株式会社ファイブスターズ アカデミー
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テレビでお馴染みの心理学者植木理恵は、1987年にアメリカで行われた「シロクマ実験」に最初に注目した研究者のひとりです。
まずは、シロクマ実験についてご説明しましょう。
被験者をA、B、Cの3つのグループに分けた後、とりあえずシロクマの1日を記録した50分のビデオを観てもらいます。
なぜシロクマかというと、心理学的に見てシロクマは何かの象徴ということがなく、いわゆるイメージが固定されていない動物だからだそうです。
ビデオを観終わると、それぞれのグループはこのように告げられます。
A「シロクマのことを覚えておけ」
B「シロクマのことは考えても考えなくてもお好きなように」
C「シロクマのことだけは考えるな」
それから1年後、このシロクマ映像のことをどのくらい覚えているか調べてみました。
すると、一番よく覚えていたのは、なんと「シロクマのことだけは考えるな」と言われたCのグループでした。
つまり、考えないようにしようとすればするほど、考えてしまうということです。
これは私たちも経験がありますよね。
例えば、来週大事なプレゼンが予定されていたりするとどうしても気になってしまい、プレゼンが終わるまでリラックスできなかったという経験はありませんか。
つまり、気にしないようにしようと思考を抑制することが、逆に思考を活性化する引き金になってしまうのです。
このように、考えないようにしようとすると却って考えてしまったり、明日に備えて早く寝ようとするとなかなか寝付けなかったり、あるいは上手にやろうと思えば思うほど失敗してしまう状況のことを、心理学の専門用語で「メンタルコントロールの皮肉過程」と呼ぶそうです。
これを克服するのはかなり難しいことなので、反対に私たちの心の中に潜むシロクマの存在を素直に認めて、そのシロクマとうまく付き合うことを考える方が得策のようです。
その上、そのシロクマとうまく付き合うことは、個人の幸福度とも関係しているという研究があるというから事は重大です。
でも、考えないようにすればするほど考えてしまうという傾向は、自分ではどうしようもないこと。
しかも、心の中のシロクマとうまく付き合うといっても、具体的にどうすればいいのかさっぱりわかりません。
そこで、植木はとっておきの忘却方法を伝授してくれています。
それは、考えないようにするのではなく、逆に「脳のメーターが振り切れるまで考える」ことだそうです。
考えに考えて限界まで考え抜くと、やがて人はそのことに興味を失います。
要するに「飽きる」のです。
だから、来週のプレゼンのことが気になったら、プレゼンのことを徹底的に考えた方がいいのです。
リハーサルを何回も繰り返して、シナリオを修正してみる。
どんな反論や質問が来てもいいように、あらゆるシミュレーションをしてみる。
確かにそこまでやれば、後は運を天に任せようという気分にはなりますよね。
プレゼンの不安を完全に消し去ることはできなくても、小さくすることはできます。
つまり、心の中のシロクマをサイズダウンさせることはできるのです。
ちょっとだけ光が差してきたような気がしませんか。
でも、準備万端な態勢で臨んだのに、当日の異様な雰囲気に飲まれてしまい、緊張して「あがる」ことがあります。
そんな時はどうしたらいいのでしょう。
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