株式会社ファイブスターズ アカデミー
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私はFOX TVのアメリカの人気番組「アメリカン アイドル」をよく見ています。
アメリカ全国からの5万人の応募から32人を選び、さらに三人審査員の批評を基に
視聴者からの投票によって12人へと絞り込み、最後には優勝者一人を選びプロデビューを
させるというものです。言わばアメリカ版素人勝ち抜きのど自慢大会というものです。
2002年からスタートして昨年はアメリカで一番の人気番組となったのです。
毎週の勝ち抜き者が決まる劇的な瞬間が大変スリリングで一度見ると「中毒」になる
ほどです。優勝すればプロデビューが叶えられるということですから、出演者は真剣そのもの
ですし、また、審査員の批評に対しても一喜一憂するのです。
私がこの番組で楽しんでいるのはもちろん出演者のすばらしい「歌唱力」も、ですが
審査員のコメントがまたすばらしいのです。審査員は:
・ランディ ジャクソン(セッション プレイヤー)
・ポーラ アブドゥール(ダンサー兼ヴォーカリスト)
・サイモン コーウェル(音楽プロデューサー)
の三人なのですが、このサイモンという男性は「自分の気持ちに従って正直に述べる姿勢が大切」
と豪語するほど辛口の批評なのです。
前出のランディとポーラが褒めても、毅然と反対意見を言って会場からブーイングが
起こることもしばしばです。
でも、私はサイモンのコメントにいつも感心しているのです。というのは
毎回、勝ち抜いて登場する人たちはそれなりの実力があることは分かっているわけです。
しかし、そこはエンターテイメントのメッカであるアメリカですから実力があって当たり前の世界です。
それ以上の何かを求められるのは当然であるわけです。
「褒める」というのはするほうも、されるほうも心地のよいことではありますが、プロを目指す
ということであれば「褒められて」喜んでいるようでは生き残れないわけで、真のプロになるのであれば
プロの音楽プロデューサーの要求にも応えられるものでなければと考えます。
そのためには「褒めるに値しない部分」があるのであれば、それを正面から批評するサイモンの
コメントこそ「ありがとう」というべきと思います。
真のプロ講師を目指すのも同じことです。ファイブの主席講師が集まって「カリスマ講座」という2日間の
勉強会を毎年2回開いています。この勉強会でも実力がついてきた講師は、コメント力も上がってくるの
が分かります。
私のいう「コメント力」というのは同僚講師の良い点もさることながら「改善点」をごまかさずしっかりと
コメントが出来るかどうかなのです。プロである私たちは普通以上ではあるわけですから、さらにカリ
スマを目指すのであれば社内でお互いに褒め合っているだけではただの「自己満足」となります。
社外から「絶大なる評価」をもらうために身内からの厳しい批判にさらされてこそ、一人一人の実力が
磨かれるとものと考えています。
ファイブはそんなプロ集団であり続けたいと思いますし、今後もサイモンのコメントに注目していきます。
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