株式会社ファイブスターズ アカデミー
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遊園地に行くと、家族連れに混じって、結構な数のカップルがいます。なぜカップルは、キャーキャーいうようなスリリングな乗り物に乗りたがるのでしょう。これも心理学で説明がつきます。ダットンとアロンによって発表された学説で、別名「恋の吊り橋理論」とも呼ばれています。まずは、独身男性を集めます。そして、深い渓谷に架かる、揺れる吊り橋を渡らせるのです。かなり怖いですよね。ところが、中央付近まで行くと女性が待っていて、アンケートに協力してほしいと話しかけます。そして、結果に関心があるようなら、後で電話をしてくださいと電話番号を伝えます。すると、ほとんどの男性が電話をしてきました。一方、同じ実験を、まったく揺…
「あなたは、いつもは親しい友達と仲良く話していますが、時々一人になりたいと思うときがありますね」占い師にこんな風に言われたら、「いいえ」と答えられる人はいないでしょう。そして、「この人、私のことをズバリと言い当てた!」と、ついつい思い込んでしまいます。ところが、これはバーナム効果といって、誰にでも当てはまるような曖昧なことを、自分だけに当てはまると思いこんでしまう心理現象です。その昔、アメリカで、興行師のバーナムと言う人が、「誰にでも当てはまる要点というものがある」と言ったことから名づけられたそうです。また、フォアという心理学者が、冒頭に示したような文章をいくつか学生に見せ、当たっているかどう…
「ヤンキース・ドットソンの法則」とは、心理学者のロバート・ヤンキースとJ・D・ドットソンが、ネズミを使って行った実験で分かった法則です。まず、ネズミに黒と白の目印を区別するように訓練します。次に、ネズミが教えられた区別を間違えた時には、電気ショックを与えます。すると、電気ショックを受けたくないネズミは必死で学習し始めます。その時、電気ショックの強さを次第に強くしていったら、強くするほど正答率も高くなりました。いわゆる「ムチ」による成長ですよね。ところが、あるピークを超えてしまうと、今度は逆に正答率が低下するではありませんか。つまり、電気ショックが最適な水準なら好ましい刺激としていい結果が得られ…
心理学の話題ではありませんが、脳の話が出たので今回は脳科学についてちょっと・・・。書店に行くと、「右脳を鍛える」というような題名の本がズラリと並んでいます。ところが、脳科学者の中で、このような本を信じている人はまずいません。なぜなら、右脳だけ鍛えることは難しいからです。脳は構造的に、脳梁という「橋」で右脳と左脳が結ばれています。そして、一方の脳の情報は、「橋」を渡って反対側の脳にも連係されています。ですので、片方の脳だけ鍛えることは、事実上不可能です。私の考えを言うと、題名に「脳」とついている書物の95%くらいは、非科学的なものだといっていいでしょう。「右脳の活性化」と言う話に対しても、もう少…
心理学の実験に使うもので、キメラの顔という不思議な顔のイラストがあります。私の研修でも内容によっては、このイラストを使います。悲しそうな顔と、うれしそうな顔をタテに真っ二つにして、それぞれを逆に張り合わせたものです。これをタテに並べたものを一瞬だけ見せて、どちらが幸せそうか質問します。理屈で考えると、どちらにも悲しそうな要素と嬉しそうな要素が含まれているわけですから、確率は1/2、つまり大勢の人に実施すれば半々に分かれると思いますよね。ところが実際は、右顔面が嬉しそうな顔の方を選ぶ人が圧倒的に多いのです。つまり、私たちは、相手の感情を読もうとするとき、その人の右顔面を見て判断しているということ…
プロポーズでOKをもらいやすいのは、BGMのかかっている場所で、相手の左耳に囁いたときです。なぜかについて、科学的にご説明しましょう。まず、BGMというのは、冷静な判断を狂わせる効果があります。あなたは、BGMのかかっていないデパートにはいったことはありますか?ないですよね。なぜかというと、BGMがかかっていないと売り上げが落ちるからです。音楽を処理するのは、右脳です。一方、左脳は論理をつかさどったり、計算をする脳です。そして、左脳は右耳と、右脳は左耳とつながっています、脳溢血などで後遺症が残った場合、左脳で障害が発生した人が、反対側の右半身が不随となるケースがあることは聞いたことがあるでしょ…
小学校の時「人は右、車は左」と教えられました。これは、日本の場合、車が左側を走るので、人は右側通行した方が安全という発想です。でも、本当のところ、人間工学的にはどっちなんでしょう。先日、東京駅の地下道を歩いていた時、気になって観察してみました。なんと、ほとんどの人が、左側通行しているではありませんか。でも、向こうから歩いてくる人も左側通行なので、結局スムーズに行き来ができています。空間心理学者の調査では、道幅が狭くなるほど左側通行は増えます。なぜでしょう?答えはカンタン!心臓が左側にあるからです。右側通行すると、心臓のある左側が未知の空間にさらされて無防備になってしまいます。一方、左側通行なら…
同じ仕事をするなら給料の高い会社がいいに決まってる!誰だってそう思いますよね。ところが、心理学の実験では必ずしもそうではないのです。バソコンの画面上でマウスを動かして対象をクリックするという単純作業をするのに、3つのグループに分けます。Aグループ ⇒ 5ドルの報酬Bグルーブ ⇒ 50セントの報酬Cグループ ⇒ 報酬なしさあ、どのグループが一番頑張ったでしょうか?なんと、報酬のもらえないCグループでした。これが人間心理の不思議なところ。人は金のみで仕事しているわけではないのですね。他の実験では、面白いパズルを解けたら1ドルあげるグループといくつ解けても何もあげないグループを比較しました。この実験…
合コンのときの自己紹介で、やたら自虐ネタを連発して笑いを取ろうとする人がいます。これって、効果あるのでしょうか?実は、まったくの逆効果なんです。今、部長がみんなの前で、新任の課長を紹介するケースを考えてみましょう。紹介の仕方は、AとBの二通りです。A「彼は、元気がよくて、明るくて、リーダーシップがとれる。また頑固なところがあり、独断的だ」B「彼は、独断的で、頑固なところがあり、りーダーシップが取れる。また元気がよくて、明るい」どうですか?AとBの、どちらがイメージよかったですか?実験では圧倒的にAでした。人は最初に聞かされた内容で、すでにある程度イメージを作ってしまうのです。心理学では、「初頭…
アメリカの自動車メーカーが、どんな人が車の広告を見ているのか調査しました。事前の予想では、これから車を買おうと思っている人が最もよく見ているのでは、ということでした。ところが、結果は驚くべきものでした。最も広告を見ているのは、最近車を買ったばかりの人だったのです。なぜでしょう?もう買ってしまったのだから、広告見たってしょうがないはずなのに・・・これは認知的不協和という現象です。フェスティンガーという心理学者の理論です。車を買った人は、少しばかり後悔しているのです。つまり、高い買い物をしてしまったのではないか、他にもっと安くていい車があったのではないかと。そこで、広告を見て「ああ、やっぱり自分の…
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