株式会社ファイブスターズ アカデミー
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てっきり、先生が作った酒だと思っていました。 『ティーチャーズ』という名のブレンデッド・ウィスキーです。 創業者の名は、ウィリアム・ティーチャー。 もちろん先生ではありません。 グラスゴーの貧しい工場労働者の家に生まれたティーチャーは、早くに父親を亡くしたため7歳で母親と同じ紡績工場に働きに出ます。 なので、名前とは裏腹に学校にはほとんど行っていないのです。 11歳で仕立屋の見習いになりますが、そこの親方夫婦が偉かった。 親方のロバート・バーは、学問の大切さを知っている人でした。 作業場の片隅で作業をするウィリアムのために、親方の奥さんが本を朗読して聞かせます。 ウィリアムはロバートを人生…
②の「結婚する女性が少なくなっている」説を検証してみたら、とんでもない事実が判明しました。 内閣府の『令和4年版少子化社会白書』によれば、「生涯未婚率」(50歳になった時点で一度も結婚したことがない人の割合)は、男性が28.3%で、女性は17.8%。これは、2020年の国勢調査の時のデータですが、おおよそ男性では4人に1人、女性では5人に1人が生涯独身ということです。 1970年は男性1.7%、女性3.3%だったので、ここ50年で男性は26.6ポイント、女性は14.5ポイントも急上昇したことになります。驚くべき勢いとしか言いようがありません。 特に、男性の増加が著しいのが目につきます。一体な…
少子化対策は「待ったなし」の状況だといいます。首相も“異次元”の対策を打ち出すと発表しました。対策の中身はこれから検討するようですが、マスメディアが喧伝するように保育所の増設だとか、子育てに関する諸手当の充実などになる可能性が高いようです。 問題はその財源をどうするかですが、マスメディアの報道によると、増税か社会保障費の負担増で対応するという説がもっぱらです。庶民の負担はますます増えることになりそうですが、果たしてこれらの子育て支援策は、本当に効果があるのでしょうか。詳しく調べてみたら、報道されている内容とは全く異なる事実が浮かび上がってきました。 マスメディアが歴史的な低水準にあると報じて…
ペンシルベニア大学ウォートンスクール教授のアダム・グラントは、『1兆ドルコーチ』の序文で本質を突いた鋭い疑問を投げかけています。 「書店には自助本のコーナーがあるのに、なぜ人助け本のコーナーがないのだろう」 確かに「自己啓発本」はズラリと並んでいるのに、部下を「指導育成する本」は驚くほど少数。 そのため、管理職が部下を指導育成する時は、どうしても自分の体験をベースに考えざるを得ません。 アダム・グラントは、人のよいところを最大限引き出して励ましたり、意欲を掻き立てたりすることは「ピープル・ファースト」だと言います。 ふと思ったのですが、管理職は普段「何ファースト」で仕事をしているのでしょ…
創業から三年後の2001年には、グーグルはすでに数百人規模の会社に成長していました。 ところが、途中入社してきたある経営幹部が管理職の働きに不満を抱き、開発部門では管理職という職制を廃止して、組織をフラット化しようと提案します。 名付けて「脱組織化」。 この人は元々学術の世界の人だったので、大学のような緩やかな体制を好んでいたようです。 グーグル創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは、この提案を受け入れて管理職制度を廃止し、プロジェクト毎にやりたいエンジニアが集まるという体制に変えてしまいます。 それでどうなったかというと、業務には何の支障も生じませんでした。 それどころか、エンジニア…
好き嫌いは実に厄介です。 特にビジネスの場面では、人事考課に介入することさえあります。 これといった治療法のない“難病”ですが、思い込みと同じで脳内に作られた誤りの回路であることには間違いありません。 今回は、ハーモニカが大嫌いというだけで、取り返しのつかない失敗をしてしまった男の話です。 中山康樹著『ジャズメンとの約束』で紹介されているその男の名は、デイヴ・デクスター・Jr。 キャピトル・レコードで、誰もが一目置く敏腕プロデューサーでした。 彼が手がけるミュージシャンは、例外なくヒットを飛ばしました。 レス・ブラウン、スタン・ケントン、ジューン・クリスティ、ペギー・リー…
ビジネスにおいて、プレゼンテーション能力は非常に重要です。 時には、その出来栄えが会社の命運を左右することさえあります。 そのため、書店の棚にはプレゼンのテクニック本がズラリと並んでいます。 ところが、1974年に行われた「伝説のプレゼン」は、それらのセオリーを全く無視した、実に破天荒なものでした。 馬場康夫の著書『ディズニーランドが日本に来た!』で紹介されているのは、ディズニーランド誘致のためのプレゼンです。 当時、ディズニーランドの誘致に関しては、三井グループの他に三菱グループも手を挙げていたそうです。 しかも、こちらはすでに表敬訪問を済ませており、三井よりも一歩リード…
遺伝的に「不公平を許さない」性格を決定するのは、ドーパミン受容体D4です。 ドーパミン受容体にはD1からD5まで5種類あるのですが、D4に関してはある特定の塩基の繰り返しの回数が2回、4回、7回の3種類があります。 この時、2型と4型で性格に違いが出るというのです。 2型は従順な性格ですが、4型になると不公平を許さない傾向が強くなります。 アメリカのホンという学者が世界中の36の人種1,327人を調べたところ、従順な2型は8.6%しかいなかったのに、4型は64.3%と大半を占めていました。 日本人の場合、なんとなく従順な2型が多いような気がしますが、意外なことに日本人はほぼ全…
自分が数学のできない“ド文系”の人間だと自覚しているので、少しでも物事を科学的に見る癖をつけようと日頃から意識しています。 ですので、「占い」の類いには全く興味がありません。 特に「星占い」はもってのほか。 同じ月に生まれた人間が、全員同じ運命を辿るなんてことあるはずがありません。 そもそも、星占いの根拠となっているデータは存在するのでしょうか。 あったら是非提示してもらいたいものです。 ところが、生まれ月別の様々なデータを見ていると、かなり不思議な相関関係が浮かび上がってきます。 まずは「病気」。 出典は、東京大学教授で脳科学者の池谷裕二の著書『脳はみんな病んでいる』…
バクスターがライターを取りに行こうとしたまさにその時に、ウソ発見器の針が大きく振れたのです。 まだ、ライターを手にもしていないのに。 それはまるで、ドラセナが彼の意図を察知して「やめて!」と悲鳴を上げているようだったと、後にバクスターは回想しています。 これをきっかけにバクスターは、植物は人間の心を理解するのではないかという研究に没頭していきます。 とはいっても、この事実が科学的に証明されたわけではありません。 というのは、「追試」といって、同じ条件であれば誰がやっても同じ結果にならないと、科学的に証明されたことにならないのですが、翌朝事務所に出勤してきたスタッフがやっても針…
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