株式会社ファイブスターズ アカデミー
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小泉氏以来、政治家はこぞって「改革」「改革」と叫んでいますが、今一度「改革」の意味を考えてみる必要があります。
「改革」とは一体何のことを言い、それにより私たちはどんな恩恵を受け、私たちの生活はどんな風に豊かになったのでしょうか。
誰に聞いても、みな口をつぐんでしまいます。
ただ、はっきり発言する人々がいます。
それは地方に生活する人たちですが、彼らの評価は非常にきびしいものです。
彼らは、はっきりと「小泉改革により生活は悪くなった」と言います。
公共事業の中止により、まず雇用が失われました。
そして、規制緩和による価格競争の激化により、賃金水準も低下しました。
今や、タクシー・ドライバーの年収が100万円台という県も珍しくありません。
バスやトラックのドライバーも過酷な労働環境にさらされています。
その国が平等かどうかを測るモノサシにジニ係数というのがあります。
以前このブログでも紹介しましたが、橘木俊詔氏の著書によれば、このジニ係数をもとにして先進20カ国を平等な順番に並べると、日本は15番目となるそうです。
なぜこんなことになったのでしょうか。
ここ十数年で累進課税方式が緩和されて、金持ち優遇税制となったことも大きな原因のひとつですが、小泉氏の構造改革も影響していることは確実です。
では、金持ちから高い税金をとって貧しい人にばら撒けば、再び平等な国になるのでしょうか。
何度も言っているように、施しは根本的な改善策にはなりません。
貧しい人にも労働の機会を提供し、しかもその労働で得る賃金が年々増えて行くしくみを考えなければならないのです。
つまり、地方にもっと多くの働く場所を作らなければならないのです。
しかし、それは道路工事や公民館の建設ではいけないというところが、現在の日本の抱えるもっとも困難な課題なのです。
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