株式会社ファイブスターズ アカデミー
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売上目標は、原価や経費から逆算されて決められますが、その計算式に「お客様」という項は登場しません。
そして、売上目標を追いかけ続けるうちに、いつの間にか経営理念とは関係なく、目標数字だけが一人歩きを始めます。
もちろん、私も長年サラリーマンをしていたので、理想と現実の違いはわかっているつもりです。
青くさい議論だということも、重々承知の上です。
それでも、あえて私は問いたいのです。
あなたの会社は、お客様の役に立っていますか?
お客様から「ありがとう」と言われていますか?
資本主義社会では、株式会社は絶対に利益を出さなければなりません。
利益を出さなければ会社は消滅してしまいます。
消滅すると社員は困ります。
だから、会社を存続させるために社員は必死で働きます。
そのことは否定しません。
では、あなたの会社が「存在することの意味」は何ですか?
存続することですか。
そうすると、会社が「存続する」ために、会社が「存在している」ことになります。
何か変ですよね。
わかりやすくするために、人間で考えてみましょう。
「何のために働くか」と問われれば、「食べるため」と答える人はたくさんいます。
「食べること」は、会社が「存続すること」と同じです。
では、「生きる意味は何ですか」と問われれば、「食べること」と答えますか?
もし、「生きる意味」が「食べること」なら、「食べるためだけに生きている」ことになります。
これは、「存続するためだけに存在している」ことと同じです。
でも、人はたしかに食べるために働いてはいるのですが、「生きる意味は?」と問われると、「食べること」ではなく、何かしら「別のこと」を答えますよね。
最終的に、私たちが人生で追い求めているのは、その「別のこと」なのです。
「別のこと」を追い求めるための手段として、食べたり働いたりしているのです。
あなたの会社が追い求めている、その「別のこと」とは一体何ですか。
会社が存在しているのは、その「別のこと」を実現するためではありませんか。
その「別のこと」を問われて、即答できる社長もいるでしょう。
では、社員はどうですか。
社員の誰に聞いても、その「別のこと」を即答できますか。
日々のノルマに追われて、会社の存在する意味を社員が見失ってしまった時、不祥事やメンタル不全が起こります。
多忙な毎日ですが、ちょっとだけ立ち止まって、お客様の「困っていることを解決する」という、そもそもの「原点」に立ち返ってみませんか。
綺麗事だと決めつけるのは間違いです。
長い間、ノルマが達成できずに苦しんでいたハウスメーカーの営業マンが、お客様の「困っていることを解決する」という「原点」に立ち返った結果、販売成績がトップになった例があるのです。
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