌が原因ではないかと主張します。 ベルツが、後の東大医学部となる東京医学校で指導していたこともあり、この「脚気細菌説」はエリート集団である東京帝国大学医学部出身者を中心に、長く信じられることになります。 思えばこれが不幸の始まりでした。 現在の東大医学部を史上…
野口英世と言えばお札にも印刷されるくらいですから、世間では偉大な科学者だと思われていますが、その実像は全く違います。 野口が在籍したロックフェラー大学に留学した、福岡伸一の著書で私は真実を知りました。 最初に福岡が不思議に思ったのは、野口に関する記録が大学にほとんど残されていないことでした。 あたかも、かつて野口が在籍していた事実を隠すかのように。 その謎は、2004年の大学定期刊行広報誌を見つけた時に解き明かされます。 そこでは、野口はこんな風に紹介されていました。 「梅毒、ポリオ、狂犬病、黄熱病と言った野口英世の研究のほとんどは間違いであった」 なんということでしょう。 …
強い潮風が吹き付ける海岸に、砂防用の松が植えられているのをよく見かけます。 松は、厳しい自然環境下でも生き抜くたくましい木で、荒廃した高山などに最初に進出していく「開拓者」でもあります。 ところが、次第に松が群生するようになり、下草が生い茂って森が豊かになると、今度は椎や樫などの照葉樹が台頭し始めます。 すると、松は照葉樹との生存競争に負けてしまい、より険しい高地を目指すしかなくなるのだそうです。 つまり、松が厳しい環境に進出する理由は、他者との競争がない不毛の土地でなければ生きていけないからです。 開拓者が荒れた土地に挑むのは、肥沃な土地では他者との競争に負けてしまうからだ…
番頭(ばんがしら)に抜擢され、藩士たちの羨望の的となった永忠でしたが、その翌月に早くも事態は急変してしまいます。 あれほど絶賛していた綱政が、まるで手の平を返したように辛く当たり始めたのです。 一体どうしたというのでしょう。 実は、永忠に嫉妬の念を抱いた重臣が、あることないこと綱政に告げ口していました。 無能な上司が気をつけなければならないのは、このような「ご注進」に及ぶ部下の存在です。 多くの場合、彼らの主たる仕事は上司の「ご機嫌取り」と「ご注進」です。 いや、有能な上司も例外ではありません。 豊臣秀吉の家来に、曽呂利新左衛門というお伽衆がいました。 ある時、秀吉から…
たとえその扱いが難しくとも、もはや「切れ者」に頼るしかなくなった綱政。 一方の永忠は、嫌われ役を演じることに何の抵抗もありませんでした。 農民を飢餓から救うためなら、鬼になることも厭わない永忠は、家老や藩士に厳しい倹約を強いることで財政の再建を試みます。 でも、永忠が「切れ者」と言われる所以は、その柔軟な発想力にあります。 財政とは「入」と「出」からなります。 藩の財政を立て直すには「支出」を減らすだけでなく、「収入」を増やすことが絶対に必要です。 当時の収入と言えば年貢米。 その取り立て量を増やすには、2通りの方法が考えられます。 ひとつはノルマを増やす、つまり税…
「切れ者」というのは、周囲の人間から出世を妬まれたり、足を引っ張られたりすることがあります。 サラリーマンの話ではありません。 江戸時代の岡山藩の話です。 津田永忠は、日本三名園のひとつである後楽園の築庭の際に活躍した人物ですが、そのように紹介されるのは永忠の本意ではないでしょう。 永忠が目指したものはただひとつ。 農民を飢餓から救うことでした。 岡山はもともと水害の多い地域で、2018年の西日本豪雨により271人に及ぶ死者・行方不明者を出したことは記憶に新しいところです。 承応三年(1654年)、後に名君と謳われた岡山藩の池田光政もまた、大洪水に悩まされていました。 …
今回は、やる気を出すためにはどうしたらいいかという話です。 本題に入る前に、自分の意思で脳の活動をコントロールできることを説明しておく必要があります。 かつて、リラックスした時に現れるα波に関する研究で注目された「バイオフィードバック」という現象があります。 被験者の頭に脳波計をつけて、リラックスするクラシック音楽や小川のせせらぎなどを聞かせます。 しばらくしてα波が現れたら、小さな赤いランプを点灯して被験者にα波が出ていることを知らせます。 これをくり返しているうちに、やがて赤いランプを見ただけでα波が出現するようになります。 これが「バイオフィードバック」です。 …
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