株式会社ファイブスターズ アカデミー
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パソコンの普及に伴い、お客様に対してだけでなく、社内会議のプレゼンテーションの場面でも、必ずと言っていいほどパワーポイントが使われるようになりました。
出回り始めた頃は、物珍しさだけで注目を集めていましたが、スーパー・プレゼンテーションと呼ばれる「TED」がEテレで紹介されると、今度はプレゼンターの演技力?にも注目が集まるようになります。
その結果、スクリーンの前をやたら歩き回る、所謂「TED病」が蔓延しました。
また、マイケル・サンデルのように様々な視点を提示するだけで、いつまで待っても結論が出てこないという重症のプレゼンターもいました。
コンサルタントの秋山進は、『会社の悪口の8割は正しい』の中で、社内のプレゼンに時間をかけすぎているのではないかと警鐘を鳴らします。
つまり、「魅せる」部分にエネルギーを費やし過ぎて、肝心の中身に関して詰めが甘いと言うのです。
そういえば、トリンプの吉越浩一郎は、社内プレゼンでのパワポは全面的に禁止していました。
吉越は、その仕事が重要かどうかの判断基準は、以下の二つしかないと断言します。
①その仕事が社会的価値を生み出しているか
②その仕事が顧客のためになるか
この二つに関係のない仕事はどんなに手を抜いても構わない、というのが吉越流のメリハリのつけ方でした。
例えば報告書に必要なものは、「何の報告か」と「結果」だけです。
企画書に必要なものは、「問題点は何か」と「解決策(いつまでに何をするか)」だけです。
それ以外の情報は不要です。
だから、これらをA4のペーパー1枚にまとめて発表するだけです。
所詮は社内会議の資料なわけですから、最低限の必要項目がきちんと記載されていれば十分事足りるはず。
例えばトヨタは、A3ヨコの定型フォーマットを使っているそうです。
そこには、以下の4項目があるだけ。
①現実把握
②要因分析
③対策
④実行スケジュール
いかがですか?
シンプルではありますが、的確にポイントを突いていますよね。
あなたの会社では、パワポの色使いやアニメーションにやたら凝っている割に、この4項目が十分練られていないプレゼンが横行していませんか。
そしてそれが、なぜか社内で高い評価を受けたりしていませんか?
最近は、TED病の弊害に気づく会社が徐々に増え始め、アマゾンでもパワポを禁止したそうです。
ある会社は、もっと徹底しています。
5分の報告には15分の準備をするだけという、「5-15の法則」を徹底しているのだそうです。
「たったの15分でまとめられるの?」と心配になりますが、慣れれば全く問題はないとのこと。
逆に言うと、15分間でポイントをまとめる能力がないことの方がよほど問題なのです。
あなたの会社でも、社内プレゼンではパワポを禁止して、定型フォーマットの報告に統一してみませんか。
「働き方改革」に直結すること請け合いです。
ただ秋山によると、それでも問題は残るのだそうです。
それは何かというと、上司の判断能力がないケースです。
そもそも、問題を十分理解していない上司ほど、部下に対してわかりやすくて美しい資料を求めるものです。
「オレにも分かるように説明してくれ」などと発言した時点で、既に上司失格であることに気づくべきです。
先ほどの「報告書」や「企画書」についても、事の経緯や周辺情報といった「尾ひれはひれ」まで求める人もいますが、仮にも上司なら現場のことはすべて把握しているのが当たり前。
部下から説明を受けないと、現場のことがわからないというのでは、上司ではなくて“お客さん”です。
要するに、無能な上司のもとでは、どんな「働き方改革」もうまく行かないということですね。
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