株式会社ファイブスターズ アカデミー
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『リーダーにカリスマ性はいらない』の著者の赤井誠は、転職してきた新任の本部長から電話で呼び出しを受けた時、強烈な違和感を覚えました。 なぜなら、日本HP(ヒューレット・パッカード)に入社以来、上司のデスクに呼びつけられたことが一度もなかったからです。 用事がある時は、上司の方から部下のデスクに出向くというのがこの会社のスタイルでした。 HPの共同創業者、ビル・ヒューレットとデビッド・パッカードは、「オープンで中立的なチーム」を実現するために、他にも様々なマネジメント手法を編み出しました。 例えば、アメリカでは個室を与えられるのがエグゼクティブのステイタスですが、そのドアを開け放つ「…
Tの懇願を受け、永栄は仕方なく経済部長の自宅に電話します。 するといきなり、「どういうつもりかね、仲間を週刊誌に売って。T君が泣いて電話してきたよ」と叱責されます。 事情がわからず戸惑う永栄に、「とにかく仲間を売るようなことは止めてくれ」と告げるや否や、電話は一方的に切れました。 すぐにTに電話して「何を言ったんだ」と尋ねても、「何かあったのか?お前から聞いたことを話して『心配いりません』と言っただけだ。お前には感謝している」という返事しか返ってきません。 「ごまかすな!泣いて『同期に売られた』と電話したそうじゃないか」と詰め寄っても、「嘘だ。そんなこと、絶対に…
かつて、新聞は「社会の木鐸(ぼくたく)」と言われていました。 木鐸とは、昔の中国で法令などを市民に触れ歩く際に鳴らした大きな鈴のことで、新聞とは社会に対する警鐘であるとともに、進むべき道を示すものであるという意味なのだそうです。 かつて日本が太平洋戦争に突入していったとき、それを強力に推進したのは新聞の論調でした。 そういう意味では、進むべき方向に世論を誘導しているというのは、あながち間違いではありません。 問題はその方向が正しかったかどうかです。 しかし、新聞というのは自らがその責任を検証しない限り、誰からも責任を問われることがないため、過ちは何度も繰り返さ…
トリンプ・インターナショナル・ジャパンで、従業員に一切残業させることなく、19年連続増収増益という輝かしい記録を打ち立てた吉越浩一郎のことを、私はてっきりモーレツ・ビジネスマンだと思っていました。 18年8月のブログ『叱れない管理職(2)』で紹介しましたが、彼のビジネス書には「『いい人』は無能な上司の代名詞」といった厳しい言葉が並びます。 これだけ聞いたら、まさに「仕事の鬼」。 ところがその吉越が、現役をリタイアした後に『ほんとうは仕事よりも大切なこと』を著します。 そこで、典型的な仕事人間のはずの彼が、こう断言したのです。 「仕事はゲームである」 …
異常事態の報告が遅い部下には、どのような指導が有効なのでしょう。 アメリカ海軍史上No.1と賞賛された、ミサイル駆逐艦「ベンフォルド」の艦長マイケル・アブラショフも、そういう事態に直面したことがあります。 彼が艦長を勤めるミサイル駆逐艦「ベンフォルド」のソナーが故障した時、担当の士官は自分で修理できると甘く考えていました。 しかし、結局修理はうまくいかず、演習に向かう途中で報告を決心します。 この時すでに、発覚から2週間が経過していました。 艦長のマイケル・アブラショフは、報告者がたとえ答えを持っていなかったとしても、「検討している」と答えさ…
「こんな問題が起きていますが、どうしたらいいですか?」 問題が起きると自分の頭で解決策を考えようとせずに、すぐに上司や先輩に答えを聞いてくる若手が増えていませんか。 その背景には、インターネットの普及によって、お困り事の解決策が数秒で提示される時代になったことも影響しているようです。 「指示待ちタイプ」が流行語になったのはかなり前のことですが、最近では問題の解決方法を指示してもらわないと、自分では1ミリも動けないという社員も珍しくなくなりました。 ある企業では、上司や先輩が忙しそうでとりつく島がなかったため、「上司が忙しそうな時はどうしたらいいか?」と『ヤフ…
中山康樹は『大人のジャズ再入門』で、ジャズの名盤と称されるアルバムの収録日に着目して、ユニークな分析を試みています。中でも秀逸なのが『マイルストーンズ』に関するもの。 50年代後半、ハード・バップとは異なるジャズを模索する動きが盛んになりますが、マイルス・デイヴィスの試みはモード奏法というものでした。 そのプロトタイプとして提示したアルバムが『マイルストーンズ』。 この題名はマイルのストーン、すなわちマイル標石という意味と、マイルスのトーンという意味のダブルミーニングです。 メンバーは、レッド・ガーランド(ピアノ)、ポール・チェンバース(ベース)、フィリー・ジョ…
大失業時代を乗り切る方策として、「ワーク・シェアリング」という制度を提案する人もいます。 1人でやっている仕事を2人でシェアすれば、企業は2倍の社員を雇うことができます。 例えば、フルタイム勤務者をすべて週2~3日勤務のパートタイマーに切り替えてしまうのです。 多くの企業でこれを実施すれば、失業率を大幅に引き下げることができるでしょう。 しかし、労働時間が半分になるわけですから、当然給料も半分になります。 すなわち、国民の大半が低所得者になるわけです。 確かに「国民みんなが平等に貧しい」状態でも、「平等意識」を維持することはできるでしょう。 でも、望ましいのは、でき…
「農耕民族型社会主義」を成立させていた条件とは、「全員参加の労働」というものが、特段の専門性を伴わない、一定程度均一な肉体労働であるという条件です。 わかりやすく言うと、「誰にでもできる肉体労働」であることです。 これが崩れてしまうと、全員参加という根本的な前提が崩れてしまいます。 ここが問題なのです。 AI・ロボットがどんどん進化すると、「誰にでもできる肉体労働」はロボットに取って代わられます。 いや「誰にでもできる」どころか、「他の人にはできない」ような高度な知的労働でさえAIに代替されてしまいます。 AI・ロボットの強みは、なんといっても24時間、365日休…
私には、「働かざる者、食うべからず」という考え方の背景に、日本特有の「平等意識」が存在しているように思えてなりません。 「平等意識」というのは、先ほどの「国民全員が額に汗して平等に働いて、その結果平等な賃金を手にする」という考え方です。 裏を返せば、「人並みに働かない者は、人並みの対価を貰う資格がない」と言うことです。 このような考え方は、一体どこから生まれたのでしょうか? これも私見ですが、日本人が「農耕民族」だったことと関係があるのではないでしょうか。 ここで、「狩猟民族」と「農耕民族」の「平等意識」の違いについて考察してみますね。 「狩猟民族」であっても、集…
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