株式会社ファイブスターズ アカデミー
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「それでも地球は回っている」
ローマで宗教裁判にかけられた時、身の危険を顧みず地動説の正しさを主張したガリレオ・ガリレイ。
長い間そう思っていましたが、実はこの話は真っ赤なウソでした。
ガリレオは信念の人どころか、それとは真逆の完全なる「風見鶏」。
時の権威に媚び諂い、庇護者のご機嫌を取ることに汲々とした一生を送った男、それがガリレオの真の姿です。
彼の最大の業績と言えば、何と言っても「落体の法則」。
その発見のきっかけは、ギリシャの大学者アリストテレスの説に疑問を抱いたことでした。
アリストテレスの説とは、物体が落下するのは重さがあるからで、重い物体ほど早く落下するというものです。
それは、重い物体と軽い物体を連結させたら、重い物体と軽い物体の中間の速度で落下するのか、それともその物体はさらに重くなっているのでより速い速度で落下するのかという疑問です。
この時ガリレオの頭に閃いたのは、空気抵抗のない真空中であれば、あらゆる物体は同じ速度で落下するのではないかというアイデアでした。
そしてこの手法を基に、ついに「自由落下する物体の落下距離は、それに要した時間の二乗に比例する」という「落体の法則」を発見したのです。
その話の前に、今少し彼の人生の歩みを追ってみましょう。
しかし、当時のイタリアは教授とのコネがない限り、奨学金を受けられない状況にありました。
やがてピサ大学で数学教授の職を得ますが、給料は神学教授の1/ 10。
この若い頃の経済的困窮が、ガリレオの性格をすっかり変えてしまったのかもしれません。
一方で、彼の不誠実な人間性を物語るエピソードは山ほどあります。
にも関わらず、パドヴァ大学の講義では、数十年に渡り天動説を教えています。
すでにこの頃になると、地動説に対する迫害などすっかり影を潜めていました。
そんなガリレオに対してケプラーは、自らの信念に基づいて勇気をもって自説を発表すべきだと励まします。
オランダで望遠鏡なるものが発明されたと聞いたガリレオは、同じく倍率9倍の望遠鏡を作りベネチア共和国の議会に進呈します。
ところがこの望遠鏡、視界が極端に狭いため非常に見えづらく、実際に望遠鏡を覗いた天文学者の多くは、小冊子に記載されている観察記録はデタラメではないかと疑っていました。
苦境に陥ったガリレオは、すでに神聖ローマ帝国の数学者となっていたケプラーに助けを求めたのですが、これが13年目の手紙です。
この身勝手な依頼に対して、ケプラーは実に寛大な返事を書きます。
何という広い心でしょう。
しかし、そこは不誠実この上ないガリレオのこと、感謝の手紙など書くはずもありません。
やがてケプラーは、別ルートからこの望遠鏡を仕入れると、すぐにその欠点を見抜いてしまいます。
今も科学史に名を残す二人の偉人の交わりが実に奇妙なものとなってしまったのは、ガリレオのエキセントリックな性格によるものと言わざるを得ません。
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