株式会社ファイブスターズ アカデミー
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少し公共事業のことに話しがそれてしまいました。この辺で本題に戻して、なぜ人々が貯蓄に励むのかについてみていきましょう。問題となるのは90年代後半、小渕内閣が大規模な財政出動をしたにも関わらず、その効果がほとんど見られなかったことです。これは様々な論文で、乗数効果が小さかったことが検証されています。つまり、人々が財布のヒモを固く締めて貯蓄に励んだということです。では、なぜ、このとき人々は財布のヒモを固く締めたのでしょうか?私の答えは『不安』です。大銀行の破綻が相次ぎ、人々はいつリストラされるかわからないという恐怖に襲われていました。年金生活者は、支給水準が引き下げられるのではないかという強い懸念…
前回、「乗数効果」を分かりやすく解説しました。このとき、人々があまり貯蓄せず、どんどんお金を使ってくれる人ばかりだと乗数効果は大きくなります。専門的に言いますと、「乗数は限界貯蓄性向の逆数」と定義されていますので、貯蓄に励む人が多いほど乗数は小さくなり、経済効果は期待できません。ただ、だからムダな工事をどんどん発注しろと言っているわけではありません。乗数効果だけに期待する公共事業は、経済政策としてはやはり間違っているからです。なぜなら、それだったら公共事業を行わずに、労働者に給料相当分を「施し」として手渡しても同じだからです。「ムダな工事」でもある程度は経済効果はありますが、一番いいのは「ムダ…
穴を掘ってすぐに埋め戻すような公共事業でもムダではありません。なぜかというと、「乗数効果」というものが期待できるからです。いま、国から道路工事の仕事が発注されたとしましょう。工事業者はその仕事を請け負って、国から工事代金を受け取ります。この工事代金は、給料として労働者に支払われます。すると、彼らは夜になると町に出かけ、毎晩焼鳥屋で散財したとしましょう。焼鳥屋は儲かります。焼鳥屋のおかみは次の休日にデパートへ出かけ、欲しかった洋服をまとめ買いします。するとデパートが儲かり・・・・昔から「金は天下の回りもの」というように、このようにお金が社会を駆け巡ります。つまり、国から工事業者に支払われたお金が…
国民の多くが貯蓄に励めば励むほど景気が低迷することは、随分前から知られていました。私も、学生時代に勉強したサミュエルソンの本の中に「節倹のパラドクス」というのがあったことを覚えています。今回は、この理論を使って、バブル崩壊後の日本の景気低迷を説明しましょう。デフレが深刻化した90年代末に、当時の小渕内閣は、ケインズ経済学の教科書どおり大規模な財政出動を行いました。つまり、様々な公共事業を行い、建築業者らにお金をバラ撒いたのです。現在、日本国の借金が800億円超と言われて問題視されていますが、このときの追加の借金も結構大きな要因となっているのです。ただ、この政策が間違っていたわけではありません。…
私たちは小さいときから「浪費は悪。貯蓄は美徳」と教えられてきました。アリとキリギリスの寓話もあるくらいですから、こういった思想は日本だけのものではないのでしょう。しかしながら、あえて経済学の視点で問題提起したいのです。「貯蓄は悪である」と。経済学では、すでに結論は出ています。それは、国民全員が貯蓄に励んだ場合、深刻な不況に陥る場合があるということです。その行いをする人が少数ならばいい結果が得られますが、大勢で行うといい結果が得られないことを『合成の誤謬(ごびゅう)』と言います。まさに、この「貯蓄」こそが、ある状況下ではその典型例となってしまうのです。サラリーマンの場合、税金や社会保険料を差し引…
地方税の納付先を選択できるようにしてはどうか、という提案の趣旨は以下のようなものです。地方自治体が、中学や高校に教育費をつぎ込んで人を育てても、いざ就職となると働き口の多い首都圏などに流出してしまいます。これでは地方としては割が合わないので、彼らが都会で納める地方税を本人の希望により故郷の自治体などに納めることができるようにしてはどうかということです。たしかに東京と地方の格差は大きく開きつつあります。日本は平等な国だとばかり思っていましたが、驚くようなデータがあります。橘木俊詔氏によると、先進国20カ国の中で貧富の差が少ない順に、つまり平等な国の順に並べると、日本はなんと15位だそうです。なん…
かつて、イラクの治安維持活動に日本の自衛隊が出動しました。隊員の方々は、非常に危険な情勢の中で、大変な思いをされて任務を全うされたようです。しかし、あのような活動が、本当にイラク国民が望んでいたことなのかというと、少し疑問が残ります。イラクの人々は、自らが働いてお金を手に入れるシステム、すなわち産業を興す手助けを望んでいたのではないでしょうか。もちろん、あれほど危険な情勢の中では、どんな企業も進出できないのは当然です。ただ、日本という軍隊を持たない国に対してイラクの人々が期待していたのは、経済的な支援であることはまちがいないはずです。何度も言いますが、経済的支援というのは、食料支援などの施しで…
前回、一極集中した富を貧しい人々に公平に分配したところで、問題は解決しないと言いました。なぜでしょうか。あの有名なボブ・ウッドワード記者の書いた「グリーンスパン」という本の中に、その答えが書いてあります。89年の下院銀行委員会で、当時のグリーンスパンFRB議長は、民主党のバーニーサンダース議員からこのような質問を受けます。「世界の金持ち上位225人の資産合計は1兆ドルに達するが、これは世界人口の下位47%の人々の資産合計に匹敵する」それに対して、グリーンスパンはこう答えます。「その225人を拘束し、資産を没収し、無人島に置き去りにしても世界がよくなるとは決して思わない」今、225人の1兆ドルを…
そもそも、なぜ貧困はおこるのでしょうか。 一般的には、富の偏在、すなわち所得格差によると言われています。 最近日本でも格差社会の問題が騒がれていますが、世界を見渡すと大変な格差が生じています。 レスター・C・サローによれば、アメリカの所得水準下位40%(約1億1千万人)の人々が保有 している資産の合計は、なんとビル・ゲイツひとりのそれと同じだといいます。 広瀬隆氏は、98年のビジネスウィークを引用して、アメリカの上位365社の経営トップの平均年収は1,060万ドルであると指摘しています。日本円では約12億円。ちなみにトップは、当時のウォルト・ディズニーのCEO、マイケル…
2001年9月、ニューヨーク貿易センタービルに旅客機が突っ込むという非劇を、私たちはリアルタイムで目撃しました。そして世界中の人々が「自爆テロ」を憎みながらも、宗教観の違いという高い壁の前では途方にくれるしかありませんでした。 しかし、私はこう思うのです。 テロの根本原因は「宗教」ではなく、「貧困」なのだと。 当時の経済誌に、野口悠紀雄氏が同様の主張をしていました。かつて、ヨーロッパでは十字軍という、およそ宗教的視点では考えられない蛮行が行われましたが、氏はたった一言でこれを解明しました。いわく「はじめに香辛料ありき」。これはツバイクの「マゼラン」の冒頭の言葉ですが、当時のヨーロッパ…
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