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5☆s 講師ブログ

沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館

来館者満足、海洋生物も満足ということで、沖縄の美ら海(ちゅらうみ)の
浅瀬から深海まで生息する生物を自然の形で見せることをコンセプトに
作られた世界一で世界初の水族館です。

特に話題になっているのが人工繁殖させる試みでジンベイザメを3匹、巨大水槽で
飼育しているのです。そのため建設段階から苦労の連続だったと
建築家が回想していました。

私たち訪問者としては出来上がったものを楽しむだけでいいのですが
それを提供する側としては私たちが想像する以上に大変な面があるということです。
一例をあげるなら、浅瀬から深海までの海洋生物と一口に言っても、
浅瀬は太陽の光と熱を受けているので水温も高く、水中も明るいのですが、
深海となると水温も低く、ほとんど暗黒であるわけです。
そういった環境がまったく違う海洋生物を同時に自然と同じ状態で
管理するにはどうしたらいいのか?ということなのです。

さらに、最大で10メートルほどの体長があるジンベイザメがユーターンするとなると
三倍の長さが必要となるため水槽は最低でも幅30メートルは確保せねばならないということです。
そしてジンベイザメの習性で餌を食べるときは垂直に立つので水深は少なくとも10メートル以上は・・・
まったくもって、私たち見る側からは想像もつかないことを解決してのオープンとなったわけです。

水槽の強化パネルにしても、耐震性には優れているものの、合成樹脂であるため
サメが接触して傷がつくと(鮫肌はかなり硬いそうです!)かなりの水圧の影響で
破損の恐れもあるとか・・・云々・・・
こうなると見る側としては「すばらしい!」だけでなく「ありがとう」の気持ちを持って見学すべきですね。

私たちの身の回りに当たり前のように存在する「自然」ですが、
それをそのまま人間が作ろうとしても、そのとおりに再現するのは難しいということです。

「『自然』を自然のままに」というのが、一番贅沢でしかし一番難しいことなのかもしれませんね。

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