株式会社ファイブスターズ アカデミー
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今回は、AIの普及によって将来の働き方がどのように変わるかについてお話しましょう。
参考にしたのは、2017年12月のブログ『企業寿命30年説』で引用した、鈴木貴博の著書『仕事消滅』です。
一般にAIが進化すると、ロボットにとって代わられるのは単純労働だと思われがちですが、鈴木によればこれは間違いだそうです。
同様に、ハンバーガーショップの店員がバンズの上にレタスやらハンバーグやら、さらにはピクルスといった硬さの違う素材を落ちないように乗せる技術というのも、ロボットがやるとなると膨大な開発期間を要するそうです。
というのは、進化したAIがロボットの「手」に対して、掴むべき対象の大きさや、摘まむ際の圧力に関する詳細な命令を出したとしても、その命令をキチンと遂行するだけのハードの開発が追いつかないというのです。
逆に、AIがすぐにでも人間に取って代わることのできる仕事は頭脳労働です。
中でも、最もAIに適している職業は裁判官だと言います。
裁判官の仕事というのは、あらかじめ膨大な法律書をすべて読み込んだ上で、過去にどんな判例が出ているのかを調べて照らし合わせます。
ところで、会社の中で頭脳労働を担っている人といえば、間違いなく管理職です。
AI時代の管理職の仕事は、すべて「スマホ」に取って代わられる可能性が高いと言われています。
ちょっとSFチックになってしまいますが、近未来の営業マン「佐藤クン」の一日を想像してみましょう。
さて、帰社した佐藤クンはさっそく「上司アプリ」のアイコンをタッチして、「フィードバック」というメニューを呼び出します。
「君のアポ取りや営業トークは、この1カ月の間にずいぶん成長したよね。
「ただ、先方が価格を理由に難色を示した時、簡単に値下げに応じてしまうのではなく、まずはオプションの見直しを提案してみた方がよかったかもしれない。
どうです?
現在、iPhoneに搭載されている「Siri」も、ユーザーによって微妙に言い回しを変えているそうですから、「上司アプリ」ともなると部下の性格を熟知した上で、ひとり一人に最も適した言葉や話し方を選択してくれるはず。
このアプリを導入すれば業績アップは間違いなし。
でも、ちょっと待ってください!
つまり、「上司アプリ」がお手本としているのは、現存する優秀な管理職の行動なのです。
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