株式会社ファイブスターズ アカデミー

まずはお気軽に
お問い合わせください。

03-6812-9618

5☆s 講師ブログ

空腹の時は叱るな!

部下を叱っているとき、ついつい感情が高ぶってしまい、大きな声を出してしまった。

そんな経験はありませんか。

「叱る」ことは、管理職として必要なマネジメントではありますが、相手が脅えてしまうような大声はパワハラだと訴えられても文句は言えません。

そこで、いい方法をお教えしましょう。
叱る前に食事をして、腹を満たしておいて下さい。

2011年に、シャイ・ダンチガーらの驚くべき論文が発表されています。

イスラエルで、犯罪者の仮釈放を認めるか否かを決めている数名の判定人に、1000人以上の犯罪者の仮釈放の認否判定をしてもらいました。

作業を開始した直後の平均は、仮釈放が認められる確率が65%。

結構、甘々ですよね。

ところが、時間の経過とともに認可される確率はどんどん低下していき、休憩直前にはほぼゼロとなりました。

わずか数時間で、全員が鬼のように厳しい判定人に変身してしまった訳です。

しかし、休憩に入って食事をとった後は、元の65%に戻ります。

それでも時間が経過するに従い、先ほどと同じ経緯を辿るのでした。

腹の減り具合が仮釈放の認否に影響を与えるなんて決してあってはならないことですが、
この実験の恐ろしいところは、判定していたのは、この道平均22年のキャリアを持つ大ベテランばかりだったということです。
長い間、こんな判定が行われていたかと思うと、ゾッとしますよね。

それだけではありません。

もっと恐ろしいのは、判定人たちは自分ではこの傾向に全く気づいていなかったことです。

2013年3月のブログで『フィーリング・グッド効果』の話をしました。

これは営業マンなどが顧客と食事をしながら商談を進めると、顧客の判断が甘くなり成約する確率が高まるというものでした。

心理学では広く知られている理論ですが、最近では脳科学からのアプローチにより、激怒中枢が摂食中枢のすぐ近くにあるため、空腹の影響を受けやすいのではないかということもわかってきました。

やはり、「腹が減るほど怒りっぽくなる」のです。

ですので、あなたが空腹のときは部下を叱ってはいけません。
おにぎりでもお菓子でも何でもいいので、とにかくお腹に入れてください。

そうでないと、もし部下が反抗的な態度に出たりしたら、ブレーキが効かなくなる恐れがあります。

満腹にしてさえおけば、たとえ叱っている最中に部下がスマホをいじったとしても、ちゃんと自制心が働いてカラオケのリモコンで殴るような行動には出ませんから。

初めての方へ研修を探す講師紹介よくある質問会社案内お知らせお問い合わせサイトのご利用について個人情報保護方針

© FiveStars Academy Co., Ltd. All right reserved.