株式会社ファイブスターズ アカデミー

医療現場は多くの患者さんを抱えて、忙しいことこの上ありません。
そこで、気になるのが「ドクター」のコミュニケーション能力です。
看護師さんをはじめとする多くの方々の患者対応はすばらしいものがありますが、
ことドクターになりますと個人差が大きいようです。

ドクターになるためには大変な勉強が必要ですし、医師の国家試験に受からねば
ならないわけですからＩＱが高いというのは当然と思います。
しかし、患者さんの立場に立ってものを伝えるというのはこのＩＱと反対の
ＥＱの世界ですから、こちらのほうももっと力を入れていただきたいと思うのです。

たとえば、こんな風にドクターから言われたら･･･あなたはどう思いますか？
患「先生、どうしてこんなにお腹が痛いのでしょうか？」
医「それは、放射線の後遺症でそうなるものです。」
患「この痛みは取れるのでしょうか？」
医「いいえ、これからはどんどん痛くなりますし、どんどん悪くなります。」

自分が患者なら少しでも「がんばろう」としているのに、なにか水をかけられたように
思いますよね。患者の「生きよう、治ろう」という意欲をそぐものに違いありません。

恐ろしいのはこの会話が実際にあったということなのです！

このやり取りをそばで聞いていた親族の方がいたたまれなくなり、
「先生、そういった言い方でなくもっと、他の言い方があるのではありませんか？
随分、はっきりおっしゃるのですね。」と言い返しますと、
ドクターは「私はウソは言えません。本当のことをお話しているのです。」
という返事だったのです。

「ウソ」を言えとは言いませんが、いくら事実とは言え「伝え方」があるとは思うのです･･･

ま、私はこんなドクターのいる病院には入院しないということだけは、はっきり言えます。