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5☆s 講師ブログ

「水」詐欺(2)

かつて「水素水が体にいい」という謳い文句で、高価な水素水製造器が販売されたことがありました。
水素分子が、活性酸素の中でも反応性が高い「ヒドロキシルラジカル」を選択して、無害なものに還元するという作用に注目したものですが、こんな風に科学的に説明されるとついつい信じてしまいますよね。

でも、水素は私たちの体内でも大量に作られています。
大腸にいる水素産生菌が、水素を産生しているのです。
健康な人はおならをしますが、おならの成分の60~70%は飲み込まれた空気中の窒素ですが、他に水素も10~20%くらい含まれています。

おならとして体外に排出される以外の水素は、体内に吸収され血液循環に乗って体内を巡っています。
つまり、体内には「水素水」などで摂取するよりも、はるかに大量の水素が存在しているのです。

もし、あなたが数秒置きにおならが出て止まらないという状況なら、水素が不足している可能性がありますので、水素水を飲んだ方がいいかもしれません。
でも、その前に病院に行くべきでしょう。

水道水が安全なことはわかっていますが、それでも井戸水を飲むと「美味しい」と感じます。
何か美味しく感じる成分が含まれているのでしょうか?
美味しく感じる一番の理由は温度だそうです。

一般に10~15℃がもっとも美味しいと言われています。
だから、水道水も冷やして飲めば美味しく感じます。

他に、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル類が適度に含まれていることも重要です。
ミネラルの量が水の「硬度」を決めます。
これが多すぎると「硬水」となってしまい美味しくなくなりますが、日本の水は大抵「軟水」ですので心配する必要はないでしょう。

ミネラル以外の要素では、二酸化炭素があります。
二酸化炭素が十分溶けていると、新鮮で爽やかな味になります。
時々、水道水を不味いと感じる時がありますが、その理由は「カルキ臭」と呼ばれる塩素臭。

この臭いは、消毒のために加えた塩素の臭いではなく、どうしても少量残ってしまうアンモニア(NH3)と、塩素(Cl)が結合した「結合塩素」の臭いです。
特に、アンモニアの水素原子の代わりに塩素原子が3個ついた、トリクロラミン(NCl3)という物質の臭いが問題になります。

夏場などは、原水を摂取しているダムや湖に植物プランクトンが繁茂するため、どうしても残留アンモニアの量が多くなりがちです。

そのまま飲んでも体に害はありませんが、やっぱり不味い水は嫌ですよね。
それでも、最近はオゾンを使った酸化分解などの高度浄水処理が普及したことで、かなり改善されました。

ところで、最近は「ミネラルウォーター」がよく売れていますが、ミネラルウォーターには法律上の定義などあるのでしょうか?

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