株式会社ファイブスターズ アカデミー

私は長年秘書教育に携わっていました。
秘書技能検定の指導をし、秘書検定準一級の
面接試験の審査員も担当したこともあります。

この秘書は一定の勉強をすると「秘書士」という認定資格がもらえる
というのは知っていましたが、今回新聞で目にしたのは「実演販売士」
という言葉です。

デパートなどで見かけるあの「らっしゃい！らっしゃい！」です。
それにこんな資格があるなんて、本当に何でも「『士』時代」
なのですね。

昔は『バナナの叩き売り』といっていた仕事がいつしか実演販売士
ですから、時代も変わったものです。
新聞によると、実演は路地からデパート、量販店そしてテレビと
その場所を変えてしっかりと生き残り、いまや通販では
なくてはならない存在になっているとのことです。
そして、来春を目指して実演販売士の育成セミナーが開催されるとの
ことです。

深夜、何気なくつけた時に見るあの通販番組、「私だけの
特ダネ情報」という心理が働きつい「０１２０－・・・・」なんて
電話番号をいわれると電話に手が伸びてしまいますよね。

以前、あるバーゲン会場で実演販売の神様「マーフィー岡田」の
実演販売を間近で見ていました。
包丁セット、ピーラー（皮むき器）、果汁絞り器を全部、知らないうちに
買わされていました！

本当に上手なのです、巻込みが！
商品というより、マーフィー岡田のその語り口と、彼の人間味を買ったような
気がします。

そういえば私たち講師として考えると、商品は形のない「研修」というものを
扱っています。
それはとりもなおさず講師の持っている「知識」×「講師力」が売り物という
ことです。
ファイブでも「あの先生のセミナーを」という指名のご要望が多いことからも
私たち講師は「自分」が売り物なのだということです。