株式会社ファイブスターズ アカデミー

色彩表現というのは視覚に訴える表現の中でも大変アピール度の高いものです。
しかし、反面、ありきたりの色づかいでは陳腐なものとなり、アピール度は
低くなってしまいがちです。

たとえば、ランドセル。私の子供の頃は男の子は黒、女の子は赤と二色だけでした。
最近ではピンクあり、黄色あり、茶色、紺色・・・と多種多様な色がご用意されている
ようで、なんとも個性があって楽しい限りです。

また、トイレの表示も単純に男性用化粧室は黒、女性用は赤と相場は決まっています。

ところが、先日あるレストランに行った時のことです。
話の途中で化粧室に行ってみると、ドアのところの表示が女性用化粧室は白地の板に紫で、
男性用は黒字の板に白で人型が描かれていました。
それを見たときに「あれ？」と思いましたが、中に入ってみてさらにびっくり！

女性用のほうはまさに、表示と同じように紫と白の二色で統一されていて、
すごく豪華な雰囲気となっていました。
そうなると、男性用のほうはどうなのか？と私の大いなる好奇心が騒ぎ始めました。
そこで、通りがかった係りの人に男性化粧室の中の様子を聞きますと
やはり、想像通り黒と白のコントラストでマニッシュな雰囲気にしているとの
ことでした。

たかがトイレ、されどトイレ。誰もが必ず訪れるこの場所を、このような他とは違う
色づかいでおもてなしの気持ちをアピールしているこのレストランのオーナーの
センスを高く評価したいと思います。

「ちょっとしたことでもありきたりに流されない。」
会社を経営するものとして心にとどめておきたいことです。