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5☆s 講師ブログ

優秀な管理職

「優秀な管理職」とは、どんな人を言うのでしょう。

先頭に立ってチームを牽引し、目覚ましい成果を出しているマネージャー。
憧れますよね。

でも、もしそのマネージャーが病気などで不在になってしまったら、チームは一体どうなるのでしょう。
以前と同じように、高い成果を出し続けることができるでしょうか。
「いや、優秀な管理職ならば自分の健康管理もしっかりやっているはずだ」という声もあるでしょう。

では、そのマネージャーが別の組織に異動したらどうでしょう。
そう考えると、管理職が八面六臂の大活躍をしているチームというのは、組織として見ると案外脆いと言えるかもしれませんね。

経営学では、管理職が不在でも、キチンと回っている組織がベストと考えます。
管理職が大活躍している組織はダメなのです。

なぜなら、それはあくまで「個人」のパワーであり、「組織」のパワーではないからです。
企業にとって最も重要なことは、成果を出すためのノウハウや知見が、「個人」ではなく「組織」に蓄積されることです。
だから、ノウハウや知見が管理職個人に蓄積されているのは、非常に危険な状態です。

ところが現実を見ると、「個人」だろうが「組織」だろうが、とにかく成果を出せばOKというスタンスの会社のなんと多いことか。
数値目標さえ達成すれば、プロセスなどどうでもいいと言わんばかりです。
毎年この繰り返し。
永遠に続く、個人プレーによる自転車操業。
これでいいのでしょうか。

トヨタでは、究極の改善とは自分の仕事をなくすことだと考えます。
管理職が八面六臂の大活躍をしているのは、「管理職失格」です。
でも、現実問題として、一体どうすれば管理職の仕事をなくせるのでしょうか。

それにはまず、仕事を考える視点そのものを変える必要があります。
自分の担当職務を中心に考えるのではなく、チームの全体像を俯瞰して眺めるのです。
あなたがどんなに重要な仕事を担っていたとしても、所詮は全体の中の一部に過ぎません。
まず、そのことを認識しましょう。

次に、チームとして出すべき成果は何かを考えます。
そして、その成果を出すためには、チームがどのように機能すれば最適かを考えるのです。

要するに、自分の存在を過大評価するのではなく、逆に限りなく矮小化することから始めるのです。
このことをちょっと難しい言葉で表現すると、「部分最適」ではなく「全体最適」と言います。

このように、高い視点から全体像を捉えることは、経営者の視点を養うことでもあります。
「理屈は解るが、俺が抜けたら組織の目標は達成できないぞ」と言うあなた、一生プレイング・マネージャーを続けるつもりですか?

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