株式会社ファイブスターズ アカデミー

このクリスマス連休に、久しぶりにゆっくりテレビを見ることが
できました。
その中でも、アメリカポピュラー音楽界大御所のトニー・ベネットが
CD「デュエットⅡ」を録音する風景を撮ったドキュメンタリー番組が
秀逸でした。

86歳という高齢の彼と、レディガガをはじめとする孫のような
若手人気歌手（男女）とのデュエットが果たしてうまくいくのだろうか？と
最初は半信半疑でしたが…番組を見終わって、見事に私の思惑は
はずれました。

大御所を前に緊張している若手歌手に、トニー・ベネットは
「自由にのびのびと自分らしく歌え」と一言言うだけで、あとは、
彼の人柄と深くソフトな歌声で、すっかりステキなデュエットが
できあがってしまたのです。

相手のありのままをそのまま包み込んで歌うトニー・ベネット、
その人の人柄と、86歳にして人の心に染み入る落ち着いた包容力のある声が
マジックを起こしたように思いました。

ときおりデュエットの相手と視線を交わしながら、ある時は、間奏の間に
相手の女性と軽くダンスをしながら、耳元でささやきながら…、
歳を感じさせない「大人の男性の色気」にすっかり魅了されてしまいました。

途中、「どうしてそこまで、ステキに歌えるのか？」とのインタビューに、
彼自身が「好きなことをしているから」と一言。

私自身、年齢からくる体力的な「衰え」を感じないと言えばウソになりますが、
好きで選んだ「講師」という道、トニー・ベネットが「好きなことをしているから」と
即座に答えたように、心からそう言えるほど本当にやり上げているのだろうか？と、
反省させられました。

なにも若い人と体力勝負をするというのではなく、トニー・ベネットの歌声に
滲み出たような「良い意味での加齢効果」が、私も研修に滲み出ても
よいのではないか、いや、滲み出てこなければと、強く感じた次第です。

アンチエイジングよりウィズエイジング！

歳を重ねるごとに「ステキな自分作り」をしていかねばと、身が引き締まる思いが
しました。歳だ！なんて言ってられません。

死ぬまで挑戦ですね。