株式会社ファイブスターズ アカデミー
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麻薬の禁断症状の苦痛に耐えかねたゲッツが、ホテルの向かいにあるドラッグストアに押し入ったのは朝の7時すぎ。 ポケットに手を突っ込んで、あたかも拳銃を持っているかのように装って鎮痛用のモルヒネを手に入れようとしたのですが、見破られて何も取らずにホテルに逃げ帰るはめに。 通報を受けて駆けつけた警官は、パニック状態でホテルの廊下を歩き回っているゲッツをすぐに発見します。 でも、ゲッツは根っからの悪人ではありませんでした。 逮捕されたゲッツが真っ先に警官に言った言葉は、「申し訳ないことをした。拘引される前に謝りたいので少し待ってほしい」 本当は気の小さい人間なのかもしれません。 し…
Jazzandfreedomgohandinhand. 「ジャズと自由は手をつないで行く」 ピアニストのセロニアス・モンクがそう表現した通り、1950年代のアメリカでは公民権運動に代表される人種差別反対運動が盛り上がるのと機を一にして、それまで上流社会のダンスミュージックに甘んじていたジャズが、バップという新しい演奏手法を手に入れることによって黒人の魂の叫びへと変貌を遂げます。 しかし、60年代に入るとジャズは明らかに行き過ぎてしまいます。 旋律やコード進行といった決まりごとをすべて無視した、あの忌々しいフリー・ジャズが始まったのです。 フリー・ジャズは、例えて言うなら安部公…
失敗に関係した人間が抱えてしまうストレスは、想像を絶するものがあります。 畑村は、失敗が起きた時の人間の対応は2種類に分かれると言います。 それは、失敗に対して「敏感に反応する繊細な人」と、「悠長に構えられる鈍感な人」です。 どちらが適切かというと、後者の方だそうです。 なぜなら、前者は正論を振りかざして失敗した人を責め立ててしまうからです。 もしも、正論通りに行動していたら失敗は避けられたのでしょうか? 正論というのは、あくまでも事後に行う議論でしかありません。 「敏感さ」とか「繊細さ」というのは、失敗が起きる前の時点では絶対に必要なことですが、いざ事が起きてしまってか…
東大名誉教授の畑村洋太郎は、言わずと知れた「失敗学」の権威。 もちろん、彼の著書にはあの有名な「ハインリッヒの法則」も紹介されています。 アメリカの損害保険会社の技術・調査部の副部長だったハーバート・W・ハインリッヒは、「1件の重大災害の陰には29件のかすり傷程度の軽災害があり、その陰にはケガには至らないもののヒヤリとしたり、ハッとした事例が300件ある」という、お馴染みの論文を発表したのは1929年。 すでに100年近く経っているのに、現在でもこの法則が金科玉条のごとく語られていること自体、事故を防止するのがいかに難しいかを証明しています。 なぜ、事故防止はそんなにも難し…
相談に訪れる経営者の共通点とは、自社のすごいところに気づいていないことです。 例えば、金属部品加工の試作品を製作する会社は、下請けの受注が激減したことで深刻な事態に陥っていました。 社長は傍目にも気の毒なほど憔悴しきっています。 この社長に限らず、経営相談に訪れる経営者のほとんどは、とことん追い詰められています。 あらゆる手を尽くし、藁にもすがる思いでf-Bizを頼ってくるのです。 ところがこの社長の場合、話が技術面のことに移った途端にまるで別人のように表情が明るくなりました。 最新鋭の設備と、高い技術を持つ大勢の技術者たちは社長の誇りそのものでした。 依頼された仕事は絶対に…
小出宗昭は静岡銀行の行員でした。 そして、サラリーマンなら誰でも持っている、それなりの出世欲もありました。 営業成績はいつも一番を目指していましたが、仕事がデキる人とは最短の時間で目標を達成できる人間だと考え、残業や休日出勤は一切せず、いかに効率よく成果を挙げられるかに取り組んでいました。 一言で言うと、与えられた仕事をクールにこなす「エリート・サラリーマン」を目指していたわけです。 ところが41歳の時、地元企業の事業支援を行う「SOHOしずおか」への出向を命じられます。 驚いたことに、そこには仕事のマニュアルどころか、成果目標さえ存在していませんでした。 県の担当者から、…
「ベイズの定理」は、新型コロナの「PCR検査」と大いに関係があります。 ワイドショーでは、とにかく検査数をどんどん増やして「陽性」の人を炙り出し、徹底的に隔離すべきだとコメンテーターが大騒ぎしていました。 中には、もし可能なら国民全員を検査すべきだと主張する人も。 でも、「PCR検査」の結果はどこまで信用できるのでしょうか? 「クロと判定されたらとにかくクロだ!」と感情的になる医師もいましたが、本当にそうでしょうか。 検査によって、「陽性」の人が正しく「陽性」と判定される確率のことを「感度」といいます。 反対に、「陰性」なのに間違って「陽性」と判定される確率のことを「特異度」と…
ある日の夕方、タクシーが人身事故を起こしました。 タクシーはそのまま逃げてしまいましたが、目撃者が現れ「青のタクシーだった」と証言します。 ところが、その街には「青」だけでなく「黒」のタクシーも走っています。 夕方なので見間違えた可能性もあります。 そこで、目撃者を呼んで実験してみることにしました。 すると、青か黒かを正しく判定できる確率は80%でした。 もし、あなたが刑事なら、青のタクシーに対象を絞って捜査を進めますか? まぁ、証言の信頼性(たしからしさ)は8割もあるわけですから、普通に考えれば青のタクシーを調べますよね。 ところが、この捜査方針が正しいかどうかは、青…
その患者の手記は、「手術を受けるその朝まで『もしも』のことは考えず過ごしてきました」という書き出しで始まり、「やはり死ぬ覚悟ができず死を想像できませんでした。思うのは子どもたちの未来。親の思い、主人の思い、子どもの思い、友の思い。たくさんの思いに支えられ私は生かされているんだ、とあらためて感じた今回の手術でした」と綴られていました。 きっと彼女も怖かったに違いないという南淵の考えは、ものの見事に裏切られたのです。 リスクの理解などすっ飛ばして、ただただ家族とともに生きる未来だけを考えていたというのですから。 「治すぞ!」という思いは医師も患者も同じです。 でも、背負っているもの…
入院患者にとって、家族の果たす役割は非常に大きいものがあります。 本人の「治そう」、「生きよう」という意志を後押ししたり勇気を与えてくれます。 ジェンダーフリーが叫ばれる昨今、男女差の話はタブー視される傾向がありますが、世界的に有名な心臓外科医の南淵(なぶち)明宏は、病院でこの家族に関する男女差を如実に感じる場面があると言います。 男性患者の場合、妻や娘、姉や妹といった女性の家族の存在が本当に力になるのだそうです。 もちろん例外はありますが、特に男性と女性の違いが顕著に現れるのは情報収集の段階。 巷に氾濫する様々な情報の中から治療を受ける病院を決める際、女性の場合は直感や人物を重…
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