株式会社ファイブスターズ アカデミー
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あなたの周りに「ウソつき」はいませんか?
礼儀上、どうしてもお世辞を言わざるを得ないケースもありますが、まるで息をするようにウソをつく人もいます。
平気でウソをつく人には、何か共通する特徴でもあるのでしょうか?
例えば、性別や年齢、職業による傾向などあるのでしょうか?
今回は、心理学者・阿部修士の著書『あなたはこうしてウソをつく』から、ウソに関する面白い研究をいくつか紹介していきます。
日記を用いた調査によると、男性は女性よりも「利己的なウソ」をつくことが多いそうです。
「利己的なウソ」とは、例えば自分の有能さをちょっとだけ誇張するといったようなことです。
特に、相手が男性の場合によく見られるそうです。
「負けたくない」という心理から、つい見栄を張ってしまうのかもしれませんね。
ところが、女性の場合は、反対に「利他的なウソ」が多くなります。
「利他的なウソ」とは、例えば友人の洋服があまり似合っていなくても、「似合ってるわ」と褒めたりすることです。
これも男性とは対照的に、相手が女性の場合に多くなるそうです。
ちなみに、出会い系サイトにプロフィールを掲載していた80人を対象に行った研究によると、81%の人がウソをついていたそうです。
女性は体重に関して、男性は身長に関してウソをつく傾向が見られました。
これは、なんとなく頷ける気がしますよね。
では、ウソの頻度についてはどうでしょう?
男女差は見られないという研究がある一方で、自分が利益を得られる状況では、男性の方がウソをつきやすいという報告が多く存在します。
営業の場面では結構ありそうな話です。
職業に関する研究もありますので、後で紹介しましょう。
さて、年齢によって差はあるのでしょうか?
多くの研究が、若い人ほどウソをつきやすいという結論を導き出しています。
ということは、年齢が上がるほど正直になるということですが、阿部は歳を取るとリスクをとらなくなる傾向と、関係があるのではないかと推測しています。
例えば、若い頃はチャンスをモノにしたいがために、できないことでも「できます!」と言うことってありますよね。
夢を実現するためにちょっとばかり背伸びをしたり、ハッタリをかませたりするのは若い時の特徴でもあります。
さて、いよいよ職業に関する研究を見てみましょう。
経済学や経営学を専攻している学生はウソをつきやすいという報告がありますが、そういう学生は銀行などの金融機関に就職することが多いもの。
コーンらは、銀行に10年以上勤務する行員を100人集めて、コイントス課題を行いました。
コイントス課題とは、コインを投げて表か裏かの予測が当たれば報酬が貰えるゲーム。
ただし、予測が当たったかどうかは自己申告なので、ウソをついてもバレないというのがミソです。
まず、被験者をA、Bの二つのグループに分け、実験の前に簡単な質問を行います。
Aグループには、「どこの銀行で働いていますか?」などという仕事に関係する質問。
一方のBグループへは、「一週間に何時間くらいテレビを見ますか?」といった仕事とは関係のないもの。
その後コイントスを10回行うと、「正答率」はAが58.2%で、Bは51.6%という結果になりました。
表か裏の確率はだいたい50%ですから、Aは明らかにウソをついていることがわかります。
つまり、自分が銀行員だというアイデンティティーを意識すると、ウソをつきやすくなるということです。
このことから、ウソには「個人要因」と「状況要因」の相互作用が関係していると考えられます。
例えば、今月の営業成績が不振で、どうしてもこの契約を成立させなければならないという状況に追い込まれると、銀行員でなくてもウソをつきやすくなるということです。
職業によってというよりは、状況によってウソをつきやすくなるといった方が正確でしょう。
テレビドラマにもなった『正直不動産』という人気コミックを思い出しましたが、ビジネスで「正直」を貫くには「個人要因」だけに頼るのではなく、会社としてウソをつかせない体制を整える必要があります。
もし、本当にコンプラ違反を防止したいのなら、社訓に「ウソつきは会社を去れ」と明記するのがもっとも効果的です。
でも、そんな勇気のある会社ありますかね。
それができないのは、会社にも売上を伸ばしたいという「欲」があるからです。
では次に、欲張りな人はウソをつきやすいかということについてみてみましょう。
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