株式会社ファイブスターズ アカデミー

先週の大震災から5日ほど経ちました。
大津波だけでも大いに心痛むことですが、それに加えて
原発事故ですから、災害に遭われた方々には
まったく踏んだりけったりのことと強く感じています。

テレビのニュースを見るにつけ、感じるこの「やるせなさ」は
一体どこからくるのだろうか？と最近、思っています。

そして、その原因の一つが、官房長官や原発関係者の
記者会見での「説明のしかた」からくるものであることに
気がつきました。
あまりにそっけない、ものの言い方だからです。

官房長官が、あくまで冷静を装い、一生懸命に説明している
のは理解できますが、「首相からのご指示があり・・・」
「国民の皆様にご説明させていただく・・・」などなど、
敬語を使いすぎるため、聞いているほうには「他人事」のように
聞こえて、政府側の強い思いが伝わってこないのです。

「首相から指示があり・・・」「国民の皆様に説明いたします！」
と、敬語をとって話したほうが、その意志や熱意が伝わってくる
というものです。

また、原子力関係者の事情説明では、聞き慣れない意味不明な
専門用語のられつ、顔も上げずに文章をただ読み続けるだけ、
聞き取れないか細い声などなど、結局何をいっているのかが
まったく分からないまま・・・腹立たしく感じたのは私だけでは
ないでしょう。

こんな状態ではいくら情報発信しても、国民の耳に、心に、なにも
届かないのではと危惧しています。

「説明力」

人を動かすには、聞いている人に分かるように、そして、自分の思いが
伝わるように「説明する能力」が大いに求められると、実体験した
今日この頃です。