株式会社ファイブスターズ アカデミー
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「百( )は一( )に如かず」という穴埋め問題が出されたら、答えは当然「百(聞)は一(見)に如かず」ですよね。
百人の話を聞くよりも、自分の目で事実を確かめることの方が大事である。
この諺に異論のある人はいないだろうと思っていたら、「見るだけでよいのか?」という疑問を呈する人が現れました。
中国では、後世の人々が様々な続きの諺を創作しているそうです。
まず最初は、「百見は一考に如かず」
現場の不具合を自分の目で確認しても、それだけで終わってしまうのでは意味がありません。
ところが今度は、「考えるだけでいいのか?」と主張する人が出てきました。
そこで、「百考は一行に如かず」(百の考えより一つの行動)が生まれました。
原因を「考える」だけでは問題は解決されません。
「考えた」結果として対策を実行する、すなわち「行動する」ことで問題は解決に向かうのです。
「聞く」<「見る」<「考える」<「行動する」
結局のところ、「行動する」ことが最も重要なのです。
「行動」に繋がらない見聞や考察は大して意味を持たない、と言ってもいいでしょう。
あなたの会社には、「聞くだけの人」や「見るだけの人」、そして「考えるだけの人」はいませんか。
このような「評論家」タイプの社員が多くなると、間違いなく会社は衰退します。
ところが、この「行動至上主義」に対しても異議を唱える人が出現しました。
その人曰く、「百行は一果に如かず」
百の行動よりも一つの成果というわけです。
人の話を「聞く」ことや自分の目で「見る」こと、そして一生懸命原因を「考え」て改善に向けて「行動する」ことは、すべて「成果」をあげるためにすることなのです。
猛烈なスピードで変化し続ける現代ビジネス。
しかし、と私は思うのです。
その「成果」というゴールに向かうプロセスにおいて、「聞く」ことや「見る」こと、そして「考える」ことは十分に機能しているでしょうか?
少しばかり疎かになってはいませんか?
目先の「成果」にこだわるあまり、十分に「聞い」たり、「見た」り、「考え」たりする前に、拙速な「行動」が取られているようなことはありませんか?
上がってくる数字だけで判断するのを止めて、まずは現場の人たちの話に耳を傾けてみませんか。
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