株式会社ファイブスターズ アカデミー

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村上 徹

浪花節マネジメント

日本とアメリカでは、マネジメント方法にどんな違いがあるのでしょうか。以前、邦銀と外資系の銀行の両方に勤めたことがあるという人の話を聞いたことがあります。すると、本社の頭取や役員を支店に呼んで、取引先を招待したパーティーのときに顕著な違いを感じたそうです。パーティーそのものの運営ではありません。終了後のことです。まず邦銀ですが、これはパーティーが始まる前から緊張感が漂っています。何せ本部から役員が来るのですから、もし万一粗相があったりしたら、責任者が地方に飛ばされるのは火を見るより明らか。どうしても招待客よりも、役員の一挙手一投足の方に目がいってしまいます。やがてパーティーは無事終了し、二次会に…

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勉強が楽しい?

あなたは学生時代、勉強が楽しかったですか?かつて、タイで工場の立ち上げを担当した人の話です。円高がどうしようもない水準まで進んだため、日本の製造業はこぞってアジアに生産拠点を設けました。しかし、言葉の壁に加え、国民性や生活習慣などの違いに悩まされます。この人もなんとかしようと独学でタイ語を勉強し、カタコトでもいいから現地の言葉で語りかけるよう努めたそうです。そのことで、オペレーションを覚える時間は格段に短縮されました。これで自信を得た彼は、日本の生産現場でやっている様々な工夫をすべて教えます。驚いたのは、教えたことを完全に吸収しただけでなく自主的に勉強会を開き、QCサークルのような活動を立ち上…

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人の不幸は蜜の味

同期入社のA君があなたより先に課長に昇進しました。A君が実力、人望ともに課長に昇格するに足る人物ならば納得もいきますが、明らかにそうでない場合はあなたの心中は穏やかではありません。「なんであいつが?」という妬みの感情が沸き起こります。でも、「他の同期もまだ昇進していないから」と考え直し、なんとか仕事への意欲を奮い立たせます。この妬みという感情を持つのは、人間だけではないそうです。ネズミを狭い檻に閉じ込めて、ストレスホルモンの値を計測します。自由を奪われているので結構高い数値が出ますが、これを基準値としていろいろ環境を変えてみます。まず、その檻の前に自由に動き回れるネズミを放ち、檻の中のネズミの…

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金持ち天国ニッポン

何度聞いても、その意味が理解できない言葉があります。「一億総活躍社会」日本の全国民が活躍する社会って、一体どんな状態のことを言うのでしょう。想像がつきません。だいたい自民党だって、安倍首相しか活躍していないではありませんか。一方イメージしやすいのは、ちょっと前まで言われていた「一億総中流社会」。しかし、それは高度成長期のこと。今はどうなっているのでしょうか?2011-12年のOECD加盟24カ国の比較をみてみましょう。ノルウェーがもっとも格差が小さく、逆にもっとも格差の大きいのはメキシコです。日本はというと、下から6番目つまりワースト6で、先進国で日本より格差の大きい国はアメリカとイギリスしか…

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ブルースの父

父親はその息子を、音楽の道にだけは進ませたくありませんでした。なぜなら、音楽には何の価値もないと思っていたからです。息子が一生懸命貯めたお金で買ってきたギターを、「悪魔の遊び道具のひとつ」と決めつけて返品させてしまいます。一度は自分と同じ牧師にしようと考えましたが、思い通りにはなりませんでした。後に“ブルースの父”と呼ばれたW・C・ハンディは、不況で鋳物工場の職を失ったのを契機に、仲間と四重唱団を編成して万博博覧会があるシカゴを目指して貨物列車に潜り込みます。しかし、間もなく制動手に見つかり物寂しい構内に入れられてしまいます。哀れな4人が線路脇で悲しそうに歌い出すと、制動手は彼らを不憫に思い再…

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腰痛と数式の関係

腰痛は、腰の痛みではありません!腰ではなく、脳だけが感じている痛みです。以前、NHKスペシャルを見ていたら、こんな話が紹介されて本当に驚きました。そのメカニズムはこうです。外科的治療によって腰の筋肉や椎間板の問題は完治していても、脳が腰の痛みを記憶していて、「痛みを感じるかも」という不安心理が痛みの記憶を蘇らせているというのです。脳の一体どの部分が作用しているかというと、「背外側前頭前野」という部位です。「背外側」と反対側の「腹内側」の方は、今まで何回もやりましたよね。「腹内側」に損傷を負った人は、リスクを回避することができずに破滅的なギャンブラーになったり、怒りをコントロールすることができま…

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悪魔の辞典

私はFacebookをやりません。それには理由があります。ブログやFacebookを頻繁に更新して、芸能人でもないのに自身の私生活情報をやたらと公開する人がいますが、これは度し難いナルシストです。そもそも、自己主張の場ということであれば、私にとってはこのブログで十分すぎるほどです。他人が読むに値するモノを書くというのは大変苦しい作業で、週に一回のペースでも厳しいくらいです。でも、Facebookをどうしてもやりたくない理由は別にあります。それは“友達”という言葉に引っかかるからです。こんなにたくさん“友達”がいるぞ、とネットワークの広さを自慢する人もいますが、“友達”とは一体何を指すのでしょう…

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課長の悩み

産業能率大学が2年に一度の割合で、上場企業の課長を対象に意識調査をしています。ネットに2013年度のダイジェスト版がアップされていますので、少し見てみましょう。多忙を極める現代ビジネスでは、管理職といえどもプレイングマネージャーとして働かざるを得なくなっていますが、プレイヤーの割合が51~100%、すなわち業務の半分以上を占めると回答した課長は、全体の48.2%もいました。つまり課長の約半数は、マネジメント業務よりプレイヤー業務の方がウェートが高いというわけです。その2年前の2011年度の調査ではこの割合は40%でしたから、「マネージャーのプレイヤー化」の波はかなり早い速度で押し寄せているとい…

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譜面の読めないギタリスト

ジャズピアニストの中には、気分が乗ってくるとウンウン唸り出す人が意外と多いもの。若い頃のキース・ジャレットなどもそうですが、バド・パウエルなどはともすればピアノより唸り声のほうが大きくて、はっきり言って迷惑なときもしばしば。ただし、エロール・ガーナーの場合はちょっと事情が異なります。なんと、譜面が読めないのです。唸っているのはメロディで、それを思い出しながらピアノを弾いているのです。譜面が読めないミュージシャンなんているのかと思ったら、もう一人いました。ただしこちらは、押しも押されもしないジャズの巨人、ギタリストのウェス・モンゴメリーです。幼い頃両親が離婚したため、ウェスは兄のモンクとともに父…

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昆虫ビジネス社会

ビジネスでは、「虫の目」と「鳥の目」の両方を持つことが大切だとよく言われます。「虫の目」とは、直面する問題について、細部を観察し分析した上で解決策を探るという取組姿勢です。一方、「鳥の目」は、目の前の問題だけを見るのでなく、全体像を俯瞰して眺めることで、総合的な対策を考えることを言います。「虫の目」をミクロとするなら、「鳥の目」はマクロと言えるでしょう。最近では、さらに「魚の目」を加える人もいます。魚は目に見えない水の流れを体で感じているそうで、要するにトレンドを読む力を養いなさいということのようです。果たしてこれを“目”と言ってしまっていいのかよくわかりませんが、そこまで言うなら、視界不良な…

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