株式会社ファイブスターズ アカデミー
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2回にわたり、地球温暖化が農産物の収穫増につながるという話をしました。今回は人口問題を考えてみます。人口増加による食糧不足の問題は、古くから指摘されている問題です。私が「成長の限界」を読んだ40年前には、世界の人口は40億人に満たない水準でした。しかし、現在は70億人に迫るほどの勢いです。こんなに人が増えたのに、食料問題が大きな問題になっていないのはひとえに品種改良などの農業の技術革新によって、農産物の収穫量が増えたからです。しかし、いまから40年後には、世界人口は90億人に達するだろうと言われています。この増加分を、農業の技術革新だけでまかなうのは難しいでしょう。ただ食料問題を考える上で非常…
前回、三大丸山遺跡のころは、現在よりもっと温暖化だったと話しました。今回は、もっと太古に遡ってみましょう。今からだいたい1億5000万年前くらいの中生代白亜紀の頃、CO2の量は今の5倍~10倍ぐらいあったそうです。気温もおそらく、現在より平均6℃ほど高かったと言われています。その頃、地球はどんなに大変なことになっていたのでしょうか。白亜紀と言えば、巨大な恐竜がうろうろしていた頃です。ということは、その食料となる植物なども豊富にあったと考えられます。なぜなら、CO2濃度が高く、しかも気温が高ければ、植物は早く成長すると考えられるからです。逆に言えば、CO2が増えて地球が温暖化すると、農産物の収穫…
IPCCの予測では、今世紀中の気温上昇は1.1~6.4℃です。ところが、メディアはなぜか、もっとも高い6.4℃ばかり報じています。研究者の間では、2.8℃くらいといわれています。東京と札幌の平均気温の差が約7℃であることを考えると、2.8℃という数値ははたして大騒ぎするほどのことなのでしょうか。青森に三大丸山遺跡という遺跡があります。縄文時代のもので、だいたい5500~4000年前にあたります。このころは太陽活動が活発で、気温は今より2~4℃ほど高かったと推測されています。この遺跡からクリの木が見つかっています。現在東北地方ではクリの木は育ちませんから、やはり2~4℃ほど暖かかったと思われます…
今まで、「大気中のCO2の増加が温室効果を引き起こし、地球の温暖化をもたらしている」という考えには無理があるということをお話してきました。でも、ここ数十年の間、CO2は毎年増加しています。そして地球も同時に温暖化しています。これだけ見れば、CO2は確かに怪しいのですが、問題なのはどちらが原因でどちらが結果かということです。CO2は海水に大量に溶け込んでいますが、海水温度が上がると溶解度が下がるため海水から空気中にCO2が放出されます。この海水温の上昇度合いと、CO2濃度の増加度合いを見ると、海水温上昇の後にCO2が増加していることが報告されています。つまり、温暖化が原因で、CO2濃度の増加は、…
前回、温室効果ガスの犯人をCO2とするには無理があると書きました。では別の容疑者を探してみましょう。怪しいのは、水蒸気、つまり雲です。水蒸気の分子量は18。空気はだいたい29ですから、水蒸気は相当軽いガスです。しかも大気中の濃度は1%もあります。どうてす?いかにも怪しいでしょう?しかし、普段の生活の中で、雲がかかると温室効果どころかかえって涼しくなりますよね。実際に、雲の量が1%増えれば気温は1℃下がるという研究もあります。とするならば、上空に水蒸気の膜ができれば、温暖化ではなく寒冷化する可能性があります。そもそも大気中には水蒸気以外にも、様々な浮遊物があり、太陽光の53%をカットしてくれてい…
温暖化を語るとき、温室効果ガスという言葉が使われます。温室効果ガスという言葉から連想するのは、まるでビニールハウスのように上空に地球を覆うガスの膜が存在するイメージです。そして、そのビニールこそCO2だと言われていますが、今回はそれを検証してみましょう。大気中にもっとも多く含まれるのは窒素ですが、その分子量は28です。酸素の分子量は32。ですので、空気の平均をとると、その分子量はだいたい29くらいと言われています。また、大気中の1%を占める水、つまり水蒸気は、分子量18ですので相当軽く、だからすぐ上昇して雲になります。さて、温室効果の犯人とされるCO2ですが、その分子量は44とかなり重いのです…
今回は、地球温暖化の犯人とされるCO2について徹底的に捜査します。まずCO2が大気中にどれくらい存在しているのかというと、0.038%です。百万分比でいうと、380ppmとなります。きわめて少ないガスなのです。では、CO2が増えるとどのくらい気温が上がるのでしょうか。CO2が2倍に増えると気温が何度上がるか、という研究がいくつかあります。IPCCの報告では、2~4.5℃と見積もられています。研究者の間では、3℃くらいがコンセンサスとなっているようですが、近年イギリスの気候学者が、衛星で測定したデータをもとに分析し1.6℃という数値を発表しました。つまり、380ppmが760ppmになったら1.…
発電には水力発電や火力発電、そして原子力発電などがありますが、大切なことはエネルギーに効率よく変換できるかどうかと、資源がどれだけあるかということです。そういう意味では、原子力発電がもっとも優れています。ただし今回の震災のことを考えると、1000年に一度の災害まで考慮に入れないと絶対に安全とは言えなくなりましたけど・・・・しかし、マスコミは、CO2を出さないクリーンエネルギーということで風力発電をよく取り上げます。1機1億円もする大きな風車が林立する光景は、近未来的ですらあります。最近聞いた話では、あんな大きな風車よりも、もっとコンパクトに風を捕まえられる効率のよい風車が開発されているそうです…
以前テレビで、ツバルという南太平洋に浮かぶ小島が取り上げられました。地球温暖化の影響で海面が上昇し、島が水没の危機にあるというのです。たしかにテレビの映像には、水浸しになった道路で遊んでいる子供たちが映し出されていました。本当にそんな大変な事態になっているのか、科学的に検証してみましょう。IPCCの予測によると、今後100年間で海面は18~59cm上昇すると言われています。研究者の間では、35cmくらいが妥当と言われています。35cmというのはどのくらい問題なのでしょうか。そもそも海面というのは、夏に高くなります。なぜなら、水温が上昇すれと、水の体積が増えるからです。日本では、夏と冬の海水面の…
前回までのおさらいをしましょう。地球温暖化の影響で北極の氷が融けたとしても、アルキメデスの原理により海面上昇は起こらないのでしたね。また、南極の場合は、温暖化によりかえって氷は増えるのでしたね。では、グリーンランドなどの氷河はどうでしょう。たしかに、これは間違いなく海面上昇につながります。アル・ゴア氏は「不都合な真実」という映画の中で、「近い将来に」海水面は6メートル上昇するかもしれないと指摘しました。ところがこの映画は、ロンドンで、子どもたちにウソを教えていると裁判を起こされました。裁判所の判断はこうでした。この映画には9つの誤りがあるので、上映前に先生が、「映画には誤りがあり、危険を煽りす…
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