株式会社ファイブスターズ アカデミー
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その昔、私が若手社員だった頃、まるで日課のように上司から叱られていました。
いや、正確に言うと「叱られる」ではなく、「怒られる」です。
時には大声で「怒鳴られる」ことや、「ゲンコツを食らう」ことさえありました。
怒る側は、部下の気持ちに配慮することなく、ただ感情の赴くままに振る舞っていれば良かった時代の話です。
もしも、あの当時「パワハラ」なる概念が存在していたら、もう少し平和なサラリーマン人生を送れたのではないかと回想する今日この頃です。
ところが、ビジネス環境は一変しました。
最近では、新入社員に遅刻を注意したら、「課長、それってパワハラですよね」と反撃された例まであるそうです。
環境の変化をもたらした原因は一体何でしょう?
それは、バブル崩壊によって二つの制度が消滅してしまったからではないかと思うのです。
その制度とは、「年功序列」と「終身雇用」です。
「年功序列」のもとでは、厳しい上司のシゴキにあったとしても、じっと我慢さえしていれば自動的に給料は上がるし、何年かすれば昇格するので、いずれは自分が部下を厳しく指導する立場になれます。
それがわかっていたから、上司の理不尽な振る舞いにも耐えることができたのです。
まるで、かつての体育会系の学生みたいですよね。
ところが、バブル崩壊後は一向に給料は上がらず、それどころかデフレになると逆に下がり始めました。
さらには、「終身雇用」の方も、倒産の危機に直面した経営者が、リストラという禁断の果実に手を伸ばした瞬間に終わりを告げます。
でもその陰で、さらにもう一つ重要な制度がひっそりと姿を消していたことに気づいた人は、それほど多くはありませんでした。
それは、OJTの手段として有効に機能していた、濃密な「マンツーマンの指導育成体制」です。
この体制は、人手に余裕があって初めて実現できるもの。
人員削減の嵐の前では、蝋燭の炎のような存在でした。
3つの制度が消滅したことで、「叱って育てる」という日本特有の育成神話は崩壊してしまいました。
しかし、環境が変わっても管理職の頭の中は簡単には変われません。
自分たちが、若いときに受けたマネジメント以外のやり方は知らないし、教えられてもいません。
ただ、かつての上司のように、己の感情に任せて怒るのはダメだろうなということくらいはわかります。
部下にとって耳の痛いことを、相手の気持ちに配慮しながら、上手に指摘するにはどうしたらいいのでしょう?
実は「フィードバック」という方法があります。
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