株式会社ファイブスターズ アカデミー
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今年は穏やかに暮らしたいと思っていたのに、新年早々我慢ならない出来事がありました。朝日新聞の第1面に、「経済成長は不要である」という趣旨の記事が載ったというのです。早速WEBで全文を読みましたが、記事を書いた論説委員の、経済学に関する知識があまりにお粗末なことに唖然としました。記事のポイントを抜き出すとこうなります。「私たちは、経済成長を当たり前のものと考えているがそうではない。給料が増えることを前提に人生設計するのも間違いだ。ゼロ成長は悪ではない。日本にはミシュランの三つ星店がたくさんあるし、宅配便のおかげで生鮮品も簡単に手に入る。温水洗浄便座の普及によりトイレも快適だ」実に的はずれな駄文の…
企業の不祥事が後を絶ちません。それも上層部まで関与する不祥事です。株主からのプレッシャーもあるのでしょうが、業績をよく見せたいがために売上数字を操作したり、おかしな経理処理に手を貸したり、あるいは検査結果を改竄したり・・・。部長とか課長とかいっても、所詮はサラリーマン。「長いものには巻かれろ」というのは、みんなやってる処世術です。青臭い正義感を振りかざして、上司から煙たがられでもしたら、間違いなく人事に影響します。かくして企業の不祥事は、終わることなく延々と続くのでした。「汝、何の為に其処に在り也」ある高校の校長の言葉です。私が入学するずっと前、母校の校長が生徒に向けて問いかけました。それから…
今年のノーベル賞に関する最大のサプライズは、ボブ・ディランの文学賞授章でした。シンガー・ソング・ライターの「詞」を、文学として扱っていいものかと世間では議論が沸き起こりましたが、私は特に問題だとは思いません。なぜなら日本でも、現代詩文庫の中に『友部正人詩集』があるくらいですから。でも、「詞」ではなく、純粋に「詩」としてそのクオリティを評価したとき、果たして何らかの賞に値するかとなると、少なからぬ疑問が残ることも事実です。振り返ると、ボブ・ディランの登場は極めて衝撃的でした。『風に吹かれて』や『戦争の親玉』という「反戦」の象徴を引っさげて現れると、瞬く間に若者たちのヒーローに崇め奉られます。日本…
様々な天然の木材を組み合わせては、それらの色合いや模様の違いを利用して、絵画や図柄を表現する木画技術を「木象嵌(もくぞうがん)」と言います。内山春雄はもともと木象嵌師ですが、今ではバードカービング作者という肩書きの方が有名です。バードカービングというのは、デコイのような木彫りの鳥を彫ることです。ある時彼は、ダーウィン展を開催しようとした博物館が、ちょっとした悩みを抱えていることを知ります。ガラパゴス諸島に生息するダーウィンフィンチという鳥は、もともとは一つの種だったのですが、それぞれが暮らす島の環境に合わせて、嘴が様々に変化していきました。まさに、生物進化の多様性のお手本を示すような鳥です。こ…
ユニリーバが、自社の有力ブランドである『Dove』を訴求するために制作した、『ダヴ・リアル・ビューティー・スケッチ』というCMが人気を集め、YouTubeで2億回以上閲覧されたそうです。FBIの似顔絵捜査官でもある法医学画家のジル・ザモーラが、証言を基に女性の肖像画を描くというものですが、そのやり方がちょっと変わっています。最初は、カーテン越しに女性本人が話す、「自分の顔の特徴」を手がかりに描きます。次に、その女性と直前に会った他人が話す、「自分が会った女性の顔の特徴」を基に描きます。その後女性本人は、出来上がった2枚の絵を見せられるのですが、その時あることに気づくのです。それは、自分では短所…
フツーの管理職が、フツーの部下を育てる時に最も効果的なのが、「ほめて育てる」指導法です。ところが、この「ほめる」という指導法には、とても重要なコツがあります。場合によっては、スパルタ教育より難易度が高いとも言えます。まず、あなたがほめるべき点は、部下が最もほめてほしいと思っている点と一致していなければなりません。もし、一致していなかったら、部下はきっとこう思うでしょう。「オレのこと、何も見てないじゃないか!」つまり、「ほめる」という行為は、日頃から部下の行動を詳細に「観察」していなければできないことなのです。さらには、ほめ言葉にも注意が必要です。「言われて嬉しいほめ言葉」というのは、人によって…
リオ・オリンピックで、シンクロの井村雅代監督が素晴らしい結果を残しました。すると世の管理職の中に、井村監督のスパルタ教育を礼讃する人が増え始めました。厳しい指導こそが、たくましい部下を育てるのだと。この主張をする人は、だいたい50代以上。すなわち、若い頃に上司から怒られて育った人たちです。彼らは、現在の管理職研修で教わる「ほめて育てる」という指導法には、少なからぬ違和感を覚えている人たちでもあります。自分たちは怒られて、怒られて、時には叩かれて育ったのだ。それでも上司や先輩に食らいついて、一生懸命に仕事のコツを盗んだのだ。今の若い奴らの中にも、そういう風に育てた方が伸びるのがいるはずだ。やれパ…
前回は『ルパン』での太宰の撮影秘話をお話ししましたが、『ルパン』と言えばやっぱり坂口安吾。自宅では、作業服と昔の大工の前垂れを合体させたような、「安吾服」なる奇妙な創作服の大きなポケットに常にサントリーの角瓶を忍ばせていたそうです。しかし、『ルパン』ではもっぱらジンと卵黄とレモン、そして少々の砂糖を加えたゴールデンフィズというカクテルを好みました。開高健と山口瞳は、もともとサントリーの前身である寿屋の宣伝部員。ですので、ウィスキー好きなのは当たり前。「『人間』らしく やりたいナ トリスを飲んで 『人間』らしくやりたいナ 『人間』なんだからナ」このコピーで一躍名をあげた開高が最も愛したのは、スコ…
黒井千次の『時間』を最後に、小説は読まないという主義を貫いて、もう40年近くになりますが、今回は作家とウィスキーの関係について考えてみたいと思います。なぜそんな気になったかと言うと、三鍋昌春のこんな文章を目にしたからです。「ウィスキーとは基本的に舞台装置で飲む酒ではない。飲み手の知性を引き出し、自我に向かっていざなってくれる酒である。誰と一緒かとか料理の相性はどうかといった外面ではなく、飲み手自身の心の内面との対話に導く」深いですね。ちなみに三鍋は作家ではなく、某洋酒メーカーの部長です。ウィスキーの前では、誰でも自然に文学的センスが磨かれるのかもしれません。作家の酒癖については、矢島裕紀彦の著…
ウォール街をはじめとする支配階級の利権の番犬、ヒラリー。片や何をするかわからない狂犬、トランプ。アメリカは、富裕層が支配する閉塞感に満ちた社会体制をこのまま維持する者を選ぶのか、それとも体制をぶっこわしてくれそうな狂暴な破壊者を選ぶのかという、究極の選択を迫られたわけです。クリントンが勝てば、生活は相変わらず苦しいままで、必死で稼いだお金はウォール街に横取りされるだけ。一方、トランブが勝てば、アメリカで最も危険な男の手に核のボタンを委ねることになります。究極の選択は、狂犬の勝利で終わりました。当初は泡沫候補と見られていたトランプを、モンスターにまで育ててしまったのは一体何だったのでしょうか。そ…
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