株式会社ファイブスターズ アカデミー
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2001年9月、ニューヨーク貿易センタービルに旅客機が突っ込むという非劇を、私たちはリアルタイムで目撃しました。
そして世界中の人々が「自爆テロ」を憎みながらも、宗教観の違いという高い壁の前では
途方にくれるしかありませんでした。
しかし、私はこう思うのです。
テロの根本原因は「宗教」ではなく、「貧困」なのだと。
当時の経済誌に、野口悠紀雄氏が同様の主張をしていました。
かつて、ヨーロッパでは十字軍という、およそ宗教的視点では考えられない蛮行が行われましたが、氏はたった一言でこれを解明しました。いわく「はじめに香辛料ありき」。
これはツバイクの「マゼラン」の冒頭の言葉ですが、当時のヨーロッパではアジアで産出される香辛料の人気が高く、多くの商人がこれを輸入して一儲けしようと企みました。
その交易ルートをイスラム教徒から奪取する戦いが、十字軍の遠征だったのです。
宗教では解けない謎も、経済をキーワードにするとカラクリが見えてくるものですね。
思えば、日本でも中国でも、戦国時代という殺戮の歴史に終止符を打ったのは、人々の経済的な豊かさでした。
ヨーロッパでも、かつては宗教観の違いから様々な紛争が起きましたが、人々が豊かになるにつれ、殺戮という事態は影を潜めていきます。
人は、豊かになれるという希望があれば、決して自爆テロには走らないのです。
その証拠に、あれほど狂信的だったオウム真理教でさえ、テロの実行犯は自爆せずに全員生き延びているではないですか。
すでに豊かさの中に生きていた彼らは、テロという形で世の中に抗議はしましたが、明日の暮らしに絶望するほど貧しくはなかったので自爆はしなかったのでしょう。
宗教観の問題ではなく、明日に生きる希望が見出せないほど貧しいからこそ、極端な殉教者が現れるのです。
そこで、次なるテーマの登場です。
それは、「世界から貧困はなくせるのか?」 です。
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