株式会社ファイブスターズ アカデミー
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以前、地球温暖化の原因は太陽の黒点活動によるものであり、そのミッシンク・リンクの謎を解いたのがデンマークのスベンスマークであると書きました。しかし、彼が黒点活動に取り組んだとき、世はCO2という名の魔女狩りの真っ最中。真実を追い求める科学者の常として、彼は大変冷遇されました。もちろん公的な研究費などもらえるはずもなく、物置を片付けただけの薄暗い地下室で、地道な研究を続けざるを得なかったのです。さらに、世間の捜査方針に反するこの異端児に対して、学会は容赦ない誹謗中傷まで浴びせました。魔女狩りに熱心な社会というのは、「そもそも魔女は存在しない」などという根本的な問題提起に対しては、理屈以前に感情と…
前回お話したホッケースティックですが、古気候学の常識とは全く反していました。まず、900年間もの長い間、地球の平均気温がほぼ一定というのは考えられません。11世紀ごろは地球は温暖で、北極海は冬でも船が行き来していました。グリーンランドには人が住み着いていました。そもそもこの島の名前の由来は、緑の草原だったからです。その後気候は寒冷化に向かい、17世紀頃にはかなり冷え込みました。江戸時代に冷夏による飢饉が頻発したのもこの頃です。古気候学では、この頃を「小氷河期」と呼んでいます。しかし、マンらのグラフでは、そのような変化は一切見られません。疑問を抱いた人間が、このデータの根拠の開示を求めましたが、…
そもそも地球温暖化問題がどこから始まったか、今回はそれを遡ってみましょう。すべては、1991年にマサチューセッツ大学の古気候学者マイク・マンらが発表したあるグラフから始まります。彼らは樹木の年輪幅から推定したとして、過去1000年間の地球の平均気温のグラフを発表しました。これによると、約900年間は、ほぼ一定の気温が続きますが1900年ころから急激に上昇し、70~80度くらいの急カーブを描きます。その形から、「ホッケースティック」として一躍有名になりました。これをIPCCが第三次報告書に採用してから、温暖化抑制キャンペーンが始まったのです。次回は、そのグラフがまったくの偽りであったことについて…
スヴェンスマークの研究が発表されてからというもの、これを支持する報告が相次いでいます。カークビーは、過去1200年の銀河宇宙線の変化と、熱帯アンデス氷河の消長との相関を発表しましたが、細部にわたるまで見事に一致しているではありませんか。さらに、これにモーベリらがまとめた、過去1200年間の地球の平均気温グラフを重ねてみると、傾向はほぼ一致しています。一方、CO2の増減グラフを重ねみても、まったく相関関係はないように見えるのです。では、なぜにかくも簡単に我々は地球温暖化=CO2犯人説を信じてしまったのでしょうか。その謎を解明する前に、そもそも地球は本当に急激に温暖化しているのでしょうか。こんなこ…
以前このブログで、「地球温暖化の真犯人は太陽活動である」と書きました。今回はこのことを少し詳しくお話ししましょう。太陽活動説といのは、温暖化をもたらしているのは、CO2などのガスではなく、そもそも天体のもたらす影響ではないかという説です。太陽黒点活動と、北半球の気温変化には相関関係があるらしいということはわかっていましたが、そのメカニズムを証明する研究はありませんでした。特に、問題になったのは、衛星による観測では、黒点活動が活発化しても太陽から地球に流れ込む熱エネルギーはほとんど変わっていないというのです。これは、長い間「ミッシングリンク」として謎のままでした。つまり、太陽黒点活動と、温暖化を…
ゴミの分別といえば、ペットボトルはその優等生ではないでしょうか。どこの家庭でも他のゴミとは別にして出していますよね。だから、当然すべてリサイクルに役立っていると思い込んでいますが、実はそうでもないようです。ペットボトルのリサイクル率は、不思議なことにまったく公表されていません。そういえば、ペットボトルをリサイクルした製品なんてほとんど見かけません。行政側としては、引き取り業者に引き渡せば責任は終わりますのでその先どんな風にリサイクルされているのかを調べる義務はないのです。どうやらペットボトルのリサイクルは相当効率が悪いらしく、回収したものの多くがそのまま中国などに輸出されているらしいのです。中…
近年、生物多様性の重要性が叫ばれて、絶滅寸前の希少生物を保護しようという運動が盛んです。これも科学の目で検証してみましょう。38億年前にバクテリアが発生してから、10数億年以上地球上にはバクテリアしかいなかったといわれています。10~7億年前くらいに多細胞生物が出現し、そこから生物の多様化が始まったようです。そして、5億4500万年前のカンブリア紀に「カンブリア大爆発」と呼ばれるほど大規模な生物の多様化がありました。現在の生物の種は、そのカンブリア紀の7~8倍くらい多いのです。もちろん地球の歴史上もっとも多い時代であることは間違いありません。この多様な生物種は熱帯に多く存在します。なぜかという…
2回にわたり、地球温暖化が農産物の収穫増につながるという話をしました。今回は人口問題を考えてみます。人口増加による食糧不足の問題は、古くから指摘されている問題です。私が「成長の限界」を読んだ40年前には、世界の人口は40億人に満たない水準でした。しかし、現在は70億人に迫るほどの勢いです。こんなに人が増えたのに、食料問題が大きな問題になっていないのはひとえに品種改良などの農業の技術革新によって、農産物の収穫量が増えたからです。しかし、いまから40年後には、世界人口は90億人に達するだろうと言われています。この増加分を、農業の技術革新だけでまかなうのは難しいでしょう。ただ食料問題を考える上で非常…
前回、三大丸山遺跡のころは、現在よりもっと温暖化だったと話しました。今回は、もっと太古に遡ってみましょう。今からだいたい1億5000万年前くらいの中生代白亜紀の頃、CO2の量は今の5倍~10倍ぐらいあったそうです。気温もおそらく、現在より平均6℃ほど高かったと言われています。その頃、地球はどんなに大変なことになっていたのでしょうか。白亜紀と言えば、巨大な恐竜がうろうろしていた頃です。ということは、その食料となる植物なども豊富にあったと考えられます。なぜなら、CO2濃度が高く、しかも気温が高ければ、植物は早く成長すると考えられるからです。逆に言えば、CO2が増えて地球が温暖化すると、農産物の収穫…
IPCCの予測では、今世紀中の気温上昇は1.1~6.4℃です。ところが、メディアはなぜか、もっとも高い6.4℃ばかり報じています。研究者の間では、2.8℃くらいといわれています。東京と札幌の平均気温の差が約7℃であることを考えると、2.8℃という数値ははたして大騒ぎするほどのことなのでしょうか。青森に三大丸山遺跡という遺跡があります。縄文時代のもので、だいたい5500~4000年前にあたります。このころは太陽活動が活発で、気温は今より2~4℃ほど高かったと推測されています。この遺跡からクリの木が見つかっています。現在東北地方ではクリの木は育ちませんから、やはり2~4℃ほど暖かかったと思われます…
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