株式会社ファイブスターズ アカデミー

以前、この特別天然記念物である朱鷺が絶滅危惧種として
取りざたされていた時期がありましたが、最近では人口繁殖が
順調で、着実に放鳥計画が進み、天空を舞う朱鷺の姿も
珍しくなくなってきました。

ところが・・・です！！

こともあろうに新潟県の佐渡トキ保護センターのケージの中で
放鳥間近の朱鷺が9羽も小動物に襲われて死ぬという事件が
起こりました。

検証するにつれ、なんとケージに142箇所の穴が開いていて
外界の小動物がフリーパスで行き来していたようだとのことに
びっくりするやら、あきれるやら！

つまり、保護センターの飼育係の方々はここまで人工繁殖するために
大変な尽力をされたことは否定するまでもないのですが、やはり、
ケージに穴が開いていないかどうか？の基本チェック体制はどうだったのか
と疑問を持たざるを得ません。

ことほど左様に、私たちはつい「目先」のことに夢中になるがあまり
「アリの目」は発達しますが、時として周りを見渡す「トリの目」を持つことも
重要だと思い知らされました。

今回の事件では、おまわりさんの家にドロボーが入って、ガッツリ家宝を
盗まれたような、そんな割り切れなさを感じたのは私だけではないと
思います。