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5☆s 講師ブログ

浮気遺伝子

今回の脳内物質は、バゾプレッシンです。

前回お話したオキシトシンと大変よく似た構造で、おなじ9つのアミノ酸から成り立っていますが、そのうちの2つが違うだけです。
よって、この物質も恋愛などに関係しているといわれています。

今回の話は微妙なテーマですので、もちろん人間の話ではありません。
ハタネズミという動物の話ですが、同じ仲間でありながら行動が全く違う2種類がいるのです。

まず、プレイリーハタネズミですが、こちらは一夫一婦制です。
つまり浮気をしません。

もう一方は、アメリカハタネズミですが、こちらのオスは風来坊のようなさすらい生活をしていて、たまたま出合ったメスとすぐ交尾をするそうです。とんでもない浮気者ですよね。

この違いは何かというと、バゾプレッシンの受容体です。
浮気者のアメリカハタネズミは、受容体の数が少ないのです。

そこで、ウィルスベクターを使ってDNAを操作し、大量のバゾプレッシン受容体を作り出したところ、なんとあの手のつけられなかった浮気者が、突然マイホーム・パパに変身したというではありませんか。

この受容体の数を決定しているのは、DNAの調節配列の違いです。

現在では様々な動物の研究が進み、脳の中の腹側淡蒼球という部分に、バゾプレッシン受容体があると単婚、ないと多重婚ということがわかってきました。

もしかしたら、近い将来、結婚前に脳の検査や、遺伝子の検査が行われるようになるかもしれませんね。

と、ここまでの話では、浮気者にとってあまりに旗色が悪いので、少し弁護しておきましょう。
自然界では一夫一婦制の方が少数派で、全哺乳類のたった5%だそうです。
・・・・弁護になってないですかね?

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