株式会社ファイブスターズ アカデミー
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数学が得意で、『離婚の数学』という著書まであるワシントン大学の心理学者ジョン・ゴッドマンによれば、夫婦の会話の様子を観察するだけで、15年後に離婚しているかどうかがわかるそうです。
ゴッドマンは、1980年代からなんと3000組以上の夫婦の会話を録画しました。
その解析手法は、SPAFF(感情分類)という実にユニークなもので、まず感情を「嫌悪」や「怒り」など20種類に分類した上で、それぞれにナンバリングします。
例えば「嫌悪」=1、「軽蔑」=2、「怒り」=7、「防御」=10、「愚痴」=11、「悲しみ」=、12、「拒絶」=13、「ニュートラル(無表情)」=14といった具合です。
次に、ビデオを見ながら、1秒単位でその時の表情を解析し、該当する感情のナンバーを割り当てていきます。
1秒単位で解析しますので、15分間の映像は、最終的に1800の数列に置き換えられることになります。
このデータを複雑な方程式で解析し、先ほどの1800の数列と合体させると、感情の変化が手に取るようにわかるというのです。
それにしても、膨大なデータを解析するのはさぞ大変な作業だろうと思っていたら、注目すべき感情はたったの4つしかないと言うのです。
これらが頻繁に出現すると、離婚の確率はぐっと高くなります。
その4つの感情とは「防御」、「はぐらかし」、「批判」、「軽蔑」です。
中でも最後の「軽蔑」という感情は極めて重要で、時にはよく似た「嫌悪」として現れることもあります。
しかもゴッドマンによれば、夫婦のどちらかに「軽蔑」の気持ちがあると、相手の方が風邪を引きやすくなるのだそうです。
笑い話のような研究ですが、私にはマネジメントにおいても参考にすべき点があるように思えてなりません。
次に、部下と話すときには、絶対に「軽蔑」や「嫌悪」の表情を見せてはいけません。
上司に報告しているとき、何となく「この上司とはうまく行かないな」と感じた経験はありませんか。
いわゆる「直感」というヤツです。
まずは職場で、この4つの感情に気をつけてみませんか。
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