株式会社ファイブスターズ アカデミー
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前回に続き、シェイファー、ダイヤモンド、トヴェルスキーらの実験をご紹介しましょう。
【問題1】
少しの利益を上げている会社があります。
しかし、その地域は不況で深刻な失業が発生しています。
この会社で働きたいという人は大勢いるので、この会社は賃金を7%カットする予定です。
ちなみにインフレはありません。
このケースで「受け入れられる」と回答した人はわずか38%だったのに対し、「不公正である」と回答した人は62%もいました。
【問題2】
上記と同様の状況ですが、インフレ率は12%です。
この会社は、5%しか昇給しない予定です。
ちょっと冷静になって考えると、問題1と状況は同じであることがわかりますよね。
なぜなら、実質的な昇給率はどちらもマイナス7%だからです。
ところが、このケースで「受け入れられる」と回答した人は78%もいたのです。
これらの実験は人々の「インフレの許容性」を表しています。
にも関わらず、メディアは物価の値上がりで生活が苦しくなると連日報道しています。
物価が上がれば、企業は従業員の給料を上げざるを得なくなります。
私は、メディアがなぜあれほどまでにインフレを攻撃するのか、全く理解できません。
今メディアが展開すべき論は、ここ数年史上空前の利益を出しながら、デフレを言い訳にしてほとんどベースアップしなかった大企業の経営姿勢を問いただすことではないでしょうか。
ちなみにこの調査を行ったトヴェルスキーは、若い頃カーネマンと共同で研究していた人物ですが、カーネマンがノーベル賞を受賞したときには残念ながらすでにこの世を去っていました。
もし生きていれば、まちがいなく彼も受賞していたはずです。
亡くなった後でその人の業績に光が当たるというのは、その仕事がホンモノであった証拠ではないでしょうか。
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