株式会社ファイブスターズ アカデミー

昨晩、いつものように帰宅するときに乗ったタクシーの運転手さんは
仲良しのKさんでした。このKさんのタクシーは車内に「良い気」が流れ
ているので、とても自然に家族や世間話がはじまります。
でも昨晩は、このKさん、「足立さんだから話をしますが・・・」と
前置きをして次のように話はじめました：

わたしは以前の仕事では、この年代に不相応なほどの収入を
手にしていました。
その頃、自分は家庭を顧みず、部下を顧みずに、それこそ
「女あそびから、車まで・・・」ごt多分にもれず遊びほうけていた
とんでもない人間でした。
今から思えば恥ずかしいくらいに不遜な生き方をしていました。

ところが3年前、二人目の娘が生まれたとき「先天的な難病」をもって
生まれてきました。その赤ん坊を見たとき、この娘は人並みに「青春」を
楽しむこともなく生きていくのだと思ったときに、これは今の「自分に
天罰が下ったのだ」と真剣に思いました。

自分の身を投げ出してもこの子供を助けたいという一心で仕事も変え、
気持ちも入れ替え、全国の病院をたずねるうち、ある子供センターの
名医とめぐり合い、なんと、この難病が奇跡的に治ってしまったのです！
それからは、家庭命、子供命で毎日、美味しいご飯を家族全員で
食べられる幸せ、娘から「おとしゃん」と呼ばれる幸せを満喫しています。

と言うものでした。

携帯にある三歳のお嬢ちゃまの写真をみて、Kさんは涙ぐんでいました。

そうこうするうちに自宅に到着したため、もらい涙のままお別れしたのですが
Kさんのタクシーに乗るとなぜか「暖かな」気持ちになるのは、彼のこういった
「心持ち」が伝わっていたのですね。

それにしても、感動の話でした！